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「○○の箱」が菌の温床に?家の意外な場所に潜む食中毒の危険性【Nスタ解説】

国内
2026-06-19 22:13

気温と湿度が高い梅雨時は、食中毒の原因となる細菌が増えやすく、注意が必要です。家の中に潜む“意外なリスク”、その対策を取材しました。


【写真を見る】食中毒の危険性大! キッチンで“菌の中継地点”になっていた意外な場所


梅雨に急増する細菌性食中毒 キッチンのどこを掃除する?

日比麻音子キャスター:
ジメジメ暑い日々が続くなかで気をつけたいのが、食中毒への対策です。


厚労省の発表によると、保健所が確認している範囲では、月別の食中毒発生件数(細菌、2021年~2025年の平均)は6月~7月ごろから増えていきます。


では、どういった細菌で感染してしまうのでしょうか。


【梅雨 注意すべき食中毒】(東京都食品衛生協会HPより)
▼黄色ブドウ球菌
主な原因:調理する人の手指などから
主な症状:激しいおう吐・腹痛・下痢


▼カンピロバクター
主な原因:生肉を扱った調理器具などから
主な症状:腹痛・血便・発熱(39℃~40℃)


▼O157(腸管出血性大腸菌)
主な原因:食肉の加熱不足など
主な症状:腹痛・おう吐(重篤な場合「急性腎障害」)


とりわけ、キッチンの管理を今後気をつけていきたいところですが、掃除の手間はできるだけ省きたいと思ってしまいがちです。


キッチン掃除の頻度についてのアンケート結果では、「1週間に1回」という回答が一番多く、42%でした。


【キッチン掃除の頻度】(おうちにプロ「株式会社ゼロアクセル」調べ)
▼毎日:24%
▼1週間に1回:42%
▼1か月に1回:14%
▼3か月に1回:13%


掃除する箇所でみると、このような結果となりました。


▼シンク:93%
▼コンロ・IH周り:78%


ただ、シンクやコンロ・IH周りのどこを掃除しているのか詳しく聞いてみると、意外な結果が出ました。


▼シンク
・蛇口:51%
・三角コーナー:51%
▼コンロ・IH周り
・五徳:31%
・魚焼きグリル:33%


掃除できていると思っても、菌が増えやすい箇所を見落としていることは多いです。


食中毒の温床はどこ?スタッフ宅を抜き打ちチェック

日比キャスター:
日本食中毒防止協会の中島孝治さんに、Nスタスタッフの自宅を抜き打ちチェックしてきました。


素手でよく触る部分を専用の器具でふき取り、食中毒を引き起こす菌が繁殖しやすい場所を調べていきます。機械が示す数値の基準が、次の3つです。


【数値の基準】
▼2000以下:安心目安
▼5000以上:要注意
▼1万以上:危険


【スタッフ宅のキッチン】(ATPふき取り検査の数値)
▼布巾:7737「要注意」
▼冷蔵庫:4407「要注意」一歩手前
▼ほぼ新品の炊飯器:2783「安心目安」
▼まな板:983「安心目安」
▼ガスコンロのスイッチ:20890「危険」
▼食洗器の取っ手:9256「危険」一歩手前
▼電子レンジの取っ手:50341「危険」
▼作業台:36338「危険」
※使用・清掃環境によって結果は異なります


基本的にはとてもきれいな自宅ですが、作業台や食洗器の取っ手などは、一人暮らしでもなかなか掃除しないですよね。


高柳光希キャスター:
見た目のきれいさと、菌がいるかいないかは、もはや関係ないと思ってしまいます。


国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
レンジを使ったあとに食品に触れると、かなり危険ですよね。僕は取っ手には食器用のアルコールスプレーを使っています。


食品用ラップの箱が…意外な“菌の中継地点”?

日比キャスター:
キッチンで作業したあとに子どもと触れ合ってみたり、他の作業をしてみたりすると、そこからそこへと菌が移りかねません。やはり、一つひとつの掃除が大事になってきます。


驚く結果は他にもあり、スタッフ宅では「危険」レベルの1万を優に超える、「77905」の数値を示したポイントがありました。


それは▼食品用ラップの箱です。ここが隠れた“菌の中継地点”になっています。


国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
生肉を調理して残った分をラップするなど、そういうときに一番触るところですよね。


南波キャスター:
ラップをかけたら大丈夫だと思っていたので、まさかですね。


日比キャスター:
ラップだけではなくアルミホイルも使いますし、塩・コショウなどの調味料入れも注意です。私はよく、にんにくやしょうがのチューブを触って、そのままふかずに冷蔵庫に戻していました。


食中毒対策の“落とし穴” エコバッグを洗わず使うと…

日比キャスター:
エコバッグも食中毒対策の“落とし穴”です。


スーパーから家に帰るまでは気温の差があるため、どうしても肉や魚のドリップが出がちで、菌が増殖します。HACCPジャパン調べでは、エコバッグを洗わず2か月使用すると、なんと菌が180倍以上に増えるそうです。エコバッグを洗う日を作らなければと、改めて思いました。


菌が増えそうな場所には、どのような対策がよいのでしょうか。日本食中毒防止協会の中島専務理事によると…


▼薄めた塩素系漂白剤で消毒する
ただ、漂白剤35mlに対し、水2Lで薄めた濃度1.75%という“非常に薄めた”塩素系漂白剤でスプレーで吹きかけるなどすれば、対策できるといいます。


▼市販の除菌スプレーやシートも効果あり
アルコール消毒は揮発するタイミングで除菌効果が働くため、水滴の拭き取りはNG。揮発させる時間をしっかり取ってあげると、より対策できるということです。


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<プロフィール>
堤伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
BSーTBS「報道1930」ニュース解説


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