国内
2025-11-26 07:00
世界マスターズ選手権のアーティスティックスイミング(AS)が7月30日~8月3日までシンガポールで行われ、小谷実可子(59)が混合デュエットテクニカルルーティン、混合チームテクニカルルーティン、ソロフリールーティン、混合デュエットフリールーティンに出場。すべての種目で金メダルを獲得した。
【写真】世界マスターズ選手権の舞台で躍動した小谷実可子
挑戦の軌跡を記す連載『生涯現役!59歳 アーティスティックスイミング小谷実可子の挑戦』の13回目となる今回は「12月に開催する小谷プロデュースのシンクロショー詳細」。『豪華な出演者』、『ショーのみどころ』、『現在の進行具合』などについて語ってもらった。
――12月17日の『ASマスターズドリームフェスティバル2025』開催まで1ヶ月を切りました。現在の心境について教えてください。
小谷:もう必死ですね。8月の世界マスターズ水泳を終えた後、9月には東京2025世界陸上のアスリートナビゲーターを務め、会場で優勝者たちにインタビューを行っていました。
そして10月にはIOC(国際オリンピック委員会)やOCA(アジアオリンピック評議会)の仕事で、バーレーンやスイスなどに出張しながら、このイベントの運営マニュアル制作、備品の準備、大会参加者への案内作りなどを行っていたので、一息つく間もなくイベントまで1ヶ月を切ってしまいました。
今回イベントのプロデューサーとして、イベントや大会に際し、裏でこんなにも大変な作業が行われているんだということを経験できているので、充実感はとてもありますが…大変過ぎてほとんど練習ができていないというのが実情です。
――イベント開催準備の進行具合はいかがでしょうか?
小谷:第1部に参加する人への案内が終わり、第2部『凱旋スペシャルスイムショー』の台本もある程度まで作り終えたので、基本となる部分はほぼ完了しました。現状だと79パーセントぐらいは準備ができている段階まで来ました。あとは、当日観覧者の方に配るプログラムや台本の修正などを行っていく感じなので、ここからは水中での練習を本格化していきます。
ちなみに第一部の『AS愛好家やマスターズ選手の発表会』は、団体・デュエット・ソロなど全10曲で、約70人の方が参加することになりました。当初は参加人数など全く想定していなくて、どのくらいの人が参加してくれるのかイメージが全くわきませんでしたが、結果プールを借りている時間にピッタリ収まることになり、とても安心しています。
――第二部の『凱旋スペシャルスイムショー』は、全何曲で構成されるのでしょうか。
小谷:第二部の開始は19時30分を予定していて、8曲で構成されています。そして私自身は、3曲に出演します。1曲目は、世界マスターズ シンガポール大会のチームテクニカルルーティンで演技をしたABBAの「マンマミーア」です。
今回シンガポール大会の時とメンバーを変更し、オリンピアンである三井梨紗子さんが新たに加わって、5人(小谷実可子、藤丸真世、安部篤史、三井梨紗子、箱山愛香)で演技を行います。同じ曲でも泳ぎ手が変わると全くの別物になる感覚にメンバーたちも驚いています。新生マンマミーアに、ご注目ください!
2曲目は、「愛せぬならば」という映画・美女と野獣の中の曲です。こちらは、俳優として劇団四季の「ライオンキング」など多数の舞台に出演していた阿川建一郎さんに生歌を披露していただき、私がソロで演技をします。
そして3曲目は「The Phantom of the Opera and Point of No Return」です。シンガポール大会で81・4750点という点数をいただき、同大会2連覇を達成した曲です。こちらは、阿川さんと正に「オペラ座の怪人」でプリマドンナのクリスティーヌを演じていた沼尾みゆきさん2人に生で歌っていただき、パートナーの安部篤史さんと共にミックスデュエットで演技をします。
その他にも男子AS選手たちの演技や安部さんのソロ演技のパートもあります。
――生歌で演技をする機会は滅多にないと思います。歌手の方とのコラボレーションの魅力を教えてください。
小谷:私自身も生歌での演技は過去に2回程度しかありませんが、本当に歌い手のパワーに支えられている感覚がありますし、励みにもなっているんです。
先日、初めて練習の時に阿川さんに歌っていただいたのですが、もちろん歌い手さんよって歌い方が違うので「あ!こういう雰囲気なんだ」というのを初めて知ることができて、演技の表現も少し変更しました。大変というよりも面白いです。まさに“生物”であると感じ、とても刺激的です。
私のASの一番好きなところは“水との一体感”、“一緒に泳いでいる人との一体感”、“観客との一体感”。いろいろな人と、その会場で一体となるというのが好きです。それに加えて、今回は歌手の方とも一体となれるので、たまらなく楽しいです。
――最後に、来場される方に一言お願いします。
小谷:今回プールサイドに観客席を設置するのですが、実は東京アクアティクスセンターのメインプールでは初めてのことになるんです。今までは2階の観覧席から見るしかなかったのですが、演技を間近で見られる環境になりました。
競技とは全く違う、生歌との一体感のあるASショーをプールサイドで観覧できる機会は本当に貴重な経験になると思います。一生懸命準備をしていますので、ぜひ楽しみに待っていただければうれしいです。
チケットは、11月20日よりローソンチケットで発売中。
■小谷実可子(こたに・みかこ)
1966年8月30日生まれ、東京都出身。ソウルオリンピックでは夏季オリンピックで女性として初の日本選手団の旗手を務め、ソロ・デュエットで銅メダルを獲得。1992年に現役引退。東京2020招致アンバサダーを務めるなど国際的に活動。東京2020オリンピック・パラリンピックでは、スポーツディレクターに就任するなど幅広く活躍。日本オリンピック委員会 常務理事(JOC)、世界オリンピアンズ協会 副会長(WOA)、日本オリンピアンズ協会 会長(OAJ)など、15の役職をこなしながら、2025年7月に開催された世界マスターズ水泳選手権(シンガポール大会)では、4つの金メダルを獲得した。
【写真】抜群のプロポーション!水着姿の小谷実可子
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挑戦の軌跡を記す連載『生涯現役!59歳 アーティスティックスイミング小谷実可子の挑戦』の13回目となる今回は「12月に開催する小谷プロデュースのシンクロショー詳細」。『豪華な出演者』、『ショーのみどころ』、『現在の進行具合』などについて語ってもらった。
――12月17日の『ASマスターズドリームフェスティバル2025』開催まで1ヶ月を切りました。現在の心境について教えてください。
小谷:もう必死ですね。8月の世界マスターズ水泳を終えた後、9月には東京2025世界陸上のアスリートナビゲーターを務め、会場で優勝者たちにインタビューを行っていました。
そして10月にはIOC(国際オリンピック委員会)やOCA(アジアオリンピック評議会)の仕事で、バーレーンやスイスなどに出張しながら、このイベントの運営マニュアル制作、備品の準備、大会参加者への案内作りなどを行っていたので、一息つく間もなくイベントまで1ヶ月を切ってしまいました。
今回イベントのプロデューサーとして、イベントや大会に際し、裏でこんなにも大変な作業が行われているんだということを経験できているので、充実感はとてもありますが…大変過ぎてほとんど練習ができていないというのが実情です。
――イベント開催準備の進行具合はいかがでしょうか?
小谷:第1部に参加する人への案内が終わり、第2部『凱旋スペシャルスイムショー』の台本もある程度まで作り終えたので、基本となる部分はほぼ完了しました。現状だと79パーセントぐらいは準備ができている段階まで来ました。あとは、当日観覧者の方に配るプログラムや台本の修正などを行っていく感じなので、ここからは水中での練習を本格化していきます。
ちなみに第一部の『AS愛好家やマスターズ選手の発表会』は、団体・デュエット・ソロなど全10曲で、約70人の方が参加することになりました。当初は参加人数など全く想定していなくて、どのくらいの人が参加してくれるのかイメージが全くわきませんでしたが、結果プールを借りている時間にピッタリ収まることになり、とても安心しています。
――第二部の『凱旋スペシャルスイムショー』は、全何曲で構成されるのでしょうか。
小谷:第二部の開始は19時30分を予定していて、8曲で構成されています。そして私自身は、3曲に出演します。1曲目は、世界マスターズ シンガポール大会のチームテクニカルルーティンで演技をしたABBAの「マンマミーア」です。
今回シンガポール大会の時とメンバーを変更し、オリンピアンである三井梨紗子さんが新たに加わって、5人(小谷実可子、藤丸真世、安部篤史、三井梨紗子、箱山愛香)で演技を行います。同じ曲でも泳ぎ手が変わると全くの別物になる感覚にメンバーたちも驚いています。新生マンマミーアに、ご注目ください!
2曲目は、「愛せぬならば」という映画・美女と野獣の中の曲です。こちらは、俳優として劇団四季の「ライオンキング」など多数の舞台に出演していた阿川建一郎さんに生歌を披露していただき、私がソロで演技をします。
そして3曲目は「The Phantom of the Opera and Point of No Return」です。シンガポール大会で81・4750点という点数をいただき、同大会2連覇を達成した曲です。こちらは、阿川さんと正に「オペラ座の怪人」でプリマドンナのクリスティーヌを演じていた沼尾みゆきさん2人に生で歌っていただき、パートナーの安部篤史さんと共にミックスデュエットで演技をします。
その他にも男子AS選手たちの演技や安部さんのソロ演技のパートもあります。
――生歌で演技をする機会は滅多にないと思います。歌手の方とのコラボレーションの魅力を教えてください。
小谷:私自身も生歌での演技は過去に2回程度しかありませんが、本当に歌い手のパワーに支えられている感覚がありますし、励みにもなっているんです。
先日、初めて練習の時に阿川さんに歌っていただいたのですが、もちろん歌い手さんよって歌い方が違うので「あ!こういう雰囲気なんだ」というのを初めて知ることができて、演技の表現も少し変更しました。大変というよりも面白いです。まさに“生物”であると感じ、とても刺激的です。
私のASの一番好きなところは“水との一体感”、“一緒に泳いでいる人との一体感”、“観客との一体感”。いろいろな人と、その会場で一体となるというのが好きです。それに加えて、今回は歌手の方とも一体となれるので、たまらなく楽しいです。
――最後に、来場される方に一言お願いします。
小谷:今回プールサイドに観客席を設置するのですが、実は東京アクアティクスセンターのメインプールでは初めてのことになるんです。今までは2階の観覧席から見るしかなかったのですが、演技を間近で見られる環境になりました。
競技とは全く違う、生歌との一体感のあるASショーをプールサイドで観覧できる機会は本当に貴重な経験になると思います。一生懸命準備をしていますので、ぜひ楽しみに待っていただければうれしいです。
チケットは、11月20日よりローソンチケットで発売中。
■小谷実可子(こたに・みかこ)
1966年8月30日生まれ、東京都出身。ソウルオリンピックでは夏季オリンピックで女性として初の日本選手団の旗手を務め、ソロ・デュエットで銅メダルを獲得。1992年に現役引退。東京2020招致アンバサダーを務めるなど国際的に活動。東京2020オリンピック・パラリンピックでは、スポーツディレクターに就任するなど幅広く活躍。日本オリンピック委員会 常務理事(JOC)、世界オリンピアンズ協会 副会長(WOA)、日本オリンピアンズ協会 会長(OAJ)など、15の役職をこなしながら、2025年7月に開催された世界マスターズ水泳選手権(シンガポール大会)では、4つの金メダルを獲得した。
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