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当事者がひらく大人の発達障害の居場所「Neccoカフェ」

国内
2026-06-18 19:30

発達障害の当事者同士のコミュニティづくりの場として開かれた「Neccoカフェ」を取材しました。東京・新宿区西早稲田にある当事者が集まれるカフェで、発達障害にまつわるトークイベントや、カラオケ会など様々なイベントが行われています。


【写真を見る】当事者がひらく大人の発達障害の居場所「Neccoカフェ」


自分だけではなかった…

Neccoカフェを立ち上げた店長の金子磨矢子さんは自身も発達障害のひとつADHD=注意欠陥多動性障害の当事者で、2004年に制定された発達障害者支援法をきっかけに「発達障害」という言葉を知り、まわりとは異なる自分の特徴に気付いたといいます。


そんななか、当時SNS「mixi」で呼びかけたところ共感の声が挙がり当事者で集まるようになったことがNeccoカフェを開くきっかけになりました。店長の金子磨矢子さんはこう語ります。


Neccoカフェ店長 金子磨矢子さん
こんな変わった人間は自分だけだろうと思って皆生きてきてるんですよ。それが他にもいたっていうのがわかって会ってみたくなりオフ会をやってみたところ、もう楽しくて楽しくて。これが毎月でも話し足りなくて、いつでも行ける場所が欲しいというのがみんなの希望だったんです。


失敗談からライフハックまで

取材した5月31日は女性限定の交流会「天使の集い 女子会」が開かれ、事前に応募した20名ほどが集まりました。発達障害と診断されている人、まだ検査を受けていないけれど不安を感じている人など様々ですが、自分の抱えている症状や悩みなどを打ち明け、職場や私生活、趣味の話などテーマに分けて交流会が行われました。参加者の皆さんに感想を伺ってみました。


「私はASDと双極性障害があるので、皆さんとお話できたらいいなと思って参加させていただきました」


「OLをしてるんですけど、ミスをものすごく連発してしまって落ち込んでしまい。薄々は思っていたんですけど、病院を受診したら最近ADHDの診断が出たので、悩みを共有できる人がいたらいいなと思って来させていただきました」


「私はLD、SLD、読み書き障害のディスレクシアっていう発達障害があります。女子会っていうのは初めてなのですごくワクワクしてます」


発達障害でみられる生活面での失敗を笑い合いながら語り合う場面もありました。この日は、時間通りに支度していてもメールが届いたら気を取られ遅刻してしまうことや、洗濯物を取り込んでも畳まずため込んでしまうといったエピソードが挙げられ、洗濯物の悩みについては「部屋にそのまま干して隠す」といったライフハックなどが持ち寄られました。


働き方の「課題」に寄り添う

この女子会の中で多く話題に挙がったひとつが“働き方”です。過去に社会福祉士として働いていて、自身も当事者であるピアスタッフ・みゆさんは、発達障害の当事者が抱える“働き方の課題”に寄り添ってきました。みゆさんに、どのような課題が寄せられるのか伺ってみました。


ピアスタッフ・みゆさん
“私は発達障害がありますよ”と伝えて障害者雇用枠で働くか、お給料がそれだと安いので一般雇用で働くか、というのが大きく分けて一番多く、あとはお給料の問題です。例えばお若い方だったら結婚もしたいし、結婚したら家族も作りたいしとなると、障害者雇用枠で働いていてもそれが望めないから一般就労枠で働いて、頑張って頑張って働いたけれどもやはり特性のためにうまくいかず、すごく苦労なさって結局は二次障害が生じるという。そこで次どうしようかというご相談もありますね


みゆさんによると、発達障害は見た目から症状はわからないので、職場ではサボっていると誤解されたり、ミスが多いと責められたりして休職する人も多く、今後は打ち明けてオープンで働くか、打ち明けずにこのまま一般就労で働くか、といった悩み相談が多く寄せられるといいます。


こうしたなかで、発達障害の当事者の方にとって、Neccoカフェのような第三の居場所があることで自分と向き合い受け入れる、自己受容の助けになるといいます。


ピアスタッフ・みゆさん
自分では自分の障害名は知っていても、どこかに相談に行くことで自分の障害がバレてしまうかもしれない、友達に会っちゃうかもしれない、近所の人が見てるかもしれない、という理由で行けないという方もいます。こういうNeccoカフェみたいな当事者カフェに来て、皆さんの経験などを聞くことで勇気を出して自己受容して、その結果、ちゃんとした支援を受けられる。長いスパンで考えると、結局それが一番だったかなというお話をよく伺います


Neccoカフェのような居場所があることで、一人ひとりが自分らしくいられる社会になることを切に願いました。今回は女子会をメインに取り上げましたが、普段は性別に関わらず誰でも利用できます。詳しくは「Neccoカフェ」のHPをご確認ください。


(TBSラジオ「人権TODAY」担当 : TBSラジオキャスター久保絵理紗)


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