冷凍食品の消費額が過去最高の1兆3000億円を突破する中、今、急成長している「ワンプレート冷食」。「321円~」とワンコインで買えるウラには企業の驚きの技術があるようです。
急成長「ワンプレート冷食」販売額130億円
出水麻衣キャスター:
ごはんとおかずがセットになった冷凍食品、「ワンプレート冷食」の2024年の販売金額は、2017年と比べて約12倍の130億円となりました。(インテージ調べ)
冷凍食品といえばの「たこ焼き」を超えるまでになっています。
そんな中、冷凍食品を扱うメーカーは、、秋に向けて新商品を発売しています。
【ワンプレート冷食 9月から発売 秋の新作】
●ニチレイフーズ
「三ツ星プレート(R) 回鍋肉&麻婆麺(490円~)」
●ニップン「よくばりプレート ヤンニョムチキン&4種具材の旨辛ビビンバ(460円/※番組調べ)」
お手ごろで楽ちん『チンして、はい!』
街の人にも「ワンプレート冷食」について聞きました。
30代
「テレワークで家にいるとき、冷凍庫から出して(食べる)。チャーハンとか油淋鶏とか。1個の商品で1食済ませられるのがいい」
50代
「ジムに通い出して、昼は(パーソナルジムの)ワンプレート冷食を食べます。自分だとなかなか品数を増やせないので便利だなと」
50代
「時間がなくて子どもに食べさせるときとか、『チンして、はい!』って。習い事に行く前にちょっと食べていったりするのにいいかな」
20代
「高くないのと、お手ごろで楽なんで。(ストックは)今2個あります」
市場拡大…“和食系”登場&コロナ禍も影響
出水キャスター:
人気の背景について、インテージ市場アナリストの木地利光さんは、主食とおかずがセットになっていることで、▼別々に温めなくてもOK、▼手間がかからずゴミ捨てが楽、▼もう一品欲しい時に便利な点をあげています。
さらに、コロナ禍で売り上げを伸ばしていて、外食が難しい時期に、▼栄養バランスに配慮したものが登場したことで、健康を意識するようになり、▼和食系が登場したことで市場が一気に拡大したとみられています。
ごはんもおかずも美味しく…「器」「盛り付け」もカギ
「ワンプレート冷食」ブームの火付け役となったのが2018年に発売された、ニップンの「よくばり御膳 鶏めしとチキン南蛮」です。
ニップンの本格和食「よくばり御膳」シリーズには、栄養バランスを配慮した、▼満足感のある五目ご飯、▼鶏肉と5種類の野菜(100g)がワンプレートになった商品もあります。
人気のきっかけになったのは「器」開発の努力です。
ニップンによると、「仕切りの隅を斜めにカットするなど、角をなくしたプレートにしたことで、温めムラを抑えられる」というのです。
さらに、▼ごはんは解凍後、乾燥しやすいため加水量を調整、▼熱が伝わりやすい外側に鶏肉とポテトを配置したということです。
同じ温め時間で、ごはんもおかずも美味しく食べられるプレート開発がカギになったようです。
イオンのPB「321円」のワンプレート冷食 “大手”のスケールいかし
スーパーのイオンではプライベートブランドからワンプレート冷食「五目ごはんと鶏肉の黒酢あん」を321円で販売しています。
なぜ安く提供できるのか?担当者は「イオンのスケールメリットをいかした原材料の一括調達などで可能になった」としています。
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