毎日の買い物などで見かけるお値段から世の中の動きを読み解いていく「きょうのお値段」。きょうは「55万円」。これは、夏休みに中学受験の受験生向けに進学塾が行う勉強合宿の値段なんです。
【写真を見る】「人生で一番勉強する夏」勉強合宿の1日のスケジュール
“夏の受験合宿” 22泊で55万円
出水麻衣キャスター:
学究社が行う進学塾「ena」では、小6・中3向けに夏の勉強合宿を行っており、食費・交通費込みで約55万円です。
22泊23日という日程で、定員は300人ですが、ほぼ満員だといいます。
【大手進学塾の夏合宿の値段】(小学6年生対象・各社HPより)
▼A社…14万5200円 4泊5日(去年)
▼B社…9万9500円 3泊4日
▼C社…15万9500円 3泊4日
22泊23日で55万円であれば、一日当たり約2万4000円なので、期間が短い合宿よりもお得なのかもしれません。
合宿の1日のスケジュールは、以下のようになっています。
朝6時に起床し、朝の散歩のあとは自習の時間です。そして朝食後の9~12時までは授業があり、午後も昼食や夕食の時間以外はほぼ授業や自習の時間となっており、夜11時には就寝します。1日の半分は勉強にあてられます。
テレビは見られず、ゲームやスマホも持ち込み禁止となっています。
この合宿のキャッチコピーは、「人生で一番勉強する夏」「圧倒的勉強時間」です。
合宿の合間には息抜きとして、カレー作りや夏祭りをイメージした昼食、星空散歩、花火などといった楽しみもあるということです。
長期間の勉強合宿について、教育アドバイザーの清水章弘さんは「子ども達も長期合宿で達成感を得られる。さらに夏休みは食事の準備や塾の送り迎えなど、親の負担が大きくなるため、合宿で負担を軽減する効果もある」としています。
タレント・俳優 青木さやかさん:
高校1年生の娘がいますが、こういった夏合宿は助かるかなと思います。夏休みは子どもが家にいるとすごい大変ですし、受験となると塾に通いますが、去年の夏は、塾だけで約20万円はかかったと思います。
家にいる子どもを起こす、勉強を促す、栄養のあるご飯を作るなどもしますし、「ここまでできた」とかき氷や焼肉などに連れていくこともありました。
勉強を促すことは、普段面倒を見るのと違うスキルが必要なので、専門家が一緒にやってもらえるのはすごく楽だと思います。「高い」という前に「助かる」と思いました。
あなたはどのタイプ? 特性に合わせた勉強法とは
出水キャスター:
教育アドバイザーの清水さんによると、子どもの特性は4タイプに分類でき、それぞれおすすめの勉強法があるということです。
長期合宿に向いているのは、▼友達と勉強時間を競い合うなど闘争心がある「キラー」タイプの子や、▼友達や家族と一緒の方が勉強がはかどる「ソーシャライザー」タイプだそうです。
他にも、目標達成が好きな「アチーバー」タイプの場合は、まずやることを書き出して、それを半分にします。目の前のことを“やりきる”ことで達成感を味わうことができ、勉強がはかどそうです。
また、好奇心や探究心が強い「エクスプローラ」タイプの場合、好きな教科と嫌いな教科を交互にやることで、探究心が満たされて勉強がはかどるそうです。
ご自身のお子さんがどのタイプなのかを見極めて、勉強を促すのも一つの手かもしれません。
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<プロフィール>
青木さやかさん
タレント・俳優 高校生の娘の母
ギャンブル依存・肺腺がん闘病の経験も
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