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住宅価格「30%上昇」の可能性…「ナフサ」不足で断熱材などが高騰の現実 “流通の目詰まり”政府は「解消見込み」も現場は悲鳴【サンデーモーニング】

経済
2026-04-19 14:55

石油製品が十分に届かないと訴える現場が増え、住宅資材にも値上げの波が迫っています。


【写真で見る】スーパーのお肉パックから“飾り”が消える?


政府は“流通の目詰まり”を強調していますが、現場の危機感は払拭できるのでしょうか。


スーパーでは「“彩りのプラスチック”省いて経費削減」

家庭でおなじみのラップにも影響が。


旭化成 小堀秀毅 会長
「(サランラップについて)少しずつ値段に転嫁をしていく」


あらゆる石油製品に迫る値上げの波。スーパーでは、手袋やポリ袋など、様々な資材の値上げが通知され、対策に追われています。


スーパーセルシオ和田町店 鶴田聡 部長
「トレイは必要です。衛生を管理するためのラップも必要です。この中に入れている飾りを省いて経費削減を試みようかなと」


彩りを添えるプラスチックの飾りを省く試み。


そして今、影響が深刻なのが住宅業界です。


“欠品”で工事ストップ ナフサ由来の住宅資材に“値上げの波”

家の外壁をリフォーム中の現場では、資材の入荷が遅れ、作業が進められないのです。


作業員
「きょうは壁(の塗装)を進めたいけど、シール(充填剤)が届いていない。やることがなくなってきちゃう」


急を要する雨漏り修理の現場でも、防水シートが入荷できず工事はストップ。


休業に追い込まれかねないという危機感も。


ユタカホーム 谷口豊和 代表
「原油が手に入ることを祈るしかないので、商品の生産ができるまで、私たちは仕事を休むかもしれないです。それしか選択肢がない」


住宅展示場を訪ねると、値上げの波が押し寄せていました。


原油から精製される「ナフサ」が、あらゆる住宅資材の原料になっているためです。


ーー住宅のどこにナフサは使われている?


クレバリーホーム 菊間文弥 常務取締役
「家の外回りだと、例えば雨どいですね。排水のマスもナフサ。(壁の)タイルを貼っている下にあるボンドもナフサでできている」


家の中をみても…


クレバリーホーム 菊間文弥 常務取締役
「壁に貼られている壁紙もナフサ由来。照明のスイッチのプレートもナフサ由来でできている」


目に見えない断熱材や、配水管まで、ナフサ由来の資材なしには成り立たない現場。


そこに、仕入れ先から値上げや出荷制限の通知が続々ときているのです。


クレバリーホーム 菊間文弥 常務取締役
「例えば、瓦の下地にある防水シートは、50%の値上げ要請が来ています。床下に入れる断熱材は、40%の値上げをするとメーカーから通達」


4月13日には、住宅設備大手のTOTOがユニットバスの新規受注の停止を発表する事態に。


クレバリーホーム 菊間文弥 常務取締役
「ユニットバスがないと家は完成しないので、かなり業界的には震撼が走った。(資材が)一つ遅れると全部遅れていくので、連鎖的に危機感は持っている」


値上げされた資材のコストについて、クレバリーホームでは、6月までは自社で吸収する予定ですが、それ以降は住宅価格への転嫁を検討しているといいます。


クレバリーホーム 菊間文弥 常務取締役
「20%~30%は(住宅)価格が上がるのではないか。これから先、何がどうなるか全く予想がつかない」


政府「必要量は確保」強調も 現場は「死活問題」訴える

高市総理
「原油および石油製品の日本全体としての必要な量は確保されています」


こうしたなか、政府はナフサを含め「必要な量は確保されている」と強調してきましたが、4月14日には…


日本塗装工業会 加藤憲利 会長
「死活問題に陥っている。政府発表と現場のサプライチェーンに大きな乖離が生じており、材料の入手が極めて困難な状況です」


窮状を訴えたのは塗装業界。塗装に欠かせないシンナーについて、通常通り入手出来ている会社が3%にも満たないというのです。


このシンナー不足について赤沢経産大臣は、“流通の目詰まり”が原因だとしたうえで…


赤沢亮正 経産大臣
「原料が行き届くようサプライチェーンの調整を行います。日本全国に触れを出したので、これで解消すると見込んでいる」


様々な石油製品についても、調整すれば、「目詰まりが解消する見込みが立つ」としていますが、政府の「見込み」通りに事は運ぶのでしょうか。


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