住人が外に出かけた隙などを狙って忍び込む「空き巣」。実は10月が年間で最も被害が多く、注意が必要です。
うっかり閉め忘れ…10月は空き巣被害が最多
南波雅俊キャスター:
空き巣の被害は、10月に最も増えると予測されますので注意が必要です。なぜ秋に多いのか、対策なども含めてご紹介します。
空き巣被害の侵入経路で一番多いのが窓からで、警視庁住まいる防犯110番によると、一戸建て住宅の52.9%が窓からの侵入だということです。
犯罪ジャーナリストの石原行雄氏によると、▼涼しくなり、窓を開ける機会が増え、▼窓の閉め忘れも増えるためだといいます。
山内あゆキャスター:
窓を開けて、外の空気を入れたいという気持ちはよく分かります。
日比麻音子キャスター:
ちょうど季節の変わり目ということもあって、うっかり窓を閉め忘れることがあります。気をつけないといけませんね。
南波キャスター:
住宅の「場所ごと」に侵入リスクの差があります。
住宅前の道路に面した部分を「正面」とすると、住宅の「背面」や「側面奥」と呼ばれる場所にも侵入リスクがあり、正面から奥に行けば行くほどそのリスクは高まるというデータもあります。
【10万棟当り年間侵入件数(東京・神奈川)】
▼背面 15.7
▼側面奥 10.5
▼側面中央 2.0
▼正面 3.9
(※旭化成ホームズ LONGLIFE総合研究所 戸建て住宅侵入被害15年間調査より)
犯罪ジャーナリストの石原氏は、浴室の窓や「突き出し窓」には注意が必要だといいます。
住宅の側面に入りにくくなるよう、通路の入口に「自転車」や「鉢植え」を設置するだけでも効果的だということです。このひと手間が、空き巣にとって“面倒くささ”や犯行がバレるリスクを高めるといいます。
犯罪組織の関与増加 インターフォン等の些細な変化にも注意
南波キャスター:
犯罪ジャーナリストの石原氏は、最近の空き巣犯の特徴について「闇バイト・トクリュウなど犯罪組織」の関与が増えたと指摘しています。
単独犯ではなく組織的なもので、下見役や実行犯がいて家主の不在など、メッセージを残すパターンもあるということです。
【空き巣の犯人が情報共有】
▼インターフォンに「19:00xC1.A2」と暗号
「19:00」は「19時は在宅」、「C1.A2」は「子ども1人・大人2人」を表す
インターフォンの脇など、ぱっと見では分かりにくい場所に書き残すというパターンもあるそうです。
▼電気メーターに見覚えのないシール
▼車のワイパーに実在しない会社のチラシ
▼ポストを開けると石が落ちてくる
これらが放置されていると「在宅していない」証拠になるなど、組織的な情報共有につながるということです。
日比キャスター:
電気メーターは日常的にチェックしないので、これを機に確認してみようと思います。
高層階でも空き巣は侵入 どうやって?
南波キャスター:
警察庁によると、マンション・アパート(4階建以上+3階建以下の共同住宅)における空き巣の認知件数は約3200件にのぼり、空き巣全体の3割ほどをマンション・アパートが占めています。一軒家じゃなくてもリスクがあるということです。
(※令和6年 警察庁「刑法犯に関する統計資料」より)
では、マンション・アパートにどのように侵入するのでしょうか。
▼住民がオートロックを開けた際に一緒に侵入する「共連れ」
▼電柱や雨どいを登って侵入
▼住民がオートロックを開けた際に一緒に「共連れ」でマンション内に入り、「屋上」からロープでバルコニーへ降りる「下がり蜘蛛」
こうした侵入を防ぐためには、「レースのカーテン」が良いそうです。
カーテンが全開だと部屋の中が丸見えで不在がバレてしまいますし、日中から厚手のカーテンが閉め切られていると、留守だと判断されやすいということです。
日比キャスター:
SNSの情報から空き巣に狙われるケースもあるようですから、気をつけていきましょう。
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