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大寒波 3連休に再びピーク 極寒・大雪に要警戒、青森・酸ケ湯5m超“雪の壁”【Nスタ解説】

国内
2025-02-20 21:43

20日、青森市の酸ケ湯では12年ぶりに積雪が5メートルを超えました。各地で大雪をもたらしている寒波。再びのピークが3連休を直撃です。


【CGで見る】さらなる大雪に警戒 3連休も日本列島は寒波にすっぽり【1時間ごとの大雪・雨シミュレーション】


酸ケ湯で12年ぶり5m超の積雪 さらに積雪増える見込み

上村彩子キャスター:
これからの雪の見通しは、どうなりそうでしょうか?


小野裕子 気象予報士:
まだまだ長期間にわたって雪が続いていきそうです。


21日は一旦寒波が弱まるタイミングで、広い範囲での大雪はなさそうですが、青森や秋田周辺、北陸から山陰にかけては風のぶつかり合いによって雪雲が流れ込みやすい状況となります。

局地的に雪が強まるところもあり、21日の夕方にかけては多いところで60cmほどの雪が降るおそれがあります。

これまでにかなりの雪が積もっていて、多いところでは平年の2~3倍ほどの地域もあります。


20日午後4時までの日最深積雪は、▼酸ケ湯(青森)で509cm(16:00)、▼津南(新潟)で374cm(10:00)、▼肘折(山形)で319cm(14:00)、▼藤原(群馬)で289cm(6:00)、▼白川(岐阜)で282cm(5:00)。

特に青森県の酸ケ湯では12年ぶりに5mを超える積雪となり、記録的な大雪となっています。


井上貴博キャスター:
これまで雪が降り続いていますが、この状況はまだ続くのでしょうか。


小野 気象予報士:
さらに積雪が増えてきそうです。


歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
酸ケ湯でも12年ぶりに5m超えということですし、(雪に)慣れている地域の人ももちろんですが、慣れていない地域の人が雪の降っている場所に行かざるを得ないときに、運転や一酸化炭素中毒など命に関わることもあるので心配です。しっかり知識を持って行ってほしいと思います。


雪の「重さ」に注意 各地で被害も

井上キャスター:
サラサラな雪も、降り続くと重くなっていきます。


ウェザーニューズによると、▼新雪は圧縮されていないので軽い(1立方メートルあたり50~150kg)、▼しまり雪は自重で圧縮されて締まるため重く(1立方メートルあたり150~500kg)、▼ざらめ雪は日中とけて夜間に凍りさらに重く(1立方メートルあたり300~500kg)と、雪の状態によって重さも変わるということです。

実際、被害も起きています。


2月16日、山形・米沢市では、平年の約2倍となる140cmを超える大雪となり、雪の重みで建物の一部が倒壊しました。また、福島・会津若松市では、雪の重さでカーポートが倒壊。雪下ろし中の男性が転倒して頭を打つなど重傷だということです。

この先も雪が降るというのは厄介ですね。


「鍋底寒波」で長引く寒さ 連休も日本列島は寒気に覆われる予想

小野 気象予報士:
重たい上に硬くなっていると、雪下ろしや除雪作業もかなり大変だと思います。


この先、寒波のピークが再びおとずれそうです。今回のような寒気の予想図の場合、底が平べったい鍋のようにみえるということで「鍋底寒波」といいます。

寒波の下のラインがシャープだと寒気が一時的ですぐ過ぎ去っていくのですが、今回のように平らになっていると影響が長く続くおそれがあります。

寒気は21日(金)も日本列島を覆い、22日(土)、23日(日)、24日(月)と3連休に入っても強まる予想です。その後、連休明けの25日(火)に、ようやく寒気が退いていく見込みなので、この先4日間程度は影響が続きそうです。


3連休は全国的に凍えるような寒さ 来週半ばに春到来か

小野 気象予報士:
3連休も相変わらず日本海側で雪が降り続く中で雪のエリアが拡大し、紀伊半島や四国に雪雲が流れ込んでいきそうです。

23日(日)後半から24日(月)にかけて再びピークとなり、また九州などにも雪雲が流れ込みやすい状況となりそうです。

さらに、24日(月)には滋賀県付近など、新幹線や高速道路が通るところでも雪が降りやすくなるため、交通への影響も心配される状況です。


上村キャスター:
3連休も控えているので、日本海側など雪が強く降る地域に行く予定がある場合は、予定を見直すなど注意してほしいです。


小野 気象予報士:
雪が予想されているところでは、不要不急の外出を控えるぐらいの対策をしてほしいと思います。

日本海側では、3連休も雪マークが並んでいます。京都も雪が降りやすい状況が続いていて、場合によっては積雪も考えられます。西日本も含めて交通への影響に注意してください。

太平洋側の晴れるところでも、名古屋など連日氷点下が続く予想です。そして、東京も気温が低く、朝は0度近い寒さが続くなど、3連休は全国的に凍えるような寒さとなるでしょう。その後、来週の半ばには春らしさがやってきそうです。


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<プロフィール>
小野裕子 気象予報士
長野県茅野市生まれ、大分育ち
大学卒業後は大分放送に入局
アナウンサーとして働きながら、気象予報士・防災士を取得

今村翔吾さん
「塞王の楯」で第166回直木賞 受賞
歴史・時代小説家 30歳までダンス講師


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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