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39年半ぶり 1ドル162円歴史的円安 66年つけ続けた家計簿に刻まれた物価高 “同じ162円”40年前の「希望の星」今は…【サンデーモーニング】

経済
2026-07-05 16:29

7月から2500を超える食料品が値上がりとなる中、今週、円安がさらに進み、一時1ドル=162円台をつけました。我々の暮らしはどうなるのでしょうか。ある主婦が60年以上つけ続けた家計簿から読み解きました。


【写真を見る】2021年のレシートと同じ品物の値段を比較すると…


「66年分の家計簿」に刻まれた“物価高”

横浜市に住む、上田和子さん(92)。60年以上にわたり、日々の家計簿をつけ続けています。物価の推移を書き留めた貴重な記録です。


上田和子さん(92)
「結婚した時からつけてるから...1960年に結婚したので、今2026年ですか?66年分あるんですよ」


現在、上田さんは退職した夫と2人暮らし。⻑引く物価高が年金生活を直撃しています。


7月も加工食品など2500品目以上が値上げしました。


モノやサービスの値段が、上がってきたのは5年ほど前からです。


上田さんが残していた2021年の買い物のレシートをもとに、この日、同じ店で同じ品物を買って値段を比較してみました。


杉浦みずきキャスター
「お砂糖ですね」


上田和子さん(92)
「プラス150円…お菓子をよく作るのでこれはショックですね」


杉浦キャスター
「バナナも…」


上田和子さん(92)
「バナナは安い商品のはずだけど、(値上がりが)100円も」


杉浦キャスター
「それでも100円も上がってる」


⻑ネギを除く、全ての商品で価格が上昇。そして、比較しているうちに気付いたことが。


“歴史的円安”の今 「積極財政」に市場は警戒

杉浦キャスター
「赤文字で書いた、3桁以上も値上がりしている商品が気になったんですけど...お砂糖とかだと原料はオーストラリア。輸入品ですね」


砂糖のほかに、バナナやパプリカなど、100円以上値上がりした商品全てが輸入品だったのです。背景にあるのは円安。比較している2021年12月は、まだ1ドル=110円台でした。


上田和子さん(92)
「物価高というよりは、円の価値が下がったと私はいつも思っている」


円安が加速したのは2022年。新型コロナの収束で、アメリカがゼロ金利政策を解除。大幅な利上げを進める一方で、日本は、金融緩和を続け、利上げのタイミングが遅れたのです。


上田和子さん(92)
「いつも国債を入れ込むでしょ、お金をばらまいてる訳ですよ。その上に世の中の状況が悪く変わってきてるという二つの要因が円安に繋がってると私は思う」


その円安は今週、歴史的水準に突入しました。


記者
「きょう(1日)も円安が進んでいて、現在1ドル=162円70銭台をつけています」


止まらない円安。市場が警戒したのは、高市政権の積極財政です。6年連続で過去最高を更新し続ける税収を背景に、「骨太の方針」で370兆円もの官⺠投資などを打ち出しました。


高市早苗 総理
「新たな経済財政運営への抜本的な転換を図ります」


そして、今週明らかになった原案にある「日本銀行法や政府‧日本銀行の共同声明の趣旨に沿って(日銀が)政府と緊密に連携」という一文が、円安を加速させたと専門家は言います。


国際通貨研究所 橋本将司 上席研究員
「(日銀に対し)“拙速に利上げしないでほしい”シグナルではないかとマーケットは取った可能性がある」


その結果、今週大きく報じられた「39年半ぶり」という言葉。しかし、現状はあの頃とは大きく違うのです。


1ドル=162円台の“今昔” 40年前は「希望の星」も今は…

1980年代、約40年前のアメリカは、高品質な日本製品の進出に席巻されていました。ニューヨークのタイムズスクエアは、日本企業の看板で埋め尽くされていたのです。


日本に対する貿易赤字に耐えかねたアメリカは、1985年9月、先進5か国による協調介入でドルを引き下げることに合意しました。いわゆるプラザ合意です。


その翌日から240円台だった円は急騰。約1年で、今週と同じ162円台に突入したのです。当時、海外へ向かう若者たちは...


海外旅行に行く若者
「(Q.海外旅行は何回目ですか?)彼女は10回目で、僕が5回目です」
「(Q.予算はおいくらぐらいですか?)予算は...なんだかんだ言って、200万くらい」


ジャパンマネーで世界的スターも次々と来日。日本は、絶頂期へと駆け上っていきました。


上田さんの元には、まさに、その頃の家計簿も残っています。


上田和子さん(92)
「食費の予算は(1か月で)合計で8万円」


杉浦キャスター
「これは家族5人で8万円?」


上田和子さん(92)
「少ないですよね。(39年前は)1人前…(1か月)1万6000円ぐらい。今だと約3万円ひとりで」


杉浦キャスター
「ほとんど倍...」


食費が今のほぼ半額で済んだ上り坂の日本。上田さんは、こう振り返ります。


上田和子さん(92)
「『昨日よりは今日がいい』わけだから、そういう中での162円は希望の星だった。こっち(今)の162円は希望を現実で見つめ直す、夢が覚めた時の162円。頑張っても頑張っても沈んじゃうっていう感じ」


希望の星だった40年前と、夢が覚めた現在...同じ数字の裏で、日本に一体どんな変化が起こったのでしょうか。


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