
没入型アート作品を体験することができる「チームラボ」。屋内だけでなく庭園や温泉など意外な場所に作品が登場し人気となっています。
【写真を見る】レトロホテルに“ランプの森”…庭園や温泉でも没入できる「ご当地チームラボ」がアツい【THE TIME,】
「世界で最も来館者の多い」美術館
「映画のワンシーンみたいな写真が撮れて映える」(20代女性・静岡県から)
「クッションが敷き詰められた部屋があって、バランスをとりながら歩いていくところが心に残った」(20代女性・福島県から)
カラフルな回転する球体が敷き詰められ、飛び跳ねて移動すると周りの色も変わる作品など、光や音などで作り出された様々なアート空間に没入できるー
連日チケットが完売で、毎日長蛇の列ができているのは東京・豊洲にある『チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com』。
単一アートグループによる「世界で最も来館者数の多い美術館」としてギネス世界記録™にも認定されています。
現在チームラボの作品が見られるのは、期間限定も含め全国で33か所あり(※番組調べ)、なぜここに…?という意外な場所にも!その1つが、九州にあります。
レトロホテルに「光の柱」や「ランプの森」
佐賀県武雄市は、面積の半分以上が森林という人口約4万7000人の街。
市内の山のふもとにあるのが、180年の歴史がある庭園「御船山楽園」です。
敷地内には、創業59年の『御船山楽園ホテル』があり、外観はなかなかレトロな雰囲気ですが一歩中に入ってみると全く違う世界が広がっています。
照明を落としたロビーで出迎えてくれたのは、天井から吊るされた無数のランプ。柔らかい光を放つランプの連続する光に包まれ、まるで“ランプの森”にいるかのような空間です。
20代女性・福島県から:
「外観のイメージと中が全然違ったのでギャップがあるなって。受付の時に懐中電灯で照らしながらっていうのも新しい体験」
愛知・東京から来た家族:
「びっくりした。アートってこういうものなんだって…」
日没後はランプの色彩が変化し、また違った幻想空間が作り出されます。
そして、30年ほど前まで大浴場として使われていた場所にあるのは、“光の柱のアート”。
まるで浴場の床を突き破って出てきたかのように大きな光の柱が群立。柱からは花が咲き、水が流れ落ちています。
東京から来た男性客(30代)は「神秘的で目に焼き付くじゃないけど、幻想的」と、廃墟の湯屋に広がる世界に没入した様子。
15万坪ある庭園では日没後に光が放射状に浮かび上がり、池でも光の魚が織りなす色彩を楽しむことができます。
「ご当地チームラボ」で街も活性化
それにしてもなぜ、半世紀以上の歴史のあるホテルがチームラボとコラボしたのでしょうか?
『御船山楽園ホテル』前田 亮支配人:
「夏の暑い時期はなかなか集客が増えないこともあった。新しいものを取り入れて、この庭をもっと広められるかなとチームラボさんと共同開催することになり、“夜のお客さんが倍以上には増えた”」
チームラボが来たことで街の活性化にも繋がっているようです。
「チームラボ帰りに寄られたりとか、街の盛り上がりは自分たちも嬉しい」(コーヒーショップ店主)
「観光の客がだいぶ増えた。この不景気の世の中で助かる」(飲食店店主)
森や温泉が「アート空間」に変貌
意外な場所にあるチームラボは、関東にも―
茨城県最北端にある北茨城市。人口約4万人の小さな街で、海沿いは夜になると街灯も少なく真っ暗…。
そんな海沿いの森の中に、2024年9月にオープンしたのが『チームラボ 幽谷隠田跡』です。
元々は手付かずの森だったところに、地元の企業がチームラボを呼び込み、県も1億円の補助金を出すことで“自然とアートが一体化した空間”に生まれ変わりました。
THE TIME,マーケティング部 山根千佳部員:
「妖艶な空間ですね、凄すぎる…」
無数の輝く球体がタブノキに吊るされ、人の存在や動きに反応し光や音が連続していく作品など、計11種類のアートが堪能できます。
さらに、源泉掛け流しの温泉に入りながら、光で彩られた木々や、水にランプが浮かぶ幻想的なアート空間に没入することもできます。
『創輝 幽谷隠田跡』高橋翔太支配人:
「元々は本当に鬱蒼としたジャングルのようなところ。この北茨城を盛り上げようというところから始まった」
オープンして約1年。街に変化はあったのでしょうか。
地元の飲食店店主:
「自分が子どもの頃はカエルがすごい鳴いていたところが、あんなにおしゃれな場所になるとは。お客さんは2倍くらい増えた」
アートで観光客の心をつかむチームラボ。地方活性化の起爆剤となっていました。
(THE TIME,2025年8月20日放送より)
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