国の研究機構が開発し、品種登録した“高級ブドウ”「シャインマスカット」、海外への違法な流出が懸念されます。
中国の検索サイトでも画像が多数…相次ぐ不正流出
19日、茨城県の無職の女性(54)が「シャインマスカット」の苗を無許可で販売したなどとして、警視庁に書類送検されたことがわかりました。
女性は、ホームセンターで購入した苗を自宅で増やし、フリマサイトに1株3000円ほどで出品していたということです。
警視庁は女性の販売先から海外に流出していないかなど、詳しく調べる方針です。
Nスタ スタッフ
「中国の検索サイトで『シャインマスカット』と検索すると、たくさん(画像が)出てきました」
中国のスーパーマーケットの画像です。売られているシャインマスカットの値札を見ると、産地は「中国・雲南省」となっています。
シャインマスカットの苗木は、海外に不正に持ち出すことが禁じられていますが、近年、流出する事例が相次いでいます。
農林水産省の試算によりますと、日本の損失は年間100億円以上だということです。
過去には他国とライセンス契約の話も…
井上貴博キャスター:
農家の皆さんなどが、丹精込めて作った日本の宝をどうやって守っていけば良いのでしょうか。
シャインマスカットをめぐっては、農水省が2025年9月に、ニュージーランドでのライセンス契約(生産許可)を検討していたという話もありました。
これについて小泉進次郎 前農水大臣は、「適切な契約の元での海外ライセンスは、日本のシャインマスカットの正当性を主張する一つの手段である」としていました。
一方で山梨県の長崎幸太郎 知事は、「国内の産地からの輸出環境が整うまでは、やめていただきたい」としていました。
出水麻衣キャスター:
農家の皆さんとしては、輸出をこれから推し進めるという意味でも、ライセンスはちょっと待ってほしいということなのでしょうね。
実際にフリマサイトを見ても、いくつか売られているのがありますよね。
井上キャスター:
ライセンスの収益によって農家の皆さんが潤う、というビジネスモデルはとても良いことだと思うのですが、農家や地元の皆さんにしっかりと説明するという大前提は必要ですよね。
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