
■福岡国際マラソン2025(7日、平和台陸上競技場発着、42.195㎞)
来年の愛知・名古屋で行われるアジア大会マラソン代表、2028年に予定されているロサンゼルスオリンピック™の代表選考会“グランドチャンピオンシップ(MGC)”の選考会を兼ねている福岡国際マラソンが7日に行われて、西山雄介(31、トヨタ自動車)が日本人トップの2位、2時間7分56秒アジア大会代表に大きく前進、MGC出場権も手にした。
去年は吉田祐也(28、GMOインターネットグループ)が日本歴代3位の2時間5分16秒と衝撃的な走りで2度目の優勝を飾った。今年は吉田に次いで2位に入った西山雄介(31、トヨタ自動車)、2月の大阪マラソンで2時間5分58秒の自己ベストをマークした細谷恭平(30、黒崎播磨)、同じく大阪マラソンで自己ベストを約9分縮めた菊地駿弥(27、中国電力)とメンバーがそろった。
気温15.9℃、湿度は56%とやや暑いコンディション、最初の1㎞は2分59秒と静かなスタート、西山、細谷、菊池などが先頭集団を形成した。5.5㎞付近、最初の給水所では選手たちが集団となり接触するシーンも見られたが、日本の有力選手たちはしっかり自分のボトルを取っていた。
15㎞付近で丸山竜也(31、トヨタ自動車)が先頭集団から遅れ始めた。徐々に気温も上がり始めて、17㎞付近で先頭集団が2つに割れて、西山、細谷、菊池などは後続の集団に入り、先頭集団には外国人選手7人に加えて、大石巧(29、スズキ)のみがついていった。
中間地点を過ぎると第2集団から西山が抜け出して、先頭集団を追い始めて23㎞で追いついた。25㎞で1時間15分27秒と大会記録から1分遅れと先頭集団もなかなかペースが上がらなかった。26㎞付近で今度は細谷が第2集団から抜け出して先頭集団を追っていった。
27.9㎞付近で細谷が先頭集団に追いつくと、西山も後ろを向いて状況を確認した。30㎞でペースメーカーが外れると7人の先頭集団でレースを引っ張ったのが、21年、23年と2度の優勝を経験しているM.ギザエ(31、スズキ)、自己ベスト2時間12分台の大石もここまで先頭集団についていった。
32㎞付近で西山がペースを上げると、少し離れて走っていた細谷はすぐに反応し、西山の後ろに付き、ギザエも反応していた。33㎞付近で西山がさらにペースを上げ、後続との差を少しつけていった。
それでも35㎞付近で細谷が追いつき、先頭は西山、細谷、B.イエグゾー(25、エチオピア)の3人となった。39㎞付近で西山が2度目のスパート、細谷はついていけずイエグゾーとの一騎打ちとなった。今度は40㎞付近でイエグゾーがスパート、西山も懸命についていった。
スタジアムに入っても西山はイエグゾーを追っていった。最後の最後までスピードは落ちずに日本人トップの2位、イエグゾーにわずか5秒届かなかった。3位には細谷が入りMGC出場権獲得、そして、4位には自己ベストを約3分30秒縮めた大石が入り、MGC出場権獲得を手にした。
【福岡国際マラソン2025】
優勝:B.イエグゾー 2時間7分51秒
2位:西山雄介 2時間7分56秒(MGC出場権獲得)
3位:細谷恭平 2時間8分09秒(MGC出場権獲得)
4位:大石巧 2時間8分51秒(MGC出場権獲得)
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