茨城県石岡市の消防本部で総務課長を務める男が、ホテルで性的な行為をした女性に偽の一万円札を渡したとして逮捕されました。男は管轄する消防署内での不祥事を防止するワーキンググループのリーダーでした。
偽造通貨行使の疑いで逮捕されたのは、石岡市消防本部の総務課長・須崎隆史容疑者(51)です。
警察によりますと、須崎容疑者は去年7月ごろ、龍ケ崎市のホテルで、SNSで知り合った当時18歳の女性と性的な行為をし、偽の一万円札10枚を渡した疑いがもたれています。
偽の紙幣は透かしがないなど本物の紙幣と異なる点があり、偽札と気づいた女性が受け取った2週間ほど後に警察署に相談したことで、事件が発覚したということです。
取り調べに対し須崎容疑者は、「渡したことに間違いない」と容疑を認めているということです。
警察は、須崎容疑者の自宅からパソコンとプリンターを押収していて、自宅で紙幣を偽造していたとみて捜査しています。
石岡市消防本部によりますと、須崎容疑者は今年4月から管轄する消防署内での不祥事を防止するワーキンググループのリーダーをしていたということです。
石岡市消防本部が管轄する石岡消防署では、今年4月から7月にかけて、男性士長(当時30)が同僚の財布から現金あわせて9万円を盗んだとして、停職6か月の懲戒処分を受けるという事案があり、石岡市の谷島洋司市長は「市職員による不祥事が続いており、私自身、残念な気持ち」「現状を非常事態と捉え、皆さまからの信頼を一日も早く回復できるよう全力を尽くす」としています。
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