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1億円目前の都心マイホーム、救世主は“狭小住宅”? 8坪でも快適に暮らす驚きのアイデアとは【THE TIME,】

経済
2026-10-31 06:00

東京23区内にマイホームを持つ…そんな夢を持つ人は少なからずいるはず。しかし、その夢の実現はますます難しくなっています。
東京23区の住宅価格は過去最高額を記録。(※東京カンテイ調べ)
不動産情報サイト「アットホーム」の調査によると、中古マンションの平均価格は8950万円、新築戸建ては9278万円と、いずれも前年より20%以上値上がりし、1億円に迫る勢いとなっています。
それでも都内にマイホームが欲しい。そんな人たちの間で今、注目されているのが、限られた土地を有効活用する「狭小住宅」です。アットホームラボ執行役員の磐前淳子氏は「今は共働き世帯も多いので、通勤や買い物などに便利な都市部のコンパクトな物件が人気」と話します。


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実際、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」の調査では、首都圏における敷地面積60㎡未満の新築狭住宅の戸数は6年間でおよそ2.8倍に増加。価格を抑えつつ、狭さを感じさせない驚きのアイデアが詰まった住宅2軒を訪ねました。


わずか8坪に3世代!収納力抜群のアイデア住宅

まず訪れたのは、東京・江戸川区にある池之内さん一家のお宅。駅から徒歩5分という好立地にある住宅です。しかし、その敷地面積はわずか8坪。車2台がようやく停められるほどの土地に、夫婦と2歳の息子、そして祖母の3世代が暮らしています。
玄関を入ると、広々とした空間が目に映ります。


1階には祖母の部屋と、階段下のデッドスペースを利用したトイレ。そして、玄関から廊下にかけて敷かれた畳に、この家のアイデアが隠されていました。


廊下の畳をめくると、床下には3つの収納スペースが出現。スーツケースや季節家電もすっぽりと収まり、空間を有効活用する工夫が施されています。


続いて、階段を上がった2階には、13畳のLDKが広がります。


この広々とした開放感の秘密は、徹底した“隠し収納”にあります。キッチンからリビングにかけて壁の高い位置に吊戸棚を設置。その数は2階だけで20か所以上にもなります。収納を高い位置に集めることで、床に余計な家具を置く必要がなくなり、空間を広く使えるのです。


さらに、洗面スペースには壁をくり抜いて作った小物入れも。散らかりがちなメイク用品などをすっきり収納できる便利なスペースです。


そして3階にある寝室にも、圧迫感を減らすためのユニークな仕掛けが。この部屋の床板を持ち上げると下に「ハンモック」が現れる仕組みになっているのです。これにより3階からの光が下の階に届くだけでなく、2階と3階が視覚的につながり、実際の面積以上に空間を広く感じさせる効果があるんだそう。


延べ床面積およそ60平方メートル、気になる建物のお値段は約4000万円。もともと祖母が暮らしていた平屋があった土地を活用したといいます。ちなみに、この8坪の土地は、江戸川区の平均相場ではおよそ1400万円(2026年の公示地価・基準地価を基にした参考値)に相当します。


10坪に4階建て!螺旋階段が貫く「扉のない開放感あふれる家」

続いては、東京・世田谷区にある西村さん一家の住宅です。駅から徒歩13分、わずか10坪の土地に建つ4階建ての家で、3人家族が暮らしています。


玄関を入ると、カフェのようなスペースと本棚が。


一見普通の本棚ですが、くるりと裏返すと中から「下駄箱」が現れる仕組み。1台2役の優れものです。


そして、この家の中心となっているのが、家全体を貫く螺旋階段。限られたスペースを使い切るため、階段の途中にクローゼットなどの部屋を配置し、スペースを余すことなく活用しています。


2階は広さ13畳のLDK。キッチンは横幅が取れないため、シンクとコンロを向かい合わせに配置するユニークなレイアウトです。シンク横のカウンターはそのまま家族の食卓になり、一歩も動かずに作業ができる使いやすい空間となっています。


3階には寝室、そして4階のお風呂に上がる途中にはコチラの家にもハンモックが!ここは現在、息子のそう君の部屋になっているとのこと。


さらに驚くのは、この家に扉があるのはトイレだけだということ。4階にあるお風呂も扉がなく、窓に面した開放的なつくりで、まるで露天風呂のようです。部屋を仕切らないことで、家全体に開放感を生み出しているといいます。


この個性的な家を建てた西村さんのご主人は、実は建築士。約20年前に卒業設計で考えた「アスパラの家」という縦長の家のアイデアを、自らのマイホームで実現しました。
コチラの価格、建物のみで約4000万円。10坪の土地は、世田谷区の平均相場でおよそ2500万円(2026年の公示地価・基準地価を基にした参考値)に相当します。


都心の住宅価格が高騰する中、価格を抑えつつも利便性の高い暮らしを可能にする「狭小住宅」。そこには、単に狭い土地に家を建てるというだけでなく、家族のライフスタイルに合わせて空間を最大限に活用する、豊かでクリエイティブなアイデアが詰まっていました。自分たちらしい暮らしを追求する選択肢として、今後も注目されそうです。


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