
2026年に行われるミラノ・コルティナオリンピック™の代表選考を兼ねたスノーボード世界選手権(スイス・エンガディン)の男女の予選が現地時間27日に行われ、女子は参加選手全員の4人、男子は3人が決勝に進出した。北京五輪金メダリストで、初の世界選手権のタイトルを狙っていた平野歩夢(26、TOKIOインカラミ)は前日の公開練習中に転倒し、骨折。予選直前まで参加を悩んでいたが、棄権となった。
【写真を見る】戸塚優斗&平野流佳が予選ワンツーフィニッシュ、決勝で最高難度の大技・トリプルコーク挑戦を宣言 平野歩夢は骨折で棄権【世界選手権】
平野歩夢が欠場する中、ともに平昌・北京と2大会連続で五輪を戦った戸塚優斗(23、ヨネックス)が世界選手権の舞台で躍動した。1回目で93点の高得点をたたき出すと、2回目には、1260(3回転半)を3種類、1440(4回転)を1種類と、高回転のトリックを圧倒的な高さで成功。97点の高得点でトップに立った。
これまでは最高難度の大技トリプルコークを最後の5ヒット目に入れるルーティンで戦ってきた戸塚。だが、最後に入れるにはパイプの長さが足りず、挑戦できないことも多かった。予選のルーティンでパイプの長さを確認し、十分にトリプルコークに挑戦できる長さがあると確かめることができたが、それでも決勝ではルーティンを変更し、4ヒット目でのトリプルコークを狙う。「回転方向を全方向入れられるのでバランスもいい。高さもあって、トリプルも入れて、バラエティがある。全部完璧なルーティンができて優勝につながればいい」と4年ぶりの優勝に意欲を見せた。
また、3シーズン連続のワールドカップ種目別王者となった平野流佳(23、INPEX)は、予選2本目で94.25点を獲得。「公開練習で高さが出なく、ワックスマンに相談」し、高さを意識したランを披露。決勝では、公開練習の3日間では一度も挑戦しなかったトリプルコークに挑むことを明言。「日本人とスコッティの戦いになる。自分の滑りをして勝ち切りたい」と意気込んだ。
北京五輪金メダルの平野歩夢は、前日の公開練習で転倒。肋骨骨折のケガを負い、無念の棄権となった。また女子は、世界選手権初出場の15歳・清水さら(TOKIOインカラミ)が90点の高得点を出して3位通過。残り3選手も決勝にコマを進めた。
【男子予選結果】
1位 戸塚優斗 97.00
<スイッチB/S1260→CABダブルコーク1080→F/Sダブルコーク1260→B/Sダブルコーク1260→F/Sダブルコーク1440>
2位 平野流佳 94.25
<スイッチB/S1080→B/Sダブルコーク1260→F/Sダブルコーク1440→CABダブルコーク1080→F/Sダブルコーク1260>
3位 スコッティ・ジェームス(オーストラリア) 92.25
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5位 山田琉聖 84.50
欠場 平野歩夢
【女子予選結果】
1位 クロエ・キム(アメリカ)92.25
2位 チェ・ガオン(韓国)90.75
3位 清水さら 90.00
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5位 小野光希 78.75
8位 冨田せな 75.75
11位 工藤璃星 72.25
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