
■第5回 アジアパラ競技大会 愛知・名古屋 卓球(20日、スカイホール豊田)
【一覧】日本初開催!アジアパラ愛知・名古屋2026に出場する日本代表282人
アジアパラ競技大会2日目、卓球で男子シングルス・クラス9で岩渕幸洋(31)、クラス10の舟山真弘(22)が共にアジア大会初となる金メダルを獲得した。岩渕は4大会連続の表彰台となった。女子シングルス・クラス11の山口美也(24)もアジア大会初の金メダルとなった。
男子シングルス・クラス10に先天性の両下肢機能障害で両足首の可動域が狭く、左足に装具をつけてプレーする岩渕が決勝に登場、アジアパラでは14年仁川大会から3大会連続表彰台、しかし、金メダルには届いていない。悲願達成へ、第1ゲームから果敢に攻めて趙裔卿(中国)を圧倒、11-6で奪うと、第2ゲームも11-5と連取した。
第3ゲームは接戦となったが、15ー13で岩渕が競り勝ち、ゲームカウント3-0のストレートでアジア大会4大会目にして悲願の金メダルを手にした。岩渕は試合後、感想を問われると、数秒間無言になり涙をためて「言葉にならないくらいすごいうれしいです」と話して「この試合は本当に内容も自分の中ではすごく攻撃的にできていましたし、最後の一本も自分が練習してきた形が一番出たラリーじゃないかなっていう風に思って。本当に嬉しかった」と会心の勝利をかみしめていた。
男子シングルス・クラス10は4歳の時に右上腕骨骨肉腫を患い、右腕の肩関節と上腕骨を切除した舟山真弘(22)が登場、決勝では林駿梃(台湾)と激戦、第1ゲームはお互い譲らない打ち合いは15ー13で舟山が先取、流れに乗った舟山は第2ゲームも11-6で連取した。
23年杭州大会は銀メダルの舟山、第3ゲームは10-8と金メダルまであと1ポイントと迫ったが、そこから連続ポイントで10-10とデュースまで持ち込まれた。それでも最後まで攻め続けて舟山は13-11で第3ゲームを奪い、ゲームカウント3-0でアジア大会初の金メダル、2大会連続の表彰台となった。舟山は「自分として初めてのアジアパラで金っていうところは本当に嬉しいですし、勝てたということは本当にこの3年間の成長を感じる一試合でもあった」と笑顔で語った。
女子シングルス、軽度の知的障害クラス11では守備型の“カットマン”山口美也(24)が決勝へ、第1ゲームを奪ったが、第2、第3と奪われて追い込まれたが、第4ゲームで粘りの卓球を見せてゲームカウント2-2のタイに持ち込み最終ゲームへ入った。会場の声援も山口を後押しして11-5、激戦を制した山口がゲームカウント3-2でアジア大会初の金メダルを手にした。
男子シングルス・クラス8は先天性両橈骨欠損症により、腕から先が短い八木克勝(36)が決勝に登場、23年杭州大会のアジア王者は連覇を狙ったが、パリパラリンピック金メダルの閻碩(中国)にゲームカウント1-3で敗れて、地元での連覇とはならなかった。それでも3大会連続のメダルとなった。
試合後、八木は「いやぁ、もう単純に自分が弱かっただけです」と口にして「やっぱり勝ちたかったね。最後まで嫌なとこ、嫌なところに(攻撃が)来て。完敗でした」と悔しさを滲ませた。
男子シングルス・クラス8、低身長症の阿部隼万(27)はパリパラ銀メダリスト、世界ランク1位の趙帥(27)と対戦、130cmの阿部は持ち前のフットワークを生かして趙からポイントを奪っていった。それでも趙の多彩な攻撃に連続ポイントが奪えず、ゲームカウント3-0のストレートで敗れ銀メダルとなった。
女子シングルス・クラス8には右半身にまひの友野有理(26)もパリパラ金メダリスト、世界ランク1位の黄文娟(中国)と対戦、第1ゲームを12-10と接戦で奪ったが、第2、第3と奪われてしまった。それでも第4ゲームを11-6で奪い、最終ゲームへ突入した。最後まで粘りを見せた友野だったが、6-11で敗れて銀メダル、それでも3大会連続の表彰台となった。
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