厳しい暑さが続くなか、「猛暑日」0日の意外な場所がありました。当たり前に感じていた夏の常識も、どんどん変わってきているようです。
【画像を見る】猛暑日ゼロはどこ?日本気象協会が発表した「県庁所在地『猛暑日ランキング』」
東京より2℃低い“猛暑日ゼロ”の県庁所在地
山形純菜キャスター:
日本気象協会が発表している「県庁所在地『猛暑日ランキング』」によりますと、猛暑日が最も多かったのが、「京都(61日)」で2か月以上。次いで「甲府(59日)」、そして「名古屋、前橋(52日)」です。
京都や甲府などは盆地なので、夏の暑さが厳しいというイメージがあります。名古屋ですと、フェーン現象の影響も大きいそうです。
一方で、猛暑日が少なかったところは、北海道も異例の暑さとなりましたが、猛暑日で見ると「札幌、青森(2日)」でした。
ただ、猛暑日が1日もなかった県庁所在地が「沖縄・那覇」です。
【県庁所在地「猛暑日ランキング」】
▼最多
1位:京都(61日)
2位:甲府(59日)
3位:名古屋、前橋(52日)
▼最小
1位:沖縄・那覇(0日)
2位:札幌、青森(2日)
※日本気象協会発表 tenki.jp 9月17日午後1時半時点
沖縄・那覇で最も暑かったのが9月12日の34℃。
最高気温の平均を見ても、▼7月が31.8℃、▼8月が32.4℃と、東京と比べても2℃ほど低いです。
気象予報士の河津真人さんによりますと、「猛暑日は例年1日あるかないか」ということで、猛暑日がないことは珍しいことではないんです。
理由としては、▼海に囲まれて「涼しい海風」。細長い地形なのでどこでも海が近い。また、▼高い山がなく、「フェーン現象が少ない」ということです。
今年の夏休みを沖縄で避暑していた河津さんは、「直射日光をさければ涼しくて、東京より過ごしやすかったです」ということでした。
夏の定番「ラジオ体操」に変化 夏休み最初か最後の1週間に…
山形キャスター:
この暑さで“夏の定番”が少し変わってきています。
1928年にスタートした「ラジオ体操」。全国ラジオ体操連盟によりますと、健康増進のため逓信省簡易保険局が制定しました。
全国ラジオ体操連盟の山崎さんによると、「夏休みのラジオ体操を実施しない地域・学校も増えました」とのこと。
理由としては、▼少子化で参加者が少ない。▼町内会の世話役が高齢化。▼早朝からのラジオ体操に近所から苦情が寄せられる、などがあるそうですが、一番の理由は「暑さ」とのこと。実際、ラジオ体操の時間(午前6時30分)の東京都心の気温(8月5日)は30.0℃でした。
実施する地域でも期間が変わっています。昔は夏休み中ずっとだったと思いますが、今は夏休みの最初か最後の1週間になっているそうです。だらけた生活をしないように、2学期のスタートの前に規則正しい生活ができるようにということです。
さらに、ラジオ体操で使用していました「スタンプカード」も変わりました。
以前は、学校で配布されていて、カレンダー式でスタンプを埋めたら文房具がもらえた方もいたようです。
現在では、配布しない学校も多く、「郵便局」や「かんぽ生命のHP」などで入手ができます。また、日付の記載がないので、1年間通して使えるということです。
「破綻している」暑さの影響で超難題になった宿題
山形キャスター:
夏休みの定番である、小学1年生の宿題「アサガオ観察」が変わっています。
九州大学の仁田坂准教授によりますと、種が大きく、病害虫が少ないため“アサガオは育てるのが簡単”ということです。
ただ、この暑さによる影響が出ているようで…SNSには、このような声が寄せられています。
「うちの娘のアサガオ絵日記は枯れたやつになった」
「暑すぎて花が咲かなかった家が続出。教室に貼ってある観察日記も『枯れたので泥団子作りました』」
「タネができた子はクラスで1人だけだったらしい。宿題として破綻している」
アサガオが枯れるのはなぜなのか。
九州大学の仁田坂准教授によりますと、▼アサガオは暑さには強いが、水切れには弱い。また▼日照時間が長いと花が咲かない、とのこと。今年の夏は雨が少なかったということも理由だそうです。
これから夏休みの宿題も変わってきそうですね。
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