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『イカゲーム』シーズン3、Netflix史上最多記録を達成 ゲームの“隠された意図”を解説する特別映像が解禁【ネタバレあり】

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2025-07-04 10:05
『イカゲーム』シーズン3、Netflix史上最多記録を達成 ゲームの“隠された意図”を解説する特別映像が解禁【ネタバレあり】
イ・ジョンジェ演じるソン・ギフン=Netflixシリーズ『イカゲーム』シーズン1~3:独占配信中
 動画配信サービス「Netflix」で独占配信中のNetflixシリーズ『イカゲーム』シーズン3。本作は、膨大な借金や深刻なトラブルにより人生を諦めかけた者たちが、“人生一発逆転”できるほどの高額賞金を懸け、<子どもの遊び>になぞらえた「負けたら即死」のゲームに巻き込まれていく、世界的メガヒットのサバイバルスリラー。

【動画】死へ誘うゲームの“隠された意図”を解説する特別映像<ネタバレあり>

 先週末よりシーズン3が配信されると、Netflix週間グローバルTOP10(非英語)で1位を獲得、日本そして世界中でNetflix週間TOP10の1位を制覇、配信後3日間で6010万ビューを記録、そして3日間の記録としてはNetflix史上最多記録を達成するなど世界中で大ヒットとなっている。

 シーズン1&2も週間グローバルTOP10入りを果たすなど、完結にふさわしい盛り上がりを見せている。そしてこの度、シーズン3で幾人ものプレーヤーを次々と死へ誘ってきたゲームの<隠された意図>をファン・ドンヒョク監督らが解説する特別映像が解禁された。

 映像では、ファン監督が「(シーズン1~3)全部で22話。大変だったので複雑な気持ちです。疲れた時もありました。それも懐かしい。すばらしい俳優とスタッフといい雰囲気で撮影できました。これからも大切にしたい思い出をたくさん作りました」と感慨も語っている。

※以下シーズン3のネタバレを含みます。

 人生詰みかけだった気弱な男ソン・ギフン(演:イ・ジョンジェ)がゲームで優勝してから3年後。シーズン2では、ギフンが謎多きゲームの支配人フロントマン(演:イ・ビョンホン)に迫り、ゲームに終止符を打つことを決意し舞い戻った。そしてゲームが進むにつれ、凄惨な死を迎えるプレーヤーたち。シーズン3では、目の前で親友の命を奪われ、絶望のどん底に突き落とされたギフンが自らを見失い、他プレーヤーに牙を剥くなど闇落ち寸前。

 ギフン、そして、不屈の妊婦ジュニ(演:チョ・ユリ)、合理的な元インフルエンサーのミョンギ(演:イム・シワン)、トランスジェンダーのヒョンジュ(演:パク・ソンフン)、頼りない元海兵隊員デホ(演:カン・ハヌル)、親子のクムジャ(演:カン・エシム)&ヨンシク(演:ヤン・ドングン)といったプレーヤーたちの運命は…。

 解禁された映像では、ファン監督と美術監督のチェ・ギョンソンが、シーズン3のゲームを制作意図と共に振り返っていく。最初にファン監督は、「シーズン3は希望よりも絶望が多い。我々の世界を観察して、世界は良くなっているのか、問いを投げかけました。なっていない場合、根本的な質問をしました。他者への思いやりは我々の中にあるのか?思いやりは我々と世界をよくする原動力になるか?」と丁寧に紡いだ。

 そしてまず映像に映し出されるのは、第4ゲーム「かくれんぼ」。青組と赤組に分断されたプレーヤーたち。青組は制限時間内に出口を見つけて脱出するか、隠れて赤組に捕まらなければクリアで、赤組は隠れる青を見つけて殺せばクリア。ドンヒョク監督は、「描きたかったのは人々の強い絆が弱まっていく様子です。モラルの葛藤に苦しむ人々を描くには、かくれんぼが最適だと思ったんです」「モラルの葛藤と残酷な運命を、星空のセットの下で撮影しました。鬼は星空の下の路地で皆を捜す」と解説。

 親子のクムジャとヨンシクは青組と赤組に分かれてしまい、妊婦のジュニは限界が近く、ジュニを心配するミョンギは保身も図り、ギフンはデホの裏切り行為に怒りを抑えきれず闇落ち寸前…。ゲームの性質上死者が続出し、これまで活躍してきた“あの”プレーヤーでさえ、容赦なく死を迎えることとなった。

 続いて、第5ゲーム「大縄跳び」。制限時間以内にヨンヒとチョルスが回す縄を跳びながら橋を渡り、向こう側に着けばクリアで、落ちたら即死。ファン監督は、「大縄跳びを回す2体の人形の無邪気な顔は、不気味で緊張と恐怖を呼び起こす。2体を登場させれば魅力的なセットになると思いました」と恐ろしい意図を打ち明けた。できるだけ多くの人を助けたいと動くギフンに対し、先にゴールで待ち構えてプレーヤーを通せんぼする悪質な者も出現。このゲームの中では特に、人間の善と悪の両面がともに映し出され、“あまりにも悲しい死”も描かれた。

 そして、最終ゲーム「天空イカゲーム」。四角と三角と円の3つの柱の上で順番に押し出しゲームをする。参加者の1人以上を生きたまま押し出すと残りの参加者はクリア、それを3回繰り返し、残った参加者全員が優勝となる。ファン監督は、「プレーヤーは残酷にも、最も弱い者を狙って殺すんです。民主主義的な投票ゲームに、肉体的、心理的、社会的要素を織り交ぜました。このゲームでは数人を排除すれば大半が生き残れます。しかし皆が欲を出せば、ゲームの結果は違うものになります。本作の象徴である高さを使った恐怖とスリルに隠れた社会問題を加えました」と解説した。

 そして撮影を振り返り、チェ・ギョンソンは「『イカゲーム』を通じてアートが持つ力とその重要性を強調できました。この機会に感謝しています。アートを理解して楽しんでくれた皆様に感謝してもしきれません」と感謝。ファン監督は、「すばらしい俳優とスタッフといい雰囲気で撮影できました。これからも大切にしたい思い出をたくさん作りました。皆と一緒に作り上げた喜びと、創造したアイデアが実現した時のうれしさです。シーンが自分の想像よりも美しかった時は感動しました。この気持ちをずっと大切にしていきます」と思いを紡いだ。

 『イカゲーム』という作品に込められたメッセージについて、イ・ジョンジェは「『イカゲーム』は単なるエンターテインメントとして見られることもありますが、この作品を愛してくれる人は、その根底にあるテーマや哲学をよく理解してくれています。私たちが社会に何か影響を与えたいと思い、より健全で安定した社会を作るために突き動かされていることを感じ取ってくれているんです。私自身、この作品を通してそう実感しましたし、視聴者の皆さんにもその想いが伝わればいいなと願っています」と語っている。

 手に汗握るゲームの顛末が描かれるだけでなく、格差社会や競争社会といった“現実”も反映されており、様々な境遇・性格のプレーヤー同士の思惑や動機が絡み合う人間ドラマも心を揺さぶってきた『イカゲーム』。

 Netflixでは今年、“生きる”をテーマにした世界的メガヒットサバイバルドラマ、Netflixシリーズ『今際の国のアリス』シーズン3(9月独占配信)や、時代に取り残されし志士たちの超ド級のバトルロワイヤル、Netflixシリーズ『イクサガミ』(11月独占配信)なども待機している。


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