
ショートトラック、ミラノ・コルティナ五輪の代表選考会を兼ねた「全⽇本ショートトラックスピードスケート選⼿権」が13日、東京辰巳アイスアリーナで行われ、女子500mは長森遥南(23、アンリ・シャルパンティエ)が1500mに続き2冠。男子500mは北京五輪(22年)代表の菊池耕太(28、社会医療法人 恵仁会)が制した。
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ショートトラック、ミラノ五輪の日本代表は男子が「4枠」、女子が「5枠」と発表されており、今大会で男子が残り1枠、女子は2枠をかけて争われる。
女子はワールドツアーに出場した渡邉碧(26、トヨタ自動車)と黒川輝⾐(25、ヨコハマタイヤジャパン)が有力候補とされる中、長森は代表選考会で猛アピール。500mでは3連覇を狙う黒川を抑えて優勝した。
長森は「残り2周、残り2周とイメージしながら決勝は臨んだので、その通りにいけた」とプラン通りのレース運びに手ごたえも。五輪選考会での2冠達成に「特別な場所ではありますけど、楽しんだ中で勝ち切ることができたので良かった」と笑顔をみせ、3冠がかかる1000mに向けては「(北京五輪8位入賞の)菊池純礼さんをはじめ自分が目指していた選手が取ったものなので、自分もここにたどり着けるというか、勝ち切ることができるように」と意欲を見せた。
社会人1年目の長森は「ものすごく応援をしていただけて、楽しくレースができた」と大学時代とは違う雰囲気も口にした。関西学院大時代では、同じく関西出身で五輪出場を目指す女子フィギュアスケート・坂本花織(25、シスメックス)と同じリンクで練習していたという長森。前週に行われたグランプリファイナル(4~6日、名古屋)の坂本の演技に刺激を受けたと話し、「ショートプログラムに失敗しても、フリーで巻き返したのを見て、すごくそれで勇気をもらえた」と今大会のエネルギーになったという。
また、長森は人気洋菓子ブランド、アンリ・シャルパンティエの所属で、シーズンオフにはフィナンシェ作りにも携わっていると明かし「会社入るまで料理経験があまりなく、大丈夫かなと思いながら(笑)。やっと一人で任せてもらえるように」とレースとは違う初々しい一面もみせた。
この日、500mの前に行われた1500mでは、女子は長森が優勝。男子はラスト1周のコーナーでペナルティによる失格者が出たことにより、異例の再レースに。その再レースでも失格者出る波乱のレースとなったが、最後まで粘りをみせた松林佑倭(23、アンリ・シャルパンティエ)が初優勝。2日目は残りの1000mが行われ、その後にミラノ五輪代表が正式に発表される。
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