エンタメ
2026-10-16 12:00
ずっと真夜中でいいのに。(通称ずとまよ)が10月10日・11日、奈良・平城宮跡歴史公園で大規模ライブ『LEGACY ZOMBIE LABO「文禍伝雷」奈良・平城京』を開催した。約1300年の歴史を持つ史跡を舞台に、雅楽や三味線などの伝統音楽と現代的なサウンド、光や花火を駆使した演出が融合。ACAねが涙ながらにファンへの思いを語る場面もあった。独創的な演出と熱演で観客を魅了した初日公演の模様をレポートする。
【ライブ写真多数】『LEGACY ZOMBIE LABO「文禍伝雷」奈良・平城京』の様子
■1300年の歴史を刻む平城宮跡 雅楽と電子音が交差する異空間
約1300年の歴史を刻む平城宮跡で、ずとまよが作り上げたのは、歴史ある史跡と現代のポップカルチャーが重なり合う、独創的なエンターテインメント空間だった。心地よい秋風が通り抜ける平城宮跡の広大な敷地には、全国から駆けつけた熱狂的なファンの姿があふれ、ライブに先立って開設された「祭Area」は非日常的な雰囲気とファンたちの熱気に満ちていた。
趣向を凝らしたコラボフードブースや限定物販、体験型ワークショップには長蛇の列が。足裏から伝わる奈良の土の感触に、あちこちから聞こえるファンの歓声が一体となり、奈良時代から絶え間なく続く土地の記憶と今を生きる観客たちの熱量が相乗効果を生み出し、空間全体がまるで時代を超越した巨大なテーマパークのような異彩を放っていた。
午後5時半。夕焼けが会場を染め上げ、ライブはボーカル・ACAね自身の「私たちは異界をさまよっていた。迷うことが多いけれど、変わらないことも多い。長い年月をかけて閉じ込められた思いはやがて化石となり、足元を作る」といったナレーションで幕開け。ACAねは、現在が積み重ねられた過去の上に成り立ち、今を生きる人々の足跡もまた未来へと残されていくことを、詩的な言葉で語りかけた。
ナレーションの余韻が漂うなか、ステージ上ではテスラコイルから青白い電撃が放たれ、雅楽隊による「蘭陵王」の荘厳な音色が重ねられる。古来の神事や宮廷音楽である雅楽と現代技術のテスラコイルという対比する二者を融合させたオープニング演出により、観客は唯一無二の世界観へ一気に引きこまれていった。
大極門が開くと仮面を装着したバンドメンバーとACAねが登場。「地球存在しない説」のソリッドなイントロが打ち鳴らされると、静寂に包まれていた平城宮跡が一変して巨大なダンスフロアと化す。仮面に顔を覆われたバンド陣が打ち出すエッジの効いたグルーヴと、ACAねの芯のあるハイトーンボイスが夜空へ突き抜けていく。続く「胸の煙」ではギターを手に歌い、観客の感情を激しく揺さぶる。
立て続けに披露したのは流麗かつスピーディーなアンサンブルで駆け抜ける「ハゼ馳せる果てるまで」。そこから間髪を入れず「秒針を噛む」へとなだれ込み、ACAねが曲終盤に「歌えるー?」と呼びかけると客席からは割れんばかりのコール&レスポンスが巻き起こった。加速度的に熱気を帯びていくステージは、ここから予測不可能なギミックと異彩を放つ演出で観客をさらなる熱狂の渦へと連れて行く。
続く「TAIDADA」のサビではACAねの歌に合わせて会場中がジャンプ。「不死身の訓練」では力強くもどこかはかなげな歌声と高速で瞬く光線の演出が印象的だった。さらに間を空けずに「海馬成長痛」に突入。アダルトな前奏が始まると客席から歓声が上がり、三味線ソロのアグレッシブな音色が華を添えていた。
■盆踊りリミックスに花火、せんとくんも登場 予測不能な演出の連続
曲が終わるとACAねはセグウェイで客席の外周を通ってセンターステージへ。観客と至近距離で手を振り合いながら移動する演出は、会場の温度を一段と高めていた。センターステージに到達すると、しゃもじやささらを打ち鳴らす盆踊りリミックスの「機械油」を披露。祭りの趣を取り入れた現代的なグルーヴが歴史ある会場に響き渡り、曲終盤には夜空に大輪の花火が打ち上げられた。
「正しくなれない」では、楽琵琶と三味線の豊かな響きにACAねの切なげなハイトーンが重なり、空に向かって伸びる光の柱が幻想的な空間を作り出した。続く「サターン」では、情感豊かな歌声と2本のアコースティックギターによる繊細な掛け合いが、会場をしっとりとした情緒で包み込んだ。ファンなら聴き慣れている楽曲をダイナミックな組み替え&アレンジで聴かせる演奏は、ずとまよのライブならではの楽しみであり、楽曲の奥深い味わいを再確認させてくれる。
再びメインステージへと戻って放たれた「MILABO」ではしゃもじを左右に振って会場と一体となり、曲終盤には扇風琴の独特で軽快な音が響き渡り空間を鮮やかに彩った。続いて披露された「猫リセット」では、奈良県の公式マスコットキャラクター・せんとくんがステージ中央にリフターに乗って劇的に登場。「せんとくんRemix」として再構築されたトラックの上で、シュールかつキレのある動きを見せるせんとくんに、客席からは大きな歓声と笑顔があふれ出ていた。
その後の「ultra魂」ではモーニング娘。の「LOVEマシーン」の旋律を織り込みつつ、せんとくんも再登場。さらにミラーシューターがまばゆい光を拡散させた「ミラーチューン」と、奈良のご当地キャラクターと平成のヒット曲を取り込んだ遊び心あふれる演出が、会場の熱狂をさらに高めていた。
狂騒を鎮めるかのように雰囲気は一転、感情の深層を揺さぶるような「イチジク煙」、どこか哀愁を感じさせつつも心地よさをただよわせる「夏枯れ」へとつながっていく。「夏枯れ」の演奏が終わると、三味線と楽琵琶の哀愁漂う音色に乗せて、再びACAねのナレーションが流れた。「この国は農耕の民であり、おにぎり最高。胸に刻まれし米魂」という言葉から始まり、会場を独特の世界観へと引き込んでいく。
「言葉で説明しようとすればするほど伝わらないこともある。でも、そんな些細なすれ違いが世の中を積み上げていて、それは決して悪いことではないと思う」と不完全な人間関係そのものを肯定。「起立と自立。ルールの中で生きていくけれど、心や魂の自立にルールはない。それが一番難しい」と語りかけた内容に、ライブの世界観がより深く掘り下げられていった。
ナレーションを経て披露された「綺羅キラー」では、和楽器の響きと鋭いギターリフが重なるロックサウンドに乗せ、ACAねが力強い歌声を響かせた。続く「メディアノーチェ」では、スペイン語で「真夜中」を意味するタイトルの言葉を繰り返す歌詞と、退廃的でエモーショナルな曲調が印象を残した。「あいつら全員同窓会」では「お世話になってます」の歌詞のところでACAねとバンドが奈良時代式のお辞儀。会場からは歓声と拍手が飛び交った。サビでは会場全体が一体となって歓喜のジャンプを見せ、ACAねも「一緒に歌いませんかー!」とあおっていた。
■ACAねが涙ながらに語った感謝 「続けてきてよかった」に込めた思い
重厚なアレンジが光る「暗く黒く」の圧倒的な音圧を会場に浴びせた後、この日初めてのACAねのMCがスタート。「言葉が嫌になることもあります。人に思いを伝えるのは難しい」と切り出し、「言葉じゃなくて同じ時代に同じ時間、同じ現在地があることが実は尊いこと。共通言語が生まれるなって。それが今この場所だったらうれしい」と語ると、客席から大きな拍手が送られた。
続けて「ずっと真夜中でいいのに。という名前は、来ない夜明けも肯定すること。私は常に海の底、土の底で話を聞くよ。誰かの背中に触れられたなら今日の意味があった」と胸の内を明かし、「君がいるから大丈夫だし、そう思うと今は続けてきてよかったと揺るがずいられる。いつもありがとよ」とファンに感謝した。
さらに「我々は土の上に立っている。誰かの過去の上に立っている」と涙で言葉を詰まらせながら語り、「私たちは君が触れるすべての情報にいつも全力です」と呼びかける。開催に尽力した奈良の人々への感謝と、「古代の人も現代の私たちも完璧ではない。これからも生き抜くために共にご飯を食べ、日々を戦い、記憶していけたらうれしい」と思いを訴えた。
「○×でははかれない、生活の工程であり、無垢な記憶。そして心の自立のような曲」とACAねが紹介して演奏されたのは「lowmotion algae」。実験的なイントロからトリッキーな展開へと移り、曲の進行とともに表情を変えていく。10分を超える演奏の中、メロディーはもちろんACAねのボーカルも変貌。伝統ある平城宮跡の地にふさわしく、人々が積み重ねてきた歴史を表現しているかのような演奏に、会場は厳かな雰囲気に包まれた。
壮大なライブの最後を飾ったのは、ACAねが「最後の記録。そしてこれからの記憶です」と紹介した「あかねさす頃」。曲中ではバンドメンバーによる圧巻のソロ回しが繰り広げられ、メンバーそれぞれが持てる技術と情熱を惜しみなく注ぎ込んだ演奏で、オーディエンスを盛り上げた。ACAねの歌声も叙情の極限に達し、平城宮跡の夜空へどこまでも伸びやかに響き渡っていた。
演奏が終了し、ACAねの「ありがとー!」の声が響くと同時に、大極門の真上の夜空へ大輪の花火が何発も打ち上がり、漆黒の闇を鮮やかに染め上げライブは終演。「どこか遠く遠くへ、近くへ、はるか先の誰かに、君に聞こえたい。みんなが雷になれると思う。それで私は生き返る」。ACAねが最後に届けた言葉は、歴史の記憶が宿るこの場所に集まった一人ひとりの背中を押し、明日を生きる力を与えるメッセージのように響いた。
取材・文:遠藤政樹
撮影:鳥居洋介
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約1300年の歴史を刻む平城宮跡で、ずとまよが作り上げたのは、歴史ある史跡と現代のポップカルチャーが重なり合う、独創的なエンターテインメント空間だった。心地よい秋風が通り抜ける平城宮跡の広大な敷地には、全国から駆けつけた熱狂的なファンの姿があふれ、ライブに先立って開設された「祭Area」は非日常的な雰囲気とファンたちの熱気に満ちていた。
趣向を凝らしたコラボフードブースや限定物販、体験型ワークショップには長蛇の列が。足裏から伝わる奈良の土の感触に、あちこちから聞こえるファンの歓声が一体となり、奈良時代から絶え間なく続く土地の記憶と今を生きる観客たちの熱量が相乗効果を生み出し、空間全体がまるで時代を超越した巨大なテーマパークのような異彩を放っていた。
午後5時半。夕焼けが会場を染め上げ、ライブはボーカル・ACAね自身の「私たちは異界をさまよっていた。迷うことが多いけれど、変わらないことも多い。長い年月をかけて閉じ込められた思いはやがて化石となり、足元を作る」といったナレーションで幕開け。ACAねは、現在が積み重ねられた過去の上に成り立ち、今を生きる人々の足跡もまた未来へと残されていくことを、詩的な言葉で語りかけた。
ナレーションの余韻が漂うなか、ステージ上ではテスラコイルから青白い電撃が放たれ、雅楽隊による「蘭陵王」の荘厳な音色が重ねられる。古来の神事や宮廷音楽である雅楽と現代技術のテスラコイルという対比する二者を融合させたオープニング演出により、観客は唯一無二の世界観へ一気に引きこまれていった。
大極門が開くと仮面を装着したバンドメンバーとACAねが登場。「地球存在しない説」のソリッドなイントロが打ち鳴らされると、静寂に包まれていた平城宮跡が一変して巨大なダンスフロアと化す。仮面に顔を覆われたバンド陣が打ち出すエッジの効いたグルーヴと、ACAねの芯のあるハイトーンボイスが夜空へ突き抜けていく。続く「胸の煙」ではギターを手に歌い、観客の感情を激しく揺さぶる。
立て続けに披露したのは流麗かつスピーディーなアンサンブルで駆け抜ける「ハゼ馳せる果てるまで」。そこから間髪を入れず「秒針を噛む」へとなだれ込み、ACAねが曲終盤に「歌えるー?」と呼びかけると客席からは割れんばかりのコール&レスポンスが巻き起こった。加速度的に熱気を帯びていくステージは、ここから予測不可能なギミックと異彩を放つ演出で観客をさらなる熱狂の渦へと連れて行く。
続く「TAIDADA」のサビではACAねの歌に合わせて会場中がジャンプ。「不死身の訓練」では力強くもどこかはかなげな歌声と高速で瞬く光線の演出が印象的だった。さらに間を空けずに「海馬成長痛」に突入。アダルトな前奏が始まると客席から歓声が上がり、三味線ソロのアグレッシブな音色が華を添えていた。
■盆踊りリミックスに花火、せんとくんも登場 予測不能な演出の連続
曲が終わるとACAねはセグウェイで客席の外周を通ってセンターステージへ。観客と至近距離で手を振り合いながら移動する演出は、会場の温度を一段と高めていた。センターステージに到達すると、しゃもじやささらを打ち鳴らす盆踊りリミックスの「機械油」を披露。祭りの趣を取り入れた現代的なグルーヴが歴史ある会場に響き渡り、曲終盤には夜空に大輪の花火が打ち上げられた。
「正しくなれない」では、楽琵琶と三味線の豊かな響きにACAねの切なげなハイトーンが重なり、空に向かって伸びる光の柱が幻想的な空間を作り出した。続く「サターン」では、情感豊かな歌声と2本のアコースティックギターによる繊細な掛け合いが、会場をしっとりとした情緒で包み込んだ。ファンなら聴き慣れている楽曲をダイナミックな組み替え&アレンジで聴かせる演奏は、ずとまよのライブならではの楽しみであり、楽曲の奥深い味わいを再確認させてくれる。
再びメインステージへと戻って放たれた「MILABO」ではしゃもじを左右に振って会場と一体となり、曲終盤には扇風琴の独特で軽快な音が響き渡り空間を鮮やかに彩った。続いて披露された「猫リセット」では、奈良県の公式マスコットキャラクター・せんとくんがステージ中央にリフターに乗って劇的に登場。「せんとくんRemix」として再構築されたトラックの上で、シュールかつキレのある動きを見せるせんとくんに、客席からは大きな歓声と笑顔があふれ出ていた。
その後の「ultra魂」ではモーニング娘。の「LOVEマシーン」の旋律を織り込みつつ、せんとくんも再登場。さらにミラーシューターがまばゆい光を拡散させた「ミラーチューン」と、奈良のご当地キャラクターと平成のヒット曲を取り込んだ遊び心あふれる演出が、会場の熱狂をさらに高めていた。
狂騒を鎮めるかのように雰囲気は一転、感情の深層を揺さぶるような「イチジク煙」、どこか哀愁を感じさせつつも心地よさをただよわせる「夏枯れ」へとつながっていく。「夏枯れ」の演奏が終わると、三味線と楽琵琶の哀愁漂う音色に乗せて、再びACAねのナレーションが流れた。「この国は農耕の民であり、おにぎり最高。胸に刻まれし米魂」という言葉から始まり、会場を独特の世界観へと引き込んでいく。
「言葉で説明しようとすればするほど伝わらないこともある。でも、そんな些細なすれ違いが世の中を積み上げていて、それは決して悪いことではないと思う」と不完全な人間関係そのものを肯定。「起立と自立。ルールの中で生きていくけれど、心や魂の自立にルールはない。それが一番難しい」と語りかけた内容に、ライブの世界観がより深く掘り下げられていった。
ナレーションを経て披露された「綺羅キラー」では、和楽器の響きと鋭いギターリフが重なるロックサウンドに乗せ、ACAねが力強い歌声を響かせた。続く「メディアノーチェ」では、スペイン語で「真夜中」を意味するタイトルの言葉を繰り返す歌詞と、退廃的でエモーショナルな曲調が印象を残した。「あいつら全員同窓会」では「お世話になってます」の歌詞のところでACAねとバンドが奈良時代式のお辞儀。会場からは歓声と拍手が飛び交った。サビでは会場全体が一体となって歓喜のジャンプを見せ、ACAねも「一緒に歌いませんかー!」とあおっていた。
■ACAねが涙ながらに語った感謝 「続けてきてよかった」に込めた思い
重厚なアレンジが光る「暗く黒く」の圧倒的な音圧を会場に浴びせた後、この日初めてのACAねのMCがスタート。「言葉が嫌になることもあります。人に思いを伝えるのは難しい」と切り出し、「言葉じゃなくて同じ時代に同じ時間、同じ現在地があることが実は尊いこと。共通言語が生まれるなって。それが今この場所だったらうれしい」と語ると、客席から大きな拍手が送られた。
続けて「ずっと真夜中でいいのに。という名前は、来ない夜明けも肯定すること。私は常に海の底、土の底で話を聞くよ。誰かの背中に触れられたなら今日の意味があった」と胸の内を明かし、「君がいるから大丈夫だし、そう思うと今は続けてきてよかったと揺るがずいられる。いつもありがとよ」とファンに感謝した。
さらに「我々は土の上に立っている。誰かの過去の上に立っている」と涙で言葉を詰まらせながら語り、「私たちは君が触れるすべての情報にいつも全力です」と呼びかける。開催に尽力した奈良の人々への感謝と、「古代の人も現代の私たちも完璧ではない。これからも生き抜くために共にご飯を食べ、日々を戦い、記憶していけたらうれしい」と思いを訴えた。
「○×でははかれない、生活の工程であり、無垢な記憶。そして心の自立のような曲」とACAねが紹介して演奏されたのは「lowmotion algae」。実験的なイントロからトリッキーな展開へと移り、曲の進行とともに表情を変えていく。10分を超える演奏の中、メロディーはもちろんACAねのボーカルも変貌。伝統ある平城宮跡の地にふさわしく、人々が積み重ねてきた歴史を表現しているかのような演奏に、会場は厳かな雰囲気に包まれた。
壮大なライブの最後を飾ったのは、ACAねが「最後の記録。そしてこれからの記憶です」と紹介した「あかねさす頃」。曲中ではバンドメンバーによる圧巻のソロ回しが繰り広げられ、メンバーそれぞれが持てる技術と情熱を惜しみなく注ぎ込んだ演奏で、オーディエンスを盛り上げた。ACAねの歌声も叙情の極限に達し、平城宮跡の夜空へどこまでも伸びやかに響き渡っていた。
演奏が終了し、ACAねの「ありがとー!」の声が響くと同時に、大極門の真上の夜空へ大輪の花火が何発も打ち上がり、漆黒の闇を鮮やかに染め上げライブは終演。「どこか遠く遠くへ、近くへ、はるか先の誰かに、君に聞こえたい。みんなが雷になれると思う。それで私は生き返る」。ACAねが最後に届けた言葉は、歴史の記憶が宿るこの場所に集まった一人ひとりの背中を押し、明日を生きる力を与えるメッセージのように響いた。
取材・文:遠藤政樹
撮影:鳥居洋介
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