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クロマグロ漁獲枠25%拡大で合意 来年はトロ1皿「580円→480円」に? “反対”表明のメキシコが一転して“賛成”【news23】

経済
2026-08-19 13:52

マグロ漁をめぐる枠組みが大きく変わりそうです。漁獲枠の拡大に向け先月行われた国際会議では、終盤でメキシコが反対を表明したことで結論が出なかったものの…18日は一転、合意に至りました。本マグロとも呼ばれ、高級なイメージの「クロマグロ」。これで、もっと手に取りやすくなるのでしょうか?


【写真で見る】太平洋のクロマグロ資源状況の推移【12年で約12倍に増加】


獲れすぎて捨てる“クロマグロ” なのに価格は「完全な右肩上がり」

都内にあるマグロ居酒屋「まぐろダイニングやまと」。新鮮なマグロの刺身やユッケといったメニューが人気を集めています。


こちらの店では毎日5キロほどのマグロを仕入れているのですが…


まぐろダイニングやまと 店主 篠善昭さん
「今は結構値段があがっているので、これで大体1キロ6500円(養殖)くらい。完全な右肩上がり。2〜3年で1キロあたり1000円くらいあがっている」


「黒いダイヤ」とも呼ばれ、近年、高値で取引されているクロマグロ。一時は、乱獲により絶滅危惧種に指定されるほど数が減っていました。


その後、国際的な水揚げ量の規制により資源量は大幅に回復。


▼太平洋のクロマグロ資源状況
2010年 約1万2000トン
2022年 約14万4000トン


今では記録的な豊漁ですぐに規定の漁獲枠に達してしまうため、漁を制限せざるを得ないケースが相次いでいるのです。


北海道‧函館沖の定置網にかかり、跳ね回るのは大量のマグロ。


獲れすぎたマグロを放流するため網を開放しなければなりませんが、一緒に入ったブリなどの他の魚も逃がすことになり、利益が減ってしまうのだといいます。


物別れに終わった国際会議 異例の“延⻑戦”で「25%増」合意

こうした状況を受け、7月に行われたのが“新しい漁獲ルール”を話し合う国際会議です。


日本は30キロ以上の大型クロマグロの漁獲枠を25%増やすことを提案。合意に向けて議論が進んでいましたが、会議終盤になってメキシコが反対を表明し、物別れに終わっていました。


水産庁 福田工 審議官(7月14日)
「1か国の不合理な対応により、合意できない事態となったことに強い憤りを感じている」


そして、迎えた8月18日。漁獲枠の拡大を目指す、異例の“延⻑戦”。
立ち入り禁止のテープが貼られた水産庁内の一室で、オンラインで行われました。


鈴木憲和 農水大臣(午後5時すぎ)
「クロマグロの大型魚の漁獲枠は、日本を含む中⻄部太平洋側で現行から25%増の1万4836トンになります。資源の状況に応じた漁獲枠の適切な設定に向け、前進があったと考えております」


会議の結果、中⻄部太平洋エリアで獲れる大型マグロの漁獲枠を、2027年から25%増やすことで合意。今後は増えた漁獲枠を周辺国にどう配分するか、交渉が行われることになります。


漁獲枠拡大で「トロ1皿580円→480円」 に? 難しい交渉は続く

専門家は、マグロが増えた結果として漁獲枠を増やすことは「資源管理」の面で評価できるとした上で、今後も難しい交渉が続くと指摘します。


近畿大学 有路昌彦 教授
「漁獲枠を削減するという話、資源が減っていってるよね、守らないといけないよねっていう話は合意は得やすいんですよね。でも増えた利得の部分をどう配分しますかっていう話って、利益に直結しますのでハードルは高いです」


漁獲枠の拡大で、今後マグロは手に取りやすい価格になっていくのでしょうか。


有路教授は、品薄が続く赤身の値下がりは小幅にとどまるとした上で…


近畿大学 有路昌彦 教授
「中トロ‧大トロは高い値段で少量を消費することになりますので、数量が増えると買い求めやすい単価になっていく可能性はあると思います。一皿580円の皿が480円になるとか、そんなレベルですね」


「トロ」の値下がりに期待? 2027年からクロマグロの漁獲枠拡大

藤森祥平キャスター:
クロマグロに関する漁獲枠の合意について、7月にまとまらなかったものが、まとまりました。


日本を含む太平洋の西側と、メキシコを含む東側と分かれていて、来年・再来年については漁獲枠を「西側8:東側2」とすることで合意。


西側の漁獲枠を25%増加することで合意に至ったことで、日本国内の供給が増えて、トロの値下がりが見られるのではないかということです。


一方で、今回の合意はあくまでクロマグロに関するもので、キハダマグロ、メバチマグロなどは別枠で管理されているため、赤身全体が大きく値下がりする可能性は低いということです。


小説家 真山仁さん:
食文化が変わってきていることで、東海岸の人もマグロを食べるようになってきているのでしょう。


また、クロマグロは海洋生態系の中で非常に上位の存在なので、たくさん獲ってしまうと生態系が変わってしまうことに繋がりかねません。


漁獲枠の見直しをきっかけに、「美味しいからたくさん獲ろう」といった風潮を考え直す必要があると思います。


藤森キャスター:
取材によると今回日本は、7月の交渉内容から譲歩はしておらず、そのままの条件で勝ち取った改定だそうです。


小説家 真山仁さん:
なぜ1か月もブランクがあったのかを考えなければなりません。日本の説明が丁寧ではなかったのかもしれないと邪推してしまいます。


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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