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室内外の寒暖差で働く人の昼食に「温活需要」 高まる”旨辛”中華まんのニーズ、今年は販売時期を早めて対応

国内
2025-09-27 09:10
室内外の寒暖差で働く人の昼食に「温活需要」 高まる”旨辛”中華まんのニーズ、今年は販売時期を早めて対応
「旨辛チーズタッカルビまん」(※現在は販売を終了)
 まだまだ暑さが続くなか、室内は冷房が効いていて寒い…。コンビニに立ち寄る際、レジ横に設置された中華まんブースに目がいく人も多いのではないか。中華まんは、例年8月後半から各所で展開されていくが、ファミリーマートでは他社より早い8月19日より展開を開始。中でも『旨辛チーズタッカルビまん』が夏場の「温活需要」と“旨辛×韓国トレンド”というポイントをおさえ、過去同時期に販売した新味の中華まんと比較して売上が約130%に伸長。続く9月の黒豚まんカレーの登場で更に売上は伸長しているという。冬のイメージがあった中華まんが、どのようにして夏場の時期も活況になったのか。同社の担当者に話を聞いた。

【写真】22種のスパイス…!「極旨黒豚まんカレー」中心のコク深いカレーソース…実物はこんな感じ

■オフィスの温活需要に夏バテ対策…「タイパなどを理由に季節問わずに中華まんを選ぶ方がいる」

――8月19日に中華まんの新味を発売された理由は?

「お盆が明けると例年、秋の気配を感じられる時期になります。市場でも夏の商品から秋の商品に切り替わるタイミングで、お客様も秋の味覚・気分に変化していきます。そのタイミングに合わせる形で秋冬のイメージが強く、需要も増えていく中華まんを展開開始しております。また、ファミマデータラボのお客様アンケートから、オフィスの温活需要や夏バテ対策ニーズ、また、季節問わずにタイパなどを理由に中華まんを選ぶ方がいることもわかりました。そのような夏の中華まんニーズにも応えられると考えています」(ファミリーマート FF部 カフェ・スチーマーグループ 日野 夏喜さん、以下同)

――今年は他社よりも早い段階で発売されていました。中華まん=冬のイメージがあったので驚きましたが、発売タイミングについてはどう考えていましたか?

「実はあまり話題になっていないだけで、ファミリーマートでは20年近く前から、お盆前後には中華まんを販売しています。一定の実績が出ているため、その時期からの展開開始を続けています」

――コンビニのレジ横にある、中華まんを温める機器は常に設置されているのですか?

「展開期間は個店の状況によって異なりますが、気温が高くなってくると機器を片付けるお店もあります。お盆明けの8月第3週目から再び機器を出して立ち上げる形になります」

■本格的な韓国料理の旨辛感、伸びるチーズでSNSトレンドをとらえた

――なぜ猛暑のタイミングで中華まんが売れると分かったのですか?

「数値実績を見ると、冷房が効いているようなオフィス立地の店舗の方が中華まんが売れやすい傾向があり、”温活需要”が見てとれます。気温が高い中でも毎年一定の実績があるので、ニーズはあると捉えています」

――“旨辛”と銘打った中華まんで今年の新味をスタートさせました。夏に辛い味付けの中華まんを出した意図は?

「市場データで夏の時期に辛いものへのニーズが高まる傾向があります。今年発売した『旨辛チーズタッカルビまん』に関しては、最近の韓国料理のトレンドを踏まえて選定しました。さらに、1万人を対象にしたお客様アンケートで、季節ごとに食べたい中華まんを選んでもらったところ、『タッカルビまん』は夏の票数が高かったことも理由です」

――旨辛チーズタッカルビまんのこだわりポイントは何ですか?

「大きく3つあります。1つ目は伸びるチーズの特徴を出すためのチーズの配合へのこだわり。2つ目は大きめカットの鶏肉をいれ、食感を楽しめる仕立て。3つ目は二種の唐辛子とその他3種の香辛料を使った本格的な韓国料理の旨辛感です」

――さらに現在は第2弾として、22種のスパイスが入った「極旨黒豚まんカレー」を出して、“旨辛”シリーズが続けて登場していますね。

「夏の“スパイシーなもののニーズ”とお客様アンケートの結果を反映させ、味を決めました。22種類のスパイスと聞いて強い辛さをイメージされるかもしれませんが、辛さは少し感じる程度。従来の「極旨黒豚まん」同様に国産黒豚と玉ねぎを100%使用し、もっちり生地の中に“山椒をはじめとする22種類の香辛料”を配合した欧風カレーソースを閉じ込めました。黒豚部分は肉の旨味を引き立たせるオリジナル配合のカレースパイスで味付けています」

■単なる軽食ではなく、パンやおむすびのような食事としての立ち位置

――1日のなかで、中華まんが最も売れる時間帯はいつですか?

「一番のピークは昼の12時台です。午前中ずっとオフィスで冷房のもとで体が冷え切った中、休憩時間に中華まんを買って温まるお客様が多いと予想しています」

――中華まんを買う主な年代層は何歳ですか?

「定番商品(肉まん、ピザまん、黒豚まん)は40〜50代の男女が主な購買層です。期間限定のコラボ商品などで異なる味付けを出すことで、若年層の方など、幅広い層に選んでもらえるような商品展開を目指しています」

ーー期間限定のコラボ商品では、過去にどのようなフレーバーが特に注目されたのでしょうか?

「とても人気の商品となりましたが、森永製菓さん監修の「ホットケーキまん」やモスバーガー監修の「チリドッグまん」などがあります。中華まん自体の幅もだいぶ広がったと思います」

――今後の中華まんジャンルの展開についてはどうお考えですか?

「昔からの変化として、中華まんが単なる軽食ではなく、パンやおむすびのように食事としてのニーズも増えてきています。そのような中で、お客様の嗜好の変化に合わせて新商品を出していますが、常に“話題になる1品”を展開する意識で、新たなコラボ監修先や今までにない挑戦的なフレーバーを出していきたいと考えています。より多様な年代のお客様に選べる楽しさがあるファミマの中華まんにしていきたいです」

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