
GMOへの不正アクセス問題。攻撃側とGMO、そして国を巻き込んだ攻防へと発展しています。事態は終息へと向かうのでしょうか。
サイバー攻撃の最前線に立つ「ホワイトハッカー」を取材しました。
【写真を見る】サイバー攻撃「今年16億件以上」ホワイトハッカーが明かす実態 GMOは犯人特定へ懸賞金で異例の反撃…法律の制約で限界も?【サンデーモーニング】
「まさにサイバー攻撃台風のよう」ホワイトハッカーへの相談は通常の3倍に
東京・千代田区のセキュリティー企業。この映像はここ1年間の国内企業へのサイバー攻撃を可視化したものです。
ホワイトハッカー 仲上竜太さん
「1年間で約16億件以上の攻撃を観測して、攻撃を止めている形。まさにサイバー攻撃台風のような状況になってきている」
ホワイトハッカーの仲上竜太さんは日夜、無数に飛び交う通信から悪意のある攻撃を検知し、解析しています。
――企業からはどういった相談が多い?
ホワイトハッカー 仲上竜太さん
「ここ最近急激に増えているのは、『不正アクセスされてしまった』『ランサムウェアで仕事自体が出来なくなってしまった』どうすればいいんだという問い合わせが増えている」
サイバー攻撃に遭った企業などからのSOSはここ最近、通常の3倍に急増しているといいます。
GMOが異例の反撃 「犯人の特定につながる情報」を入手か
そのサイバー攻撃で大きな打撃を受けているのが、「GMOインターネットグループ」です。
攻撃側はGMOに対し、身代金の要求と個人情報の暴露を通告。
これに対し、GMOは要求を拒否。逆に、犯人特定へ「1億5000万円の懸賞金」を掛ける異例の反撃に打って出ました。
攻撃側は1人の利用者のデータを公開しましたが、そのサイトはプロバイダーの判断で停止されています。
また、総務省が通信事業者に対し、アクセスを強制的に遮断する「ブロッキング」を要請していたことも明らかになりました。
――脅迫サイトのドメイン停止(アクセス遮断)への対抗措置の効果は?
ホワイトハッカー 仲上竜太さん
「攻撃者の多くが、『企業から盗み取った情報を公開するぞ』と脅迫しているケースが多い。サイトにアクセスできなくしてしまうことは非常に有益なこと」
懸賞金をかけたGMOには428件の情報が集まりました。(10月30日現在)
そして、GMOグループのホワイトハッカーチームの調査で「犯人の特定につながる情報」を入手したとして警察などに提出しています。
――攻撃者の特定はできるもの?
ホワイトハッカー 仲上竜太さん
「インターネットのどこから来ているのかは、ある程度、追跡することは可能」
攻撃者の特定に限界も…ホワイトハッカーが語る「追跡」と「法律の壁」
とどまることのないサイバー攻撃。
暗号資産取引所大手の「バイナンス」は、サイバー攻撃により約63億ドル(=日本円で1兆円相当)の資産が被害を受けたと発表しました。
「日本航空」と「全日空」は、パスポート番号を含む個人情報が漏洩した可能性を発表。
フィギュアなどを販売する「グッドスマイルカンパニー」では、顧客のクレジットカード番号に加え、有効期限やセキュリティコードなどが漏洩した可能性があるということです。
さらに、オンライン上で送れるデジタルギフトを展開する「ギフティグループ」は、約5億5000万円相当の「eギフト」が不正に発行されたとしています。
そして、免許証の画像が流出した「タイムズカー」では、会社側が示した見舞金3000円が「少なすぎる」として集団訴訟へと発展しています。
広がる被害にホワイトハッカーは…
ホワイトハッカー 仲上竜太さん
「攻撃者の足取りを辿っていけば、何らか犯罪者に辿り着くことはできるが、犯罪者を見つけていく、止めていくのは警察の仕事になるので、ここには不正アクセス禁止法や様々な法律の制約もあるので、我々自身が攻撃者にならないように注意しながら企業のセキュリティーを高めていく」
――限界もあるということ?
ホワイトハッカー 仲上竜太さん
「そうですね」
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