
中国の王文濤商務相は武藤経済産業大臣と会談し、日本政府が課している中国産の黒鉛電極に対する関税に懸念を表明しました。
日中韓の経済貿易大臣会合に出席するため、韓国のソウルを訪問している中国の王文濤商務相は、30日、武藤経済産業大臣と会談しました。
中国の商務省によりますと、会談で王氏は「中日両国の経済的な利益は融合している」と主張。「双方はデジタル経済などの領域で協力できる成長分野を創っていくべきである」と経済面での協力を強化すべきだという認識を示しました。
一方、製鉄に使う中国産の黒鉛電極が日本に不当に安い価格で輸入されたとして、日本政府が課している95.2%の反ダンピング関税について、中国側は懸念を表明したということです。
武藤大臣は「中国と各分野での交流を強化し、両国の経済・貿易関係を拡大していく」と応じたということです。
また、日中韓の経済貿易大臣会合で王氏は「単独主義と保護主義に反対し、世界経済の発展を強力に推し進めるべきである」と述べ、保護主義的な傾向を強めるアメリカを念頭に3か国で対抗していくべきだとする考えを強調しました。
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