子育て中の親で「2人目を望む」と回答した人が3割を下回り、過去最少となったことがわかりました。そこには、「望んでも踏み出しにくい」現実があるようです。街で様々な思いを聞きました。
【写真で見る】「子育てをめぐる不安について、最も大きいと思うものは?」アンケート結果
子ども「2人目欲しい」3割切る…“家庭の事情”は
30代(子ども1人・1歳)
「この子1人でも、成人するまで貧しくなく育てられるのかという不安はあるので、2人目となると、なおさらそれが強くなる」
30代(子ども1人・4歳)
「2人目を産むことによってより広い家に住まなきゃいけない。今1LDKに3人で住んでいるが、2LDKにするともっと家賃が上がる。それが結構大変なのかな」
2025年から5%以上減って、26年は28.2%。大手生命保険会社のアンケートによると、「2人目の子どもが欲しい」と答えた人は、26年も過去最少になったそうです。
「2人目が“欲しくない”、または“難しい”」理由の上位は、「将来の収入面に不安」「年齢的に不安」「生活費がかかる」「教育費がかかる」ですが、家庭の数だけ事情があります。
30代(子ども1人・6歳)
「うちは実家が両方とも遠いというのが一番あって、1人目が男の子で結構手がかかったので、実家に手伝ってもらえない状況で2人ってなったら、もう家庭が回らない。かわいいから2人目もいいよねって話し合ったこともあったが、体力とか実家が遠いというのもあって、今のところ1人かな」
忙しすぎる毎日の生活で子育てに負担も
毎日の生活も、忙しすぎます。
30代(子ども1人・3歳)
「(問題は)お金よりも時間ですね。仕事終わって保育園に迎えに行って家事やって、場合によっては子どもを寝かしつけた後、もう一度仕事してというのが、結構周りの会社のママとかでも多いので、自分の生活を回すのにいっぱいいっぱいで、2人目に踏み出せない人もいるのでは」
父親が夜遅くまで働いていると、母親はワンオペ育児になります。
30代(子ども2人・5歳と1歳)
「夜が完全ワンオペで。朝は夫が保育園に送ってくれているけど、夜はワンオペ、寝かせるまでなので。働きながら育てるってめちゃくちゃきつい。2人目考えないって人がいるのも本当によくわかるなって感じ」
子どもは1人だけにして、お金に余裕をもって暮らすという選択をする家族もいます。
30代(子ども1人・2歳半)
「2人目はいいかなと思っていて。お金がかかってしまうので、1人でお金に余裕を持って3人(家族)でいいかなと。(子ども)2人ってなると考えて節約して、暮らしの質を落とさなきゃいけない。それを落としたくないっていう気持ちが強くあるので、それなら3人で行きたい旅行に行ったり、食べたいもの食べたり、好きなものを買ったりしたいと思う」
子育て世帯「食費」が重荷に…「2人目欲しい」は過去最少
小川彩佳キャスター:
NEWS DIGアプリのアンケート「子育てをめぐる不安について最も大きいと思うものは?」という質問の回答では、最も多いのが「収入や雇用」(37.0%)、「家計」(29.7%)も多いです。「仕事との両立」(19.3%)って、5・6年前はもう少し声として多かった感じがしますが、割合がだいぶ変わってきたという印象を受けます。
藤森祥平キャスター:
明治安田の調査で「負担と感じる子育て費用」について、今一番高いのは「食費」です。つまり毎日の生活に直結するような項目。2018年は食費は25.8%だったのに26年は44.6%と、相対的に上がってきている。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
物価高や都会のマンション高というのが直結していると思います。私は「二重の不安」と言っているんですが、物価高や教育費の現状の不安と、将来不安。社会保障はちゃんと持続するのだろうか、年金はもらえるのだろうか、それから子どもの将来が大丈夫か、ということを考えると、3人4人と産んで大丈夫かという不安はもちろん高まっていますよね。
藤森キャスター:
子どもの将来もそうですし、自分たち親世代の将来も不安ですよね。
子育てをめぐる不安 政策で解消できるか
小川キャスター:
未来が良くなっていくという感覚をなかなか持てない方が多いのではないかな、と思いますが、今回の調査では、「子育てにかかる費用」についても調査がありまして、1人あたり月4万3356円と、過去最高になっています。
負担が増え続けていますが、この子育てをめぐる不安というのは払拭していけるのかどうなのか。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
政策的には、2つ対応可能だと思います。
1つは、教育にかかるお金をジャブジャブ出すということ。例えば、返済がいらない奨学金をいっぱい増やすとか、教育費を全部無料にするなどです。しかし、果たしてこれが政策的にできるかできないか。そうでなくても食料品の消費税を減らして、税収がなくなるわけですから。
もう1つは、よく言う「物価が3%上がるけど給料は5%増える」と。そういう好循環になってくれれば相当余裕は出ますが、両方ともそう簡単に実現できない。それもまた若い人たちの不安に繋がっているのではないかと思います。
小川キャスター:
そうした不満がうっ積した先に、パリでの暴動のようなことがあるという風に考えると無関係ではないように感じます。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
不満がいろんな形でうっ積して、それが例えばSNSで爆発したりするというのが非常に危うい状況になっていると思います。
※動画内で紹介したアンケートは20日午前8時で終了しました。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
政治記者歴30年 福島県出身
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