日経平均株価は史上最高値を更新しました。歴史的な株高となっています。この活況のなかで開かれた経済三団体による新年祝賀パーティー。今年、「賃上げ」や「物価高」はどうなるのか。企業トップに直撃しました。
“単純な価格競争は避けたい” コンビニ業界が描く戦略
高市総理
「皆様と共に、とにかく強い経済、作りましょうよ。明るい年にしていきましょうよ」
2026年の経済はどうなるのか。大手企業のトップが集まった恒例の新年祝賀パーティー。
長引く「物価高」で消費者に“節約志向”が広がる中、コンビニ業界が描く戦略は…
ーー今年はどういう価格を考えていく?
セブン&アイHD 伊藤順朗 会長
「そればかりやると、他の競合とも、いまだとコンビニエンスストア以外のスーパーマーケット、ミニスーパーとかドラッグストアなどと価格競争に入る。そこだけに入ると、不毛な戦いになってしまうのかなと。我々としてはやっぱり価値を出していきたい」
こちらのコンビニも、“単純な価格競争”は避けたい考えです。
ローソン 竹増貞信 社長
「本当に過去からずっと競合の中でやってきてるので、あまり競合を見ても、どれを見たらいいかわからなくなる。とにかく社会とお客様、この2つに集中して、お客様と会話しながら社会と会話しながら、新しいモデルをどんどん作っていけたらなと」
“歴史的な株高”どうなる?企業トップの予想
この物価高を加速させているのが「円安」です。
三井住友銀行 福留朗裕 頭取
「今のレベルより円安にいくというのは、おそらく日米両国にとってcomfortable(快適)ではないと思う。ここから先、さらに円安が進むようだとマーケットはナーバスになるんじゃないかなと」
一方で、円安は“歴史的な株高”を生み出しています。
6日も平均株価は史上最高値を更新しました。この勢いは2026年も続くのでしょうか。
ーー今年の最高値予想は?
野村HD 奥田健太郎 社長
「もうちょい上もあるかもしれないが、5万9000円で考えている」
大和証券グループ本社 荻野明彦 社長
「(最高値予想は)6万2000円。海外の投資家から見ても、日本企業の成長期待というのが株価にも反映されてきているのではないかと」
この株高を支えているのが、「AI」関連の企業です。巨額の投資マネーを飲み込む“AIブーム”の実感は…
フジクラ 岡田直樹 社長
「実感としては、そんなことはないんじゃないか。年明けたが、今年の需要もまだまだ高いものを見込んでいる。衰える気配は今のところないかな」
そして、優秀な人材を求める企業にとって欠かせないのが「賃上げ」です。
キリンHD 磯崎功典 会長
「賃上げするでしょうね。きちっとした報酬がないと、今これだけの良い人が集められない。人材が大事。『カネは問題ないんだよ』そんな人はいない。そのためにはそれだけのモノを払わなくてはいけない」
混沌とする世界情勢 リスク見極めが命綱に
期待の反面、日本経済には2026年もさまざまなリスクが横たわります。
たとえば、日中関係。直近での影響は確かにあったとする一方、今後もインバウンドには期待を寄せます。
森トラスト 伊達美和子 社長
「インバウンドは、まだまだ成長の余地はあると思っている。持続的な成長はまだまだできるのではないかと期待」
また、年明け早々に行われたアメリカによるベネズエラへの攻撃など、2026年も企業にとって混沌とする世界情勢の見極めは“命綱”です。
伊藤忠商事 石井敬太 社長
「(海外投資は)リスクがコントロールできる、リスクが見えるアメリカを中心にやっていく。揺れ動く世界を横目に見ながら、足元で着実にできる部分から稼いでいこうと」
経済界に何を求める? 星さん「財界人も試される年に」
小川彩佳キャスター:
予測不能な幕開けとなっている2026年ですが、一方で、株価は高値が続いて経済界からは強気の発言も飛び出しています。祝賀パーティーの現場に行ったそうですね。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
現場で何人かに話を聞きました。
今、財界人に求められていることは2つあると思います。
一つは物価高を上回る賃上げだと思います。内部留保をため込んだり、配当ばかり増やしたりせず、賃上げをどんどんやってほしいということが一つ。
そして、もう少し政治に物申す財界人がいてもいいと思います。
例えば今、政治家が比較的“ばら撒き政策”に走りがちですが、そこに注文をつけるとか、やはり企業献金のあり方を見直す動きがあってもいいと思いますので、そういう点では、財界人も試される年になってくるのではないかと思います。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
政治記者歴30年 福島県出身
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