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日本でもチップ文化?銀座のお寿司屋さんで「31万円」モバイルオーダーに“チップ”機能搭載【Nスタ解説】

経済
2025-08-07 20:44

毎日の買い物などで見かけるお値段から世の中の動きを読み解いていくコーナー「きょうのお値段」。きょうは「お寿司屋さんが2か月で受け取ったチップの総額」です。


【画像を見る】国々で違う“チップ文化” どの国で渡せば良い?


外国人増+新たな会計システムで、寿司店にチップ約31万円

出水麻衣キャスター:
日本のお寿司屋さんが、約2か月で受け取ったチップの総額は約31万円(6月2日~7月31日)。なかなかの金額です。「チップ文化がない日本でなぜ?」と思いますが、もしかしたら日本で“チップ文化”が根付くかもしれないそうです。


約31万円のチップを受け取ったお寿司屋さんは「東京寿司 ITAMAE SUSHI 新宿東宝ビル店」です。約2か月間(6月2日~7月31日)で受け取ったチップの総額が31万1829円となりました。


なぜ、日本の店でチップなのでしょうか?

お客さんの93%が外国人観光客、というのもあるのですが、実は“ある会計システムを導入”したことが大きかったんです。


その会計システムは、「ダイニーモバイルオーダー」です。システムの中に「チップを支払う」機能が追加されました。


例えば、1万円のお会計をする際、「チップで感謝を届けよう」という画面が出てきて、0~25%までチップ金額を選べるようになっています。

お会計が1万円なので、チップ金額は0円~2500円までとなります。


▼「ダイニーモバイルオーダー」のチップ機能 選択画面】
10%:¥1000
15%:¥1500
20%:¥2000
25%:¥2500


日本でも定着する?街の声は…

こういったお会計システムでしたら、皆さんはチップを払いますか。


肉乃小路ニクヨさん:
時と場合によると思います。仕事中はこういう格好をしているのですが、おじさんの時は「誰も分からないから大丈夫かな」と思って、0円にしちゃうかも知れないです。ただ仕事中の格好の時は見栄を張りたいから、25%を選んでしまうかもしれないです。メリハリがあります。


山本匠晃キャスター:
たまにタクシー配車アプリにもチップのようなものがありますが、一度も利用したことはなく…感謝の気持ちがあるのですが、まだ少し精神面が追いついていないというか。


井上貴博キャスター:
一度だけUberEatsでお支払いしたことがあります。それは置き配の時、新聞紙を敷いて商品を置いてくださったという素晴らしいサービスをしていただいて。その時はお支払いをしました。でも、それ以外は支払ったことはありません。


出水キャスター:
街の方はどう思っているのか、聞いてきました。


払う派
「店員さんの対応が良ければ払おうかみたいな」
「1000円」
「10%くらい」


払わない派
「自分はやらない。お金がなくなっちゃう」
「昔は旅館とかで払っていたけど、最近はそういうのないので、もしかしたら払わない」


Q.チップ文化は広がると思う?
払わない派

「不景気だし、あんまり余裕ある人いないんじゃないですか」


出水キャスター:
さまざまな声がありました。私も残念ながら払ったことはございません。

実は、2か月で約31万円のチップを受け取ったお寿司屋さんでは、日本人も約10%はチップをお支払いしているということで、今後定着していくかもしれないということです。


「どういった国でチップ文化?」不要論も広がりつつある?

出水キャスター:
そもそも“チップ文化の起源”は諸説がいろいろとありますが、ある海外メディアによりますと、「18世紀のイギリスが始まりではないか」と言われています。

コーヒーショップや居酒屋で、「To Insure Promptness(=迅速さを保証する)」の頭文字、「TIP」が書かれた箱が置かれていて、お金を入れるとサービスが少し良くなって、提供が早くなるといったところから始まったのではないかと言われています。

なお、あくまで諸説あるということで理解していただければと思います。


そんな中、「チップ文化」は海外で根付いているのではと思うのですが、実は今、揺れています。

実際に、どういった国々でチップ文化があるのでしょうか。航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏にききました。


▼アメリカ
チップ文化あり

▼ヨーロッパ
チップ文化あり ただし義務ではない

▼アジア・オセアニア
基本的にチップ文化なし インドなど一部地域で可能性あり

▼中東
基本的にチップ文化なし 一部地域で可能性あり(例・ドバイなど)


しかし、現在、このチップ文化が揺れています

鳥海さんによると、「キャッシュレスの普及で払えない場面も出てきていて、チップ不要論が広がっている」とのこと。

さらには、「世界的にみると、義務からお礼に変化」しているということです。

渡航される際は、相場はどれぐらいなのかなど、最新のチップ文化をチェックしていただきたいです。


肉乃小路ニクヨさん:
日本でも最近、推し活文化があって投げ銭とかがあります。なので、もしかしたら、そういう感覚で広がるかもしれないと思いました。

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〈プロフィール〉
肉乃小路ニクヨさん
ニューレディー
銀行・保険会社など金融業界でキャリアを積む
独自の視点で経済・お金・人生観を語る


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