いま、コメの価格が下がり続け、スーパーでは5キロ2800円のものも出てきています。消費者には嬉しい価格ですが、在庫を抱える卸売り業者からは悲鳴があがっています。
コメ価格高騰から一転…下落が続く
山形純菜キャスター:
なかなかコメの価格が落ち着かない印象があります。
【コメ5kgのスーパー販売平均価格】
▼2024年6月第1週:2169円
▼2025年3月~:数回にわけて備蓄米放出
▼2026年1月第1週:4416円(過去最高値)
▼2026年6月第4週:3544円
俳優・タレント 大和田美帆さん:
お米はよく買いますし、大好きですが、価格が高騰した時期に頻度を減らしたりもち麦を混ぜたりして、どうにかして工夫をしていました。
皆さんも同じような工夫をされて、「これでもやっていける」となったと思います。
しかし、コメの価格高騰が落ち着きはじめ、今度は生産者が困る状況となっています。
急に生活を変えられるかというと難しいですし、物価高で色々なものの価格が高騰している中で、「コメは買わなくていいか」という人もいるのではないかと思います。
山形キャスター:
今後コメの価格、新米の価格はどうなっていくのでしょうか。
コメ価格下落の背景にある「過去最多の在庫量」 ふるさと納税にも影響
山形キャスター:
価格が下がった理由は「過剰な在庫」です。
コメの民間在庫量は、5月末時点で過去最多の223万トンになったと発表されました。適正水準は180~200万トンと言われているので、それを上回る在庫量となっています。
また、流通経済研究所の折笠俊輔主席研究員によると、
▼全国的な作付けの増加
▼見込み通りの収穫量(2025年産米)
▼価格高騰によるコメ離れ
こういったことが過剰在庫の理由となっているといいます。
これにより今、名古屋市のコメ販売店「お米の服部」では、6月20日からおにぎりの販売を開始しました。
例年に比べると、コメの売れ行きは鈍いということで、お米の服部の代表は「おにぎり(の販売)でコメ消費を刺激できれば…」と話していました。
ふるさと納税サイトの「さとふる」では、2025年産千葉県産コシヒカリ10kgの寄付額が3月までは2万円だったのが、現在では1万5000円に下がりました。
担当者によると、「『在庫を減らすため』寄付額を下げる自治体が増えた」といいます。
2026年産「新米」は安くなる?新米価格の目安に“変化”
山形キャスター:
新米の価格について、目安となるものが発表されました。
鹿児島県は温暖な気候で7月中旬に稲刈りが始まることから、鹿児島県の「早場米」は、全国の産地が値付けの目安の一つとしています。
鹿児島経済連とJAの協議により、2026年産の早場米の価格は2025年産より2割ほど下がる見通しだと発表されました。
価格が下がる背景には、「在庫が積み上がっている」などといった理由があります。
なぜ、新米が安くなるのでしょうか。
なぜ今年は新米が安くなる?一時、“逆転現象”も
山形キャスター:
流通経済研究所の折笠俊輔主席研究員によると、2025年は「コメが無くなると困る」という不安感から、コメの業者間で新米の“取り合い”が発生し、仕入れ値が高くなりました。
しかし2026年は、新米はおそらく見込み通りの収穫になることから、不安感が解消され、コメ業者間での“取り合い”が発生せず、仕入れ値が安定するのではないかということです。
【今後のコメの価格】
▼新米
3000円~3400円程度
▼古米
8月~9月(新米の出始め):3000円台後半
10月:2000円台に
この価格について折笠主席研究員は、「一時、新米のほうが安い“逆転現象”が起こる可能性もあるのではないか」と指摘しています。
井上キャスター:
農家の皆さんからすると、「美味しいお米をたくさん作りたい」という思いがあると思いますが、作れば作るほど価格が下がるとなれば、生産調整しようとなると思います。
農家のなり手がどんどんいなくなる、日本のコメを支えてきた現場が廃れていくという事態は一番避けるべきだと思います。
大和田美帆さん:
悪循環が続いていますよね。生産者と消費者の間で上手に捌く人はいないのでしょうか。
井上キャスター:
いくつか考え方があって、生産者に多く作っていただき、余った部分は輸出に回す方がよいという考え方もあります。
ただ、今の政策はその考え方ではないので、今後はどうなるのでしょうか。
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<プロフィール>
大和田美帆さん
俳優・タレント
音楽療法士・子供心理カウンセラーなどの資格を持つ
「一般社団法人 子どもが笑えば世界が笑う」代表
1児の母
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