ミャンマーでマグニチュード7.7の大地震が発生し、死者が144人にのぼっています。
【写真で見る】揺れの影響で…高層ビルの上層階からプールの水が落下
ビルが一瞬にして… 周辺の国々でも大きな被害
「倒れるぞ」
28日の日本時間午後3時20分ごろ、ミャンマーで発生したマグニチュード7.7の大地震。隣のタイでは建設中のビルが倒壊しました。
「あそこに人がいたけど大丈夫かな」
近くで撮影された映像には、ビルが一瞬にして崩れ落ち、土煙が迫るなか、工事関係者らが必死に逃げる様子が。倒壊が起きたのは、ミャンマーの震源からおよそ1000キロ離れたタイの首都バンコク中心部です。
記者
「高層ビルが崩壊したということです。コンクリートやがれきが崩れ落ちています。そして、ほこりがあたりには充満していまして、たくさんの緊急車両が集まっています」
がれきの下には、生き埋めになった人の姿が。
「気をつけて」
「大丈夫だ、こっちに移動して」
「落ち着いて」
「足が引っかかった?足がはさまれてるよ」
現地当局などによりますと、当時現場には320人の作業員がいて、7人の死亡が確認されたほか、117人の安否が分かっていないということです(日本時間28日午後11時半時点)。
また、別の地区で発生したクレーンが倒壊する事故で1人が死亡したということです。
揺れの影響で、各地で高層ビルの上層階にあるプールの水が大量に落ちていました。
また、病院とみられる建物の前には、ベッドごと建物の外に避難している様子も。
バンコク市民
「めまいかと思ったが、揺れが激しくなり、天井から物音がした。怖くて、子どもを連れて非常階段で慌てて逃げた」
震源地・ミャンマー中部では、僧侶たちが避難した直後、建物が倒壊。
この地震はミャンマー第2の都市マンダレー近郊で起き、マグニチュード7.7、震源の深さは10キロと推定されています。
がれきの山と化したのは、モスク。地元メディアによると、倒壊したモスクで20人以上が死亡したということです。
ミャンマー国内では死者数が144人、負傷者が732人にのぼっているということです。
一方、国境を接する中国・雲南省では、繁華街を人々が逃げるなか、建物が倒壊したのか、土ぼこりが一気に押し寄せ、あたりが全く見えない状態になりました。
周辺の国々にも大きな被害をもたらした大地震。ミャンマーで実権を握る軍は多数の死者とけが人が出ているとして、非常事態を宣言しています。
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