京都府南丹市で起きた、男子児童が痛いで見つかった事件。父親が逮捕前の任意の聴取で「首を絞めつけて殺した」という趣旨の供述をしていたことが分かりました。
また、この父親のスマートフォンなどの位置情報を分析し、児童の死体発見に至ったということです。
【写真で見る】自らチラシを配り、情報提供を呼びかける安達優季容疑者(37)の姿
逮捕の父親「首を絞めつけた」 スマホやカーナビの位置情報で遺体発見
男子児童の遺体が見つかった京都府南丹市の現場の規制線は解除され、献花台に手向けられる花は日に日に増えています。
男子児童の遺体を遺棄した疑いで逮捕された父親・安達優季容疑者(37)は、遺体を転々と動かした疑いもあります。
17日午前10時半すぎ、安達容疑者の自宅では、警察が安達容疑者の車を押収。レッカー車に乗せて移動させました。
警察はこれまで、遺体が乗り物で転々と動かされていた可能性もあると発表していました。
自宅の家宅捜索は16日で終わり、安達容疑者や家族の服など、30数点を押収したといいます。
捜査関係者によると、警察は安達容疑者のスマートフォンやカーナビの位置情報を分析して捜索した結果、結希さんが履いていたとみられる靴や遺体を発見。
また、安達容疑者は逮捕前の任意の聴取で「首を絞めつけて殺した」という趣旨の供述をしていたということです。
今回の事件に住民は…
住民
「事件が起きるのはすごくビックリ。子どもも中学生だが、結構、傷ついている。思ったよりも近い場所だったのでビックリという感じ。まだ11歳という若さで、自分のお父さんに殺されたとなったらどうしようもない気持ち。結希くんがただただかわいそう」
逮捕の父親は色々な場所で“ビラ配り”も
南丹市内の店に設置された防犯カメラの映像には、1台の車が。
自らチラシを配り、情報提供を呼びかける安達容疑者の姿が映っていました。店に入り、滞在したのはたった40秒ほど。足早に車へと乗り込んでいきました。
チラシを色々な場所で配っていた安達容疑者。受け取った人は…
小学校周辺の飲食店
「普通にお客さんのように入ってきて、(チラシを)アルバイトの子に渡して、これで『貼ってください』って言われて。もうその心境が分からへん。どういう気持ちで配っていたのか」
警察は安達容疑者の事件前後の足取りを詳しく調べるとともに、結希さんが亡くなったいきさつについても捜査する方針です。
なぜ警察の発表は「段階的で慎重」なのか?
日比麻音子キャスター:
警察の発表による、最新の情報です。
▼遺体を運んだのは押収した容疑者の車とみている
▼学校周辺の防犯カメラに映っていたのはこの車
さらに今日わかったことです。
まず、逮捕前の任意の聴取に対し、安達容疑者は「首を絞めつけて殺した」という趣旨の供述をしました。
そして、安達容疑者の車と、安達容疑者や家族の服など30数点を押収したということ。
また、靴やカバンの発見に繋がったのは、スマートフォンやカーナビの位置情報を分析したからだったということです。
警察は、明らかにしていく情報を非常に慎重に選びながら、段階的に発表しているように見えるのですが、なぜこのような発表方法になっているのでしょうか。
元京都府警 捜査一課長 樋口文和さん:
まず、死体遺棄の容疑で捜査が進んでいました。その中において、任意で話を聞いたところ「首を絞めて殺した」という供述を得ました。
死体遺棄容疑の延長線上には、「殺人行為」が見えてきますので、慎重になっていきます。
捜査で得た資料や供述に基づいて、さらに捜査を進めていくので、得た情報を出すことによって捜査に支障が出る可能性があることから、慎重な発表になっているのだと思います。
日比キャスター:
聴取に関しても情報と連動させて、慎重に発表しているということですね。
そして今回、押収されたものですが、車のみならず、安達容疑者や家族の服など30数点を押収したということです。これはどういったことが考えられるのでしょうか。
元京都府警 捜査一課長 樋口文和さん:
まず、死体を遺棄するときに使用した服も押収しています。
なぜかというと、結希さんの血液や色々な“資料”がその服に付いているおそれがあるからです。
また、車については移動手段として使用していますので、車についた土などを押収するため。それから、車内で犯行があったのではないかということから車を押収したということです。
助手席は家族なら乗って当たり前なので、トランクに乗っているというような“資料”が出れば、ちょっとおかしいと思います。ですから、遺棄するときに運んだ車である可能性があることから車の押収をしたのだと思います。
実際に遺棄する際に遺体だけを運ぶと見つかるので、毛布にくるむなどといったことをしている可能性もあります。遺体を包むものも押収していると思います。
水面下で進められた「令状」請求と早い段階で掴んでいた捜査の根拠
山内あゆキャスター:
スマートフォンの位置情報から立ち寄り先がわかったということですが、スマートフォンを押収しなくても、警察は位置情報を得ることができるのでしょうか。
元京都府警 捜査一課長 樋口文和さん:
実は、車がポイントになったということです。
実際に、「学校の周辺で(結希さんを)降ろした」と言っていても、目撃者もない状況で、やはりそこはどうしても不可解なところがある。そうすると捜査線上にのぼる1人の人間として、捜査を続けていくことになります。
そのとき、車と携帯の2つの科学捜査を利用した位置情報を取りたいということになりますが、具体的に位置情報を取るためには裁判官の令状が必要になります。
令状があれば、本人からの提出がなくても携帯のデータをUSBに入れることができるので、そのUSB内容が書類となります。
その令状を取るためには、具体的な報告書が必要になります。
そういったことで令状を取った場合、今度は運営の管理者に「ここに差し押さえ令状を持って、この資料を出してください」と言って、捜査をすることがきっかけとなります。
山内キャスター:
つまり令状を出すほどの根拠のようなものを、警察はかなり早い段階で持っていたということになるのでしょうか?
元京都府警 捜査一課長 樋口文和さん:
1つや2つくらいの根拠で色々な発表はないですが、水面下で捜査した中で、具体的に「これだったら情報が取れる」「令状に頼る」という状況が出ていると。
ただ、例えば逮捕するとなったら、100あるうち50%くらいの“相当性”がなかったら逮捕できません。それに比べると、もう少し低い状況でも逮捕ができるということになっていきます。
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<プロフィール>
樋口文和さん
元京都府警 捜査一課長
在職42年間で数々の事件を担当
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