手づくりおにぎりなどの消費期限の“偽装”が判明した「ミニストップ」。店内調理や販売についてのマニュアルを見直す検討に入りました。
「手づくりおにぎり」などでミニストップが消費期限を偽装していた問題。東京都内の店舗で新たな動きが…
記者
「立ち入り検査があったのはこちらの店舗です。責任者などへの聞き取りが行われたということです」
おととい、足立区の店舗に保健所が立ち入り検査を実施。店舗の責任者は「マニュアルを逸脱した行為はあったが、消費期限の貼り直しまでは行っていない」などと説明したということです。
さらにきょう、江戸川区の店舗でも立ち入り検査が行われました。
全国で発覚している消費期限の偽装。
大阪府 吉村洋文 知事(きのう)
「食品表示法違反の疑いがあるということ、これはあってはならないことだと思いますし、きちんと原因を究明して、再発防止することが重要だと思います」
11店舗で偽装が発覚した大阪府の吉村知事は、「事実を認定したうえで、必要な行政処分を実施する」と述べました。
兵庫県川西市の店舗では、期限を3~4時間延ばしたラベルをオーナーが自ら貼っていたということです。オーナーは…
店舗オーナー
「もったいないのでやってしまった」
コンビニでは、“店内調理の先駆け”として「手づくり」を強みとしてきたミニストップ。店内調理のおにぎりは“作る手間”がかかりますが、その分、人気があるといいます。
消費経済アナリスト 渡辺広明さん
「工場から運ばれてくるもの(おにぎり)よりも、できたての方がお客様のニーズが高く、できたてが美味しいと感じる方が多い」
ただ、消費期限が比較的短くなる“マイナス面”も。
“改ざんはなぜ起きたのか?”オーナー側の利益が確保しづらくなっていることが背景にあると指摘します。
消費経済アナリスト 渡辺広明さん
「人件費が上がってきたりとかして、店舗運営コストが上がっていくので、なるべく経費を減らしたい。なるべく廃棄を出したくないっていうのはオーナー側の考え方としてあって、その部分が強く出て、今回の偽装につながったのではないか」
今回の問題を受け、ミニストップは店内調理や販売についてのルールを定めたマニュアルの見直しを検討しているということです。現在のマニュアルには、消費期限のラベルを「いつ貼るか」などの細かい記載はありません。
このほか、システム改修や教育の見直しも検討するということです。
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