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中国発「ラブブ」フィギュア落札額約2200万円 日本の店舗でも大行列、企業に広がるキャラクタービジネス【Nスタ解説】

経済
2025-07-03 10:22

お値段から世の中の動きを読み解いていくコーナー「きょうのお値段」。今回は「2200万円」。これは先月、中国で行われたオークションである商品が落札された金額なんです。


【写真でみる】「ユニクロ」と「ラブブ」のコラボTシャツ・スウェット(8月中旬に販売予定)


大人気キャラクター「ラブブ」 フィギュア1体が約2200万円で落札

出水麻衣キャスター:
6月10日、北京で開催されたオークションで、ポップマート「Labubu(ラブブ)」というキャラクターの等身大のフィギュア1体(高さ131センチ)が、108万元で落札されました。当時のレートで日本円にしますと約2200万円になります。


そもそも「ラブブ」というキャラクターは、香港のデザイナーさんが生み出したキャラクターです。ウサギのような耳、ギザギザの歯が特徴の、北欧の森を故郷とする遊び好きで小さなエルフというキャラクターです。

韓国の人気アイドルグループ「BLACKPINK」のリサさんが、ラブブに抱き付いている写真をSNSに投稿したことで、瞬く間に世の中に広がっていき、いま、人気に火がついているということです。


スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん:
(ラブブを)知らなかったです。広がり方はいろいろですね。このキャラクターを売ろうと思って売れるものでもないですし、難しいですよね。


外国人客が殺到?日本の店舗でも大行列

出水キャスター:
イギリス、フランス、アメリカなどで店舗が急増しているそうなんですが、日本でも次々とオープンしています。

どれぐらい賑わっているのか、取材してきました。


東京の原宿にある店舗を見てみると、開店15分前にもかかわらず、行列ができており、行列が長すぎて道路の端っこで折り返しているほど。並んでいる多くの人が外国人観光客です。


アメリカから来たという客
「月曜も9時に来たけど、ラブブは売り切れてて。今日で2回目」

アメリカから来たという客
「アメリカだとなかなか手に入らなくて、日本なら買えると思って来たの」

原宿にある店舗には、外国人のお客さんが殺到していました。あまりの人気に売り切れてしまうことも多いようです。


1時間前から並ぶ客
「買えなかったです~。買えなかったので充電器とか買いました」

ーー全部でいくらですか?
1時間前から並ぶ客

「3万500円とか。3万超えですね。また明日も時間あったら来てみます」


出水キャスター:
喉から手が出るほど欲しい人が多い「ラブブ」のグッズは、さまざまなブランドとコラボもしています。

既に「コカ・コーラ」とのコラボグッズも発売されていました。

また、8月中旬に「ユニクロ」とのコラボTシャツ・スウェットの販売予定が決まっています。非常に人気が高まっていることから、デザインに採用したということです。


「キャラクターというドル箱」広がる“キャラクタービジネス”

出水キャスター:
今回注目したのは、「キャラクターというドル箱」です。

「矢野経済研究所」が発表している「国内のキャラクタービジネスの市場規模の推移」を見ると、2024年度で2兆7464億円ということで、(この金額は)大阪関西万博の経済効果の規模とほぼ同じぐらいだということなんです。

そうした中、キャラクタービジネスに参入しようという動きも加速しています。


「伊藤忠商事商社」が、いま人気のパンツ一丁のピンクのうさぎのキャラクター「おぱんちゅうさぎ」のライセンスを、次々と取得していまして、商品化・グッズ販売・コラボグッズ販売などを、各地域で進めていこうとしています。

【伊藤忠商事と「おぱんちゅうさぎ」の動き】
2024年10月:アジア地域(日本と韓国を除く)で独占ライセンスを取得
2025年5月:北米地域で、商品化に関する権利取得

2029年までには、キャラクタービジネスで流通総額1000億円を目指しているということです。


スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん:
発想力があっても、どう売れるかはやはり分からない。ただ、今は情報が世界中に知れ渡ることができるから…。もう「すごいな」としか思えないですね。

出水キャスター:
専門家の人に聞きましても、キャラクターを入口に企業を知ってもらえますので、宣伝には非常に効果的だということでした。

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<プロフィール>
田中ウルヴェ 京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰


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