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客の手挟んだまま路線バス走行で男性重傷も…2か月近く非公表 西鉄社長「事故の重大性鑑み公表すべきだった」 男性は取材に「長時間の立ち仕事は一生できない」【news23】

国内
2025-03-22 15:10

今年1月、福岡市で路線バスに乗ろうとした男性がドアに手を挟まれ、それに気づかずに発車し、男性が両足を骨折するけがを負った事故が起きました。バス会社は2か月近く、この事故を公表していませんでした。


【写真で見る】事故が起きたときの再現シミュレーション


「働くことにハンディは付きまとうと思う」手を挟まれバス発進…男性は今も入院

交通事故に遭った男性(64)
「(確認を)徹底して二度と事故が起こらなければいいのかなと」


男性は路線バスにひかれ大けがをしました。しかし、その事故は2か月間、公表されていませんでした。


1月22日、福岡市中央区の西鉄バスの停留所で、事故が起きました。

64歳の男性がバスに乗車しようとしたところ、手をドアに挟まれました。

運転手は異変に気づかず、バスをそのまま発進。男性は約10m引きずられた後、転倒しました。

その後、男性はバスにひかれ、両足の骨を折る大けがをしました。


西鉄によると、バスのドアには挟み込み防止のセンサーが付いていたということですが、事故発生時は反応がなかったということです。


事故から2か月近くが経った今も、男性は入院しています。


交通事故に遭った男性
「たぶん長時間の立ち仕事は一生できない体になってる。そういう意味で働くことにハンディは付きまとうと思う」


2か月近く公表しなかった西鉄「事故の重大性鑑み、公表すべきだった」

今回の事故を、西鉄側は2か月近く公表していませんでした


西鉄 林田浩一 社長(3月21日)
「関係者の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」
「当初は関係者のご意向等に鑑み、公表を控える判断をとったが、今回は事故の重大性を鑑み、事故概要を公表すべきだったと深く反省している」


当時、挟み込み防止のセンサーが反応しなかったことについては…


西鉄 釜堀勝善 安全推進担当課長
「当該車両のセンサーは2センチ以内のものを挟んだときに検知しない仕組み。逆に2センチ以上のものを挟んだときは、検知してドアが開く仕組み。今後の再発防止策として、中ドア付近をモニターで確認できるものを順次とりつける」


西鉄によると、当時、運転手はミラーでの確認を怠っていたということで、安全確認についても徹底を周知するとしています。

警察は業務上過失傷害などの疑いもあるとみて調べています。


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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