日本経済の“現在地”について。名目GDPで現在、世界4位の日本は、来年にはインドとイギリスに抜かれ、6位となる見通しとなりました。
【写真を見る】「十分儲けさせてもらいました」笑顔で語る60年代の女性
世界2位の「東洋の奇跡」から6位転落へ...低迷する日本経済
女性(80代)
「(日本が)6位になっちゃうんでしょ。寂しくなりますね」
会社員(20代)
「日本の強みの部分、元々あった部分がどんどん弱くなってる。そこがもっと盛り上がっていってたらまた違ったんじゃないかな」
大学生(19)
「(順位は)高いけど、1・2・3位にいてほしい」
世界の経済規模の指標となる「名目GDP=国内総生産」
日本は、来年6位に転落する見込みですが、かつて世界最大の経済大国アメリカに次ぐ存在だった時がありました。
それは、今から半世紀以上前の1968年。時代は高度経済成長期のまっただ中。
文豪・川端康成が日本人初のノーベル文学賞を受賞したこの年。「東洋の奇跡」と呼ばれるほどの経済成長を果たした日本は、GDP世界2位に。
この頃、新三種の神器「カラーテレビ」「クーラー」「自家用車」が普及していきました。
Q.儲かってますか?(1960年代)
女性
「十分儲けさせてもらいました」
当時、7歳だったこちらの男性。
会計士(64)
「明日は必ず今日よりも生活が良くなると。みんな頑張ってたんじゃないかと。日本経済が一番勢いがあったと思う」
そして…
「ボーナス年5回」からバブル崩壊…日本の失われた30年
1980年代後半からバブル景気へと突入した日本。
女性(80代)
「お給料もジャンジャン出てました」
記者(25)
「ボーナスは何回ありました?」
女性(80代)
「5回ありました!」
記者(25)
「5回!?」
記者(25)
「ボーナス年5回出てたと」
医療関係(20代)
「ええ!!5回ってやばい」
しかし、バブル崩壊後は経済が低迷し、「失われた30年」と呼ばれました。
そして2010年、目まぐるしい経済成長を遂げた中国に抜かれ、日本は42年ぶりに3位後退。
女性リポーター(2010年)
「日本航空株、今朝も大量の売り注文が出ました。ストップ安まで急落しています」
この年、JALが経営破綻したほか、1杯300円を切った牛丼の値下げ競争はデフレ時代の象徴となりました。
自営業(40代)
「(学生時代に)就職活動していた友達が、就職先が決まったが、就職先の銀行が潰れた。それで結構ニュースになっていた」
その後も、日本の失速は止まらず、2023年にドイツに抜かれ、さらに順位後退。
円安が進み、GDPがドル換算で目減りしたことが要因でした。
円安長期化と印・英の急成長で… かつての勢いは取り戻せるか
そして、現在も続く円安。
ドル建てで見た時の日本の名目GDPが小さくなることなどや、インド(4位)とイギリス(5位)が日本よりも高い経済成長が見込まれていることが、来年さらに順位を落とす主な要因となっています。
かつての勢いを日本が取り戻す日はやってくるのか…
自営業(40代)
「辛い時代を経てきて、コロナとか色々と乗り越えてきているから、ちょっと守っているというか、(お金を)使わない」
会社員(30代)
「自分の給料が維持できれば、正直そこまで期待していない」
会社員(20代)
「生活費とかにお金かかっちゃうから、旅行行けなかったり、恋愛とかできなかったりするので」
「小さい贅沢ができなくなりそう」
会社員(20代)
「まだまだやれるのではという部分はある。やはりここから日本盛り上げていって、上がってくれたらいい」
GDPは将来10位台も視野に 問われる日本の「不可欠な存在感」
藤森祥平キャスター:
世界の名目GDPの順位です。私が生まれた頃は日本が2位だったので、ここまで下がる将来を予想していませんでした。
Podcastプロデューサー 野村高文さん:
インド、イギリス、日本は数値が非常に接近しているため、為替の状況次第では5位と6位が再び入れ替わる可能性はあります。特に現在は円安が大きな影響を与えています。
一方で懸念されるのが長期予測です。各種シンクタンクの分析によると、2035年や2050年には日本の順位が6位から10位程度に落ち着くという予測が示されており、現在はまだその低下の途上にあるという印象を受けます。
小川彩佳キャスター:
名目GDPの話題に続いて気になるのが、一人当たりのGDPに関するデータです。
OECD加盟国のうち、日本は2000年は2位でしたが2026年には27位へと大きく順位を落としており(韓国は21位)、ここまで下がってしまうとはという驚きがあります。
Podcastプロデューサー 野村さん:
トータルよりも一人当たりがかなり落ち込んでいるという点が気になります。生活水準の比較材料でもありますからね。
そのため、一人当たりを上げていくためには、やはり生産性を上げていくしかありません。また、日本が存在感を発揮し続けるためには、不可欠な存在になることが重要です。
半導体のように日本でしか作れないものを作ることや、韓国のように文化面で不可欠な存在となっている例もあります。日本の文化を輸出していき、世界的に不可欠な存在になっていくことが大切だといえます。
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<プロフィール>
野村高文
Podcastプロデューサー
Podcast制作会社の代表 経営者への取材多数
外資系ファームでコンサルタントの経験も
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