
プロ野球ドラフト会議が22日に開かれる。名門・横浜高(神奈川)のエース、織田翔希(18)は、高校ナンバーワン投手として早くからドラフト1位候補に名前が挙がっていた世代屈指の右腕だ。15日には、自身の進路について会見を開き、アメリカ挑戦を表明。「世界で活躍する投手」を目指すという。海を渡る決断を下した織田の強行指名はあるのか。
最速157キロの剛腕、世代屈指の右腕へ成長
福岡県北九州市出身の織田は、小学1年時に足立クラブで野球を始め、3年生から本格的に投手を始めた。中学時代には軟式野球部に所属し、3年時に最速143キロを計測。横浜高に進学後も圧倒的な球威を誇り、最速157キロを記録するなど、その実力は世代屈指だ。「松坂2世」との呼び声も高く、2年春のセンバツでは奥村頼人(現ロッテ)との2枚看板でチームをけん引し、甲子園優勝を経験。全国の舞台で確かな実績を残した。
今夏の神奈川大会準決勝、慶応高戦では自己最速となる157キロを計測。チームを県勢初の4季連続甲子園出場に導いた。迎えた甲子園でも春夏通じて史上最速記録となる156キロをマークし、持ち味の剛速球を大舞台でも存分に披露した。9月にはU18日本代表にも選出され、アジア選手権に出場。決勝進出へ勝利が絶対条件だったスーパーラウンド第2戦では、前回大会王者の台湾を相手に6回無失点の好投で、日本の準優勝に貢献した。
圧倒的な球速に加え、大舞台での経験と実績も兼ね備える右腕。織田は次のステージでも大きな飛躍が期待される存在へと成長した。
織田は高校野球生活を振り返り、「1年生の頃から試合に出させていただいて、先輩たちの中でも溶け込めるようになって、少しずつですけど自覚と責任が芽生えてきた」と語る。試合に出場する中で責任感が増すとともに、家族への思いも変化していったという。「ふとここで結果を残さないと『何をしにここまで来たんだ』っていう思いになって。『絶対結果で恩返ししてやるぞ』っていう家族への思いが少しずつ芽生えてきて、頑張ろうっていう気持ちになりました」。
世界一の投手へ、織田が決断したMLB挑戦
進路を表明した会見ではマイナーリーグでのプレーに加え、大学進学も選択肢に入れていると明かし、「どの道に行っても、やるべきことは変わらないですし、自分が頑張って上を目指していくことには変わりがないと思っている。横浜高校で培ってきたこともそうですし、たくさんの方々の思いも背負って、アメリカの地で挑戦したいなと決断しました」と力強く語った。
早くから英語に触れたいとの思いや、U18日本代表の侍ジャパンとして戦った経験も、MLB挑戦を後押ししたという。目指す選手像については「愛される、応援される選手、そしてチームを勝たせられる選手」と織田。「自分の最終目標である世界一のピッチャー、世界で活躍するという目標に向け」と渡米への決意を示した。
2012年のドラフト会議では花巻東高(岩手)からメジャー挑戦を表明していた大谷翔平(現ドジャース)を日本ハムが強行指名。球団は大谷が希望していた投打二刀流に挑戦できる環境を整えるなど、熱心な交渉の末に入団を実現させた。アメリカ行きを決断した逸材に対し、指名に踏み切る球団はあるのか。22日に行われるドラフト会議でその動向が注視される。
■織田翔希(おだ しょうき)
2008年6月3日生まれ。福岡県北九州市出身。身長186cm体重81kg。投手、右投右打。最速157キロの直球を繰り出す超高校級右腕。抜群の制球力とキレ味鋭い変化球を兼ね備え、今夏の甲子園では史上最速記録となる156キロを計測するなど18年ぶりのベスト4入りに貢献。“世代ナンバーワン”投手の呼び声も高い。
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