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ぬいぐるみ“専門病院”や“一緒にお泊りプラン”も大盛況…広がる「ぬい活市場」【THE TIME,】 

経済
2025-11-18 07:00

ぬいぐるみと活動する「ぬい活」人気を受け、専用のガウンやベッドが用意された「宿泊プラン」や「病院」も大人気。利用者の心を掴んでいるワケとは?


【写真を見る】ぬいぐるみ“専門病院”や“一緒にお泊りプラン”も大盛況…広がる「ぬい活市場」【THE TIME,】 


倍率60倍「美術館」でお泊り会

皇居の近くにある『東京国立近代美術館』(東京・千代田区)。


セザンヌやピカソなど、近代の名作約1万4000点を所蔵する美術館ですが、「ぬいぐるみ」を手にした子連れ客が続々と来館。そのワケは…


主任研究員・成相肇さん:
「お子様が大事にしているぬいぐるみを預かって、“ぬいぐるみお泊り会”というイベントをやっている」


スタッフがぬいぐるみを展示品の前にならべ、まるで美術鑑賞を楽しんでいるかのような雰囲気。その様子をプロのカメラマンが写真撮影してくれます。(参加料1000円)


成相さん:
「20体の定員に対して1200件の応募。お子様の代理としてぬいぐるみがやってくる。美術館に“親しんでもらう”ことが目的」


実際にお泊り会の利用者からも…
「まだ美術館に行ったことがないので、どういうところかなって興味持ってもらえたら」(4歳娘の母親)
「将来に繋がるようなプレゼント、写真ももらえるので記録に残るところがすごく良い」(1歳息子の母親)


この「お泊り会」、全国的に広がりをみせていて各地の美術館や図書館などでも開催されています。


「常に一緒」大人もハマる魅力

日本玩具協会によると、「ぬいぐるみ市場」は年々拡大し2024年度は約450億円と過去最高を記録。子どもだけでなく幅広い世代で大人気となっています。


K-POPグループのメンバーをモチーフにした動物のぬいぐるみを常に持ち歩いているという20代女性は「授業中に脇に置いておく」とのこと。


韓国生まれのキャラクター「DINOTAENG(ダイノテン)」ぬいぐるみが「可愛くてしょうがない」と話す40代女性は、20代の娘と一緒に「ぬい活」を楽しんでいます。


20代娘:
「ただ景色撮るのも良いけど、一緒に撮ることでもっとかわいい写真になったり自分だけの写真になる」


他にもぬいぐるみを持ち歩く理由として「色々なところに“一緒に行ける”のが好き」「ぬいを通して推しのご尊顔を見て“元気をもらっている”」などの声も聞かれました。


自分だけの“推しぬい”手作り

ぬいぐるみ人気は、手芸専門店にも広がっています。
『ユザワヤ WACCA池袋店』(東京・豊島区)の「ぬいぐるみコーナー」では、ぬいぐるみ用の洋服やポーチがズラリ。


さらに、髪の毛や目鼻などがついていないまっさらな人型ぬいぐるみや、様々な目のワッペン、髪の毛用の布など“手作り用アイテム”も登場しています。


チーフ・八重樫そらさん:
「毎週新しい商品が増えていて、1500アイテム以上を取り揃えている。推し活・ぬい活の人気にあわせて売上も右肩上がりで年々増えている」


話題「一緒に宿泊」新プラン

10月から驚きのサービスを始めたのは、ホテルチェーンの『東横INN』。


全国59店舗で導入したのが「推し活応援!~ぬいと一緒にお泊り会プラン~」(1セット/泊・プラス300円で利用可)です。


このプランでは、ぬいぐるみ専用の「ガウン」や「寝具」などを借りることができ、自身のベッド脇の物置台にぬいぐるみ用ベッドがスッポリ収まるので、一緒に宿泊を楽しめます。


ちなみにぬいぐるみ用のガウンや枕や布団、ベッドフレームは、宿泊客が使うものと同じ素材で作られています。


プランを利用した50代の女性は、ベッドに横になるぬいぐるみを撮影し「あらカワイイ!」と大満足。「一緒に寝ているという“共有している感じが嬉しい”」と話します。


『東横イン』マーケティング部・菊地真鈴さん:
「1週間で100件以上のペースで予約が入っている。実施店舗を増やし、さらに多くのお客様に旅行を楽しんでもらえたら」


4か月待ち「ぬいぐるみ専門病院」

白衣などまとった“ドクター”や“看護師”が、ぬいぐるみの状態を記入した「問診票」をもとに、修理やクリーニングなどの「治療」をしてくれるのは、『杜の都なつみクリニック』(東京・千代田区)です。


婦長・庄司かおりさん:
「ごまおくんっていうアザラシさんのぬいぐるみ。問診票に『人の話をよく聞く』って書いてあって、良い子みたいです」


1か月で120体ほどが来院し、予約はなんと4か月先まで埋まっているとのこと。
この日、入院を終えたゾウのぬいぐるみ(名前:グレープフルーツ)を名古屋から迎えに来たのは20代の夫婦です。


妻:
「家が半焼しちゃって、その時に下半身がなくなって綿だけの状態になっちゃって」


夫が子どもの頃から可愛がり、結婚後は2人で大切にしていたというグレープフルーツくん。入院時はかなり危険な状態でしたが、4か月の入院を経て下半身も再生され、ふわふわキレイな姿に。


戻ってきたグレープフルーツくんを抱きしめ「手触りほぼ一緒」「想像以上の出来」と笑顔の2人。ちなみにお値段を聞いてみると…


妻:
「10万円(笑)。そこまでお金をかけてでも」


夫:
「お互いかわいいものが好きという共通の趣味があって出会えたので、“2人をつなぐような存在”」


大人も夢中になる「ぬい活」。人気はまだまだ広がりそうです。


(THE TIME,2025年11月13日放送より)


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