「値上げしない」主義を掲げてきたサイゼリヤがきのう、ついに大幅な値上げを発表しました。背景にあるのは、原材料や人件費といったコストの上昇ですが、私たちの食卓を支えるスーパーマーケットの経営も大きく圧迫されています。
クリーミーなホワイトソースと牛肉の旨味がきいたミートソースをアッツアツでいただく、サイゼリヤの「ミラノ風ドリア」。きのう、6年ぶりとなる値上げが発表されました。
サイゼリヤ 松谷秀治 社長
「絶対に(値段を)上げないと頑張ってきました。非常に不本意ですけれども、値上げをせざるを得ない」
これまで「値上げしない」主義を掲げて低価格を維持してきたサイゼリヤ。
サイゼリヤ 松谷秀治 社長
「(『値上げしない』方針の)転換ではないです。仕方がないです。隙あらば安くしたいと思っています」
それでも値上げに踏み切った理由は、原材料価格やエネルギーコストの高騰といった物価高。その影響が今、私たちの食卓を支える身近なスーパーにも及んでいます。
「マルエツ」や「いなげや」などのスーパーを展開する運営会社は9日、「想定以上に物価高が厳しい」などとして、2030年度までにおよそ100店舗を閉鎖する方針を明らかにしました。
記者
「こちらには今年の8月までスーパーのマルエツがありましたが、現在は閉店しています」
すでに閉店しているこちらの店舗。「地域の台所」として親しまれてきたこともあり、地域の住民からは困惑の声も上がっています。
「ずっと使っていましたね。便利に使っていた。残念だなと思った」
運営会社が先週発表した中間決算では、営業利益が32億円の赤字。上昇を続ける人件費や、中東情勢の影響によるトレーなどの資材価格の高騰がスーパーの経営を大きく圧迫している形です。
苦しんでいるスーパーは、ほかにも。店長が見せてくれたのは、レジ袋やテープなど値上がりする“必需品”たちの一覧です。
新鮮市場 東本郷店 飯田智成 店長
「手袋は60%、ポリ袋で3割から4割値上げ。もう、ちょっとやそっとの値上げではなくて、こんなに上がるんだってね」
お肉などのトレーを最も安い白色に統一するなど工夫を重ねていますが、1か月で7万円あまり負担が増えるといいます。
新鮮市場 東本郷店 飯田智成 店長
「もう本当に待ったなしで利益がどんどん少なくなっていくので、もう削りに削って、これやめようとかこれは合わないねと、もう切り詰めてやっていくしかない」
出口の見えない物価高。頭を悩ませる日々はまだまだ続きそうです。
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