
トランプ大統領が、発表した20項目に及ぶ、ガザ和平案にハマスが条件付きで拘束する全ての人質解放に同意すると回答しました。果たして戦火は収まるのでしょうか。
停戦合意に向けトランプ氏が「最後通牒」 停戦実現は
ガザ市民(4日・インスタグラムより)
「パレスチナ人が国を守った」
――どうして喜んでいるの?
子どもたち(インスタグラムより)
「戦争が終わるから」
ガザ市民(4日)
「ニュースを聞いた瞬間、飛び出して、祝いたい気分でした」
歓喜に沸くガザの人々。イスラエルによるガザへの攻撃が始まって、まもなく2年。その戦闘が終わる可能性がでてきたのです。
アメリカ トランプ大統領
「文明史上、最も偉大な日となる可能性を秘めている。友好国やパートナとの協議を経て、待望の『和平への基本原則』を正式に発表する」
29日に発表されたトランプ大統領の和平案。「戦闘の終結」や「人質全員の解放」にはじまり、「停戦後の統治機関」についてなど、20項目に及びました。
イスラエルのネタニヤフ首相は、その場で受け入れを表明。一方、ハマス側の回答が遅れる中で、トランプ氏は“最後通牒”も突きつけます。
トランプ大統領(30日)
「もしサインしなければ、地獄に落ちるだろう」
また、仲介するカタールやエジプトなども、ハマスに前向きな返答を行うよう働き掛けたといいます。そうした中、3日、ハマスは和平案に対する回答を発表。戦闘の停止と、イスラエル軍の完全撤退を実現するためとして、「人質全員の解放」などについて、同意する考えを明らかにしたのです。
この声明発表後、トランプ大統領はSNSに、「イスラエルは、ガザへの爆撃を直ちに停止しなければならない」と投稿。人質解放に向け、速やかに攻撃を停止するよう求めました。
さらに...
イスラエル軍は攻撃停止を指示 ハマス側とは“食い違い”も
トランプ大統領(3日)
「すごい日だ。どうなるか見てみよう。誰もがこの戦争を終わらせ、中東の平和を守りたいという思いで一致していた。その達成は目前だ」
これを受ける形で、イスラエル軍は、地上作戦を展開していた北部にある最大都市・ガザ市での攻撃停止を指示したと報じられています。
一方で、トランプ氏の和平案とハマス側の主張には、いぜん隔たりも。和平案に示されたハマスの武装解除に関して、ハマス幹部の1人は...
ハマス幹部 マルズーク氏(3日)
「(イスラエルによる)占領が終わり、パレスチナ人が自治権を行使し、パレスチナ国家が樹立されれば、ハマスはいかなる武器も持たない。これは最初から言ってきたことだ」
イスラエル軍の撤退時期が明確ではなく、「武装解除はしない」と示唆しました。こうしたなか…
ガザ市民(4日)
「弟が建物の中で死んでいた。弟が死んでしまった」
爆発音が響く4日のガザ市。停戦合意は本当に近いのでしょうか。
トランプ氏が攻撃停止を要請した後もイスラエル軍の攻撃は続き、過去24時間で少なくとも66人が死亡しているのです。
ガザ停戦への祈り
4日夜、都内にある増上寺には多くの人の姿が。ガザの即時停戦を呼びかけるために集まりましたが、急遽伝えられた、停戦に向けた動きについて。
参加者(4日)
「必要な物資を早く届けて、子どもたちがほこりまみれで傷ついている姿を見たくない」
インドネシア出身の参加者
「このままガザはどうなるのか、今はまだ(停戦実現を)信じていないので、早く停戦できるようにお祈りする」
戦闘開始からまもなく2年。停戦への祈りは届くのでしょうか。
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