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大手3社携帯料金“値上げ”へ「あなたは何ギガ使ってる?」料金プランの見直し方法をプロが解説【ひるおび】

国内
2025-05-15 15:56

携帯電話大手が相次いで値上げを発表しました。
できるだけ安く抑えたい携帯料金。
プランの見直し次第では、今よりもお得になる可能性が・・・
「携帯見直し本舗」代表の鮎原透仁氏にポイントを聞きます。


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携帯大手3社 相次ぎ値上げへ

NTTドコモは6月5日から主要プランを月額1000円以上値上げし、スポーツ専門の動画配信サービスDAZNを無料で視聴できるなどの付加価値を追加。
KDDIはauの使い放題プランを8月1日からリニューアルし、現在契約している人も含め330円の値上げを発表しました。一方で衛星と直接通信し、空が見える場所であれば圏外エリアでも通信できるサービスや、都心の駅など混雑する場所でも繋がりやすくなる付加価値がプラスされます。
ソフトバンクも5月8日、携帯料金の値上げを検討していると明らかにしました。


携帯見直し本舗代表 鮎原透仁氏:
結構重要な出来事だとは思うんですけど、ほとんど知られていないですね。
auなどは特に多くの方が値上げになってしまうので、かなり影響が大きいですね。


値上げの背景に「6G」

ITジャーナリストの三上洋氏によると、値上げの背景には携帯電話の進化があるといいます。
2030年目標で「6G」へ移行を予定しており、通信速度は「5G」の約100倍とも言われています。
電力効率100倍で充電を意識せずにスマホが使えるようになったり、海・空・宇宙まで通信エリアになるなど相当な進化を遂げそうですが、基地局の数がかなり増えてしまうためコストは2、3割高くなる見込みです。


ITジャーナリスト 三上洋氏:
携帯電話は常に10年後を見なければいけない。5年後、10年後のために「6G」の投資をしていかなければいけないので、常にある程度の利益を得なければならない。今は菅政権の大幅値下げの影響があって利益率が下がっているので、もうちょっと値上げして利益を戻したいのが携帯電話会社の本音です。


携帯料金の見直し「まずはデータ使用量を把握」

そんな中、少しでも安くしたいのが携帯料金。
携帯見直し本舗代表の鮎原透仁氏は、
「まずはデータ使用料(ギガ)を把握。その上で、携帯ブランド・料金プランを見直せば、平均で月額4000円程度安くなる」と言います。


データ使用量は、契約している携帯キャリアのマイページにアクセスして確認します。
月末になっても残りデータ量が多ければ、見直しのサインです。


携帯見直し本舗代表 鮎原透仁氏:
とにかくここを把握しないと、正しい見直しはできません。
ログインのパスワードを忘れてしまう方も多いんですけど、「忘れた場合」というところから暗証番号でパスワードを確認したり、暗証番号までわからなければお店に行って聞けばパスワードを教えてくれますし、またお店で実際に「私は毎月何ギガ(GB)使ってますか?」と聞けば教えてくれます。


スマホ通信料1GBでできること

▼ニュースサイトの閲覧⇒3300ページ
▼メール送受信⇒2000通
▼地図アプリの閲覧(10分)⇒1000回
▼動画の視聴(標準画質)⇒2~3時間


携帯見直し本舗代表 鮎原透仁氏:
ポイントが、Wi-Fiに繋げていない状態でこの使用料ということで、皆さん自宅にWi-Fiがある。大事なのは使い方だけでなく、実際のデータ量を見ることです。
ほとんど自宅でWi-Fiに繋げているから、大して使ってなかったということは往々にしてあります。


ひるおびのLINEアンケート(8721人が回答)では、1か月あたりのデータ通信料は
・0~5GB未満・・・54%
・5GB~15GB未満・・・22%
・15GB~30GB未満・・・13%
・30GB以上・・・12%
と、5GB未満の人が半数を超えています。


携帯ブランドの主な特徴

自分のデータ使用量を把握したうえで、次に考えたいのが携帯ブランド。


携帯ブランドは、大きく4つに分かれます。
【大手キャリア】ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル
【サブブランド】UQmobile・ワイモバイル
【WEBブランド】ahamo・povo・LINEMO 
【格安SIM】mineo・BIGLOBEモバイル・イオンモバイル・日本通信SIM など


≪通信エリア≫
4つとも居住地域の99%以上をカバー


≪通信速度≫
大手キャリア・サブブランド・Webブランドは早く、格安SIMは遅い
※格安SIMは大手キャリアの回線を借りてサービスを提供している


≪サポート≫
大手キャリア・サブブランドは店頭でのサポートあり
WEBブランド・格安SIMはWEBのみ


≪データ使用料の目安≫
大手キャリア⇒35GB以上
サブブランド⇒35GB未満
WEBブランド⇒30GB未満 
格安SIM⇒10GB未満(イメージ)


鮎原氏:
格安SIMにすると、「電波が悪くなる」と思っている方が非常に多いんですが、電波と言っても圏外になるかならないかと、通信速度が速いか遅いかは別です。


ITジャーナリスト 三上洋氏:
格安SIMが遅くなるのは昼休みです。12時~13時、あと17時~20時ぐらいの皆がスマホを見るタイミングに遅くなるように制限をわざとかけているんです。
昼休みと夕方にスマホを使わない人は格安SIMでも大丈夫です。


あなたに合った携帯ブランドを選ぶには?

鮎原氏による選び方のチャートです。


『①データ使用量が35GB以上?』
「はい」の人は【大手キャリア】がおすすめ。


「いいえ」の人のうち『②店頭でのサポートが必要?』
「はい」の人は、【サブブランド】


自分でネットで対応できるという人のうち『③安さより通信速度が大事?』
「はい」の人は、【WEBブランド】
「いいえ」の人は【格安SIM】


鮎原氏:
あくまでもイメージにはなりますが、わかりやすい線引きというところで表しています。


恵俊彰:
この「お店のサポート」が必要かどうかですよね。


江藤愛アナウンサー:
私も店頭にはいかずにオンライン専用の契約にしました。
最初は不安だったんですけれども、いざやってみたらチャットサービスというのがあって、そこで意外と細かくお話ができるので何の問題もなくできました。


鮎原氏:
各社お客さんに利用していただきたいという気持ちがあって、申し込みのページも日々進化してわかりやすくなってきているので、今やってみると意外と簡単だということはあると思います。


大手キャリアなら割引フル活用

鮎原氏は、大手キャリアでいくなら、逆に経済圏ごとどっぷり浸かることで割引をフル活用する方法もあるといいます。


◆決済方法でお得に!
例えばPayPayやd払いなど、キャリアのそれぞれの電子マネーでの支払いや、それぞれのブランドで出しているカードでの支払いがあります。
指定の決済方法にすると、ポイント還元で月に4000円ほど還元されお得になる場合があります。


◆セット割でお得に!
ネット回線や電気料金などをセットにすると、約1000円割引に


◆家族割でお得に!
家族割引ができるキャリアブランドを利用すると、約1000円割引に


大手の場合、1万円前後の基本料金が、割引のフル活用で合わせて6000円ほど安くなることもあります。


恵俊彰:
本当に10年前と変わってきてるなと思うところは、携帯電話の料金だけじゃなくて、電気、ガスなど生活が付いてきていますよね。


携帯見直し本舗代表 鮎原透仁氏:
ただ、割引が適用になっている、電気もセットにしているなどの理由で「もう変えない方がいいかな」となってしまうのはすごくもったいない。
割引をいかに使うかの前に、まず自分のパケット使用量に対して適切な会社・プランになっているかが大前提にはなりますね。


ITジャーナリスト 三上洋氏:
あともう一つ、この7、8年料金の見直しをしてませんっていう人。
むちゃくちゃ無駄なものがついている可能性があるんですよ。
昔スマホを変えたときに、健康なんちゃらとかなんちゃら動画とか、月額いくらの有料サイトのサービスが残っている場合がすごく多いです。
ぜひ頑張って自分のパスワードを探し出していただき、ギガ数と、余計なものが入っていないか見直してほしいですね。


(ひるおび 2025年5月12日放送より)
==========
<プロフィール>
三上洋氏
スマートフォン事情に詳しいITジャーナリスト
近著に『深堀り!IT時事ニュース』


鮎原透仁氏
携帯見直し本舗 代表
これまで3000人以上の携帯料金を見直し


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