
男子ゴルフ、世界最高の夢舞台・マスターズが4月9日に開幕する。昨年2度目となる「平均パット賞」を獲得した“日本一パットが上手い男”片岡尚之(28、ACN)が、「ガラスのグリーン」とも称される“オーガスタ”数々の難コースに、初めて挑む。
【写真を見る】松山英樹の背中を追って初のマスターズに挑む“日本一パットが上手い男”片岡尚之「4日間戦い抜く」
4年ぶりVでマスターズ出場権獲得
片岡は2025年10月の日本オープンゴルフ選手権をプレーオフで制し、国内メジャー初制覇。21年のジャパンプレーヤーズ選手権以来4年ぶりのツアー通算2勝目を挙げ、マスターズの出場権も獲得した。
片岡:初優勝が早かっただけに、『2勝目もすぐできるのかな』と自分でも思ったりしたんですけど、中々できなくて。年々遠ざかっていくじゃないですけど、優勝できない期間が長くなっていって。『あの1勝で終わる人間なのか』って自分で思いながら。段々良くないゴルフになってるって思っている時に、2勝目を挙げられたのでホントに嬉しかったですし、すごく自信になりました。
Q.4年ぶりに優勝した日本オープン。何かきっかけがあったんですか?
片岡:日本オープンの直前に片山晋呉さんのところにアドバイスをもらいに行って。そのおかげですごく良くなって。それで優勝に繋がった感じですね。
Q.どういうアドバイスをもらったんですか?
片岡:それは・・・企業秘密で、はい(笑)
Q.優勝が決まった時は?
片岡:優勝の味を忘れたくらい結構あいていたんで。長かったって感じです。よっしゃ勝ったっていうよりは、ホントに長かったって思いながら。
ゴルフ関係の仕事をしていた父親の影響で2歳でクラブを握った片岡。小学4年からはスクールに入り本格的に競技に取り組んだ。札幌光星高校2年時の2014年に「北海道アマ」を16歳の大会最年少で優勝すると、同年の「日本ジュニア」も制した。15年は日本代表として金谷拓実(当時・広島国際学院高2年)らと「ノムラカップアジア太平洋チーム選手権」に参戦し、日本チーム26年ぶりの優勝に貢献。ゴルフの名門・東北福祉大学に進学し、4年時の2019年にプロ宣言を行った。
片岡:最初にミニツアーというか1日競技の試合があって。それに出て、初めて自分のゴルフで賞金を稼いだ時は『プロになって良かった』って。ここで優勝したのもすごく嬉しかったのを覚えています。
Q.賞金は何に使ったか覚えていますか?
片岡:使うとか無かったんですよ、その時。ゴルフ場の寮に入らせてもらって、基本的にはゴルフ場が月曜日休みなんで、それ以外は週6日出勤して。玄関に立ったり、練習場の受付だったり、球拾いだったり。で、月曜日にゴルフ場が休みなんで、その日に試合があったりとか。そんな感じの生活をしていたんで、使うことはほぼ無かったですね、貯金でした。
大学の先輩・松山英樹とともにマスターズへ
今年のマスターズには、東北福祉大の先輩でもあり、21年に同大会を制した松山英樹(34、LEXUS)も出場する。
Q.松山選手の優勝は大きかったですか?
片岡:もう別次元の方なんで親近感沸くようなことは無いんですけど、ホントに『あっ、日本人が勝った』くらいの感じですよね。
Q.大学の先輩・松山英樹について。
片岡:大学の時は被ってないんで、大学時代は話す機会無かったんですけど。ダンロップフェニックスの試合とかも出たりしてるんで、ちょこちょこ挨拶はさせていただいたんですけど、ガッツリ喋る機会は無くて。対談をした時に喋ったのと、その後控え室でちょっと喋らせてもらって。僕のイメージだと、自分に厳しいんで、すごく怖いなと思ったんですけど、すごく優しく話してくれて嬉しかったです。
Q.練習ラウンドを一緒に回ってくださいとか?
片岡:そうですね。練習ラウンドお願いしますっていうのは、言わせてもらいました。
Q.本番までに盗んでやるぞ、みたいなのはありますか?
片岡:松山さんのレベルと、どれくらい自分と差があるのかっていうのは知りたいです。どうやって打ったのかなって気になったらすぐ『どうやって打ったんですか?』って聞きたいですし。マスターズもめちゃくちゃ出られているんで、色々しつこく聞きたいと思います。
パッティングを武器に初のオーガスタに挑む
身長171センチ、体重67キロとゴルファーの中では小柄な片岡。そんな片岡が磨きをかけてきたのが“パット”だ。20年にプロ入り以降、平均パット順位はすべて4位以内というパットの名手。昨年は、2度目となる「平均パット賞」に輝いた。
片岡:パッテングが崩れたらスコアもまとまらないというのが、今までのプロ生活で感じたことなんで。やっぱりパッティングを武器にしなきゃいけないような感じになっているんで。ここは崩れてはいけないというのは自分で思っています。
Q.パッティングは、いつぐらいに得意だと気づきましたか?
片岡:昔からパッティングとかアプローチは好きだったし、飛距離が出ない方だったんで、そこはする機会も多かったし、練習量も多かったんで。得意だっていうのは小学校くらいから思っていました。
Q.飛ばないからこそ練習するみたいな?
片岡:なんか面白いじゃないですか、最終的に穴に入れるゲームなんで。小学校の時はゲーム性も面白いですし。遊びながら練習できたのが、アプローチやパターだったりしたなっていうのは今でも感じますね。
Q.他の人と違う、自分はこういう風にパッティングしているっていうのはありますか?
片岡:感覚がすごく大事なクラブだと思うんです。でも、一番再現性を出さなきゃいけないんで、感覚と身体の動かし方をどこまでマッチングさせるか。感覚だけでもダメですし、身体の動きだけでも感覚は出ないと思うんで。それをすり寄せてやってくのが普段から意識していることで。感覚も大事にしていますし、動きも『あ、悪いな』と思ったらそこを修正したり。動きとしてはなるべくシンプルにしたいんで、そこを変えずに。パターも変えていないですし、動きもあんまり変えずにやっているのが、ずっと安定できている要因かなと思います。
Q.試合の中で調整していく感じですか?
片岡:そうですね。大体パターを握って1、2球打ったらその日の調子が分かるんで。『今日はこういう日だな』とか、『今日はこんな感じか』っていうのはここで分かるんで。それを今までの引き出しの中で、『今日はこういう意識でやってみよう』とか、『こういう動きでやってみよう』とかを試合の中で調整してって感じです。
28歳で掴んだ大きなチャンス。ゴルファーたちの憧れ“マスターズ”に片岡が挑む。
Q.マスターズはどういう舞台ですか?
片岡:プロゴルファーだったら全員出たいと思う。最高峰の試合で、出られる人数も決まっていますし。テレビの中で見る試合っていうイメージだったんで、まさか自分が出てそこでプレーするとは到底思えないような、ホント最高峰の舞台って感じですね。
Q.このコースは楽しみだっていうのはありますか?
片岡:もう全ホール楽しみですけどね。12番のショートとかも、風が難しいって聞くけど、行ってみないと分からないんで。それもどれくらい難しいのかも気になりますし。全ホールどんな感じなのかなって気になります。
Q.憧れの選手は?
片岡:見てみたいって思う選手は何人もいますけど。スコッティ・シェフラー選手とか、ロリー・マキロイ選手とか。どんな球を打つんだろうっていうのは、実際生で見てみたいって思います。
Q.マスターズにはどういう思いで挑む?
片岡:やることは普段と変わらないです。1打1打集中して最善を尽くしてっていうのは変わらないんですけど。日本代表じゃないですけど僕が1枠取ったんで、4日間戦わないと失礼だと思うし。いろんな方が期待をしてくれてると思うんで、4日間戦うっていうのがとりあえずの目標ですね。
Q.逆に心配なことは?
片岡:不安も・・・特に無いですね。ただ純粋にマスターズが楽しみ、それだけです。
Q.マスターズでここは通用するんじゃないかとか、そういうのは?
片岡:全然分からないですね、芝とかも多少違うでしょうし。グリーンもどれだけ難しいか、自分の経験の範囲外か範囲内なのかちょっと分からないんで、どこが通用するかとか本当に分からないんで。とりあえず行って色々感じて。通用しないと思っても戦わないといけないんで、どっちにしろ。そこはホント全力で頑張るだけだと思います。
Q.改めてマスターズの意気込み、目標をお願いします。
片岡:沢山の方に見ていただいてますし、自分もここを目標にプロゴルファーとして頑張ってきたんで、上位に行きたい気持ちもあります。まずは予選を通過して、4日間戦いたいっていうのが正直なところなので。4日間戦って、その経験を武器にこれから頑張れるように色々良い経験をしたいと思います。
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