宅配便について、国は「置き配」を標準にできないか検討していますが、懸念されるのが置き配での盗難です。それを防ごうと、開発された通常と色が違うダンボール、どんな効果があるのでしょうか。
【写真を見る】ダンボールの中を魚がスイスイ⁉ 水に強いダンボールとは
“まるで石”進化系!擬態ダンボール
山形純菜キャスター:
石に擬態する置き配用のダンボールというものがあります。外に置いてあると、ダンボール箱とは思えないほど馴染みます。
このダンボールを開発した「アースダンボール」の奥田敏光社長は「壁に見える柄やコンクリート柄など色々なシリーズを増やしていきたい」といいます。
置き配は盗難が心配だったりするので、こういった製品を活用していきたいと思います。
配送に欠かせないダンボールですが、今どんどん技術が進化しています。
雨が降ったり、湿度が高かったりするとダンボールがふにゃふにゃになることがありますよね。
日本トーカンパッケージの「たもっちゃん」は水・雨に負けないダンボールです。耐水性の高いボール紙に特殊な樹脂をラミネートしています。
映像では、ダンボールに入った水の中で、魚も元気に泳いでます。水を入れていても、紙が劣化しない限り、長期間水漏れを防げるといいます。
外側も同じように加工されているので、湿度が高い冷蔵庫に2週間入れていても、ふにゃふにゃにならないということです。
現在このダンボールは企業間の取引でしか使われていませんが、担当者は「需要があるので、置き配向けにも展開していきたい」としています。
井上貴博キャスター:
需要が増えて、生産コストが下がれば値段も安くなりますよね。
専門家にきく“カラス対策” におい・光のカラス避け、効果ある?
山形キャスター:
荷物を送りたいのに丁度いいサイズのダンボールがないという時に使えるものがあります。
シモジマの「HEIKO 可変式ダンボール」は、ふたや側面に折り目がついているので、中身にあわせて箱の高さを変えることができます。
また、置き配というと盗難だけではなく、カラスに突かれて中身が出てしまうということもありますよね。
対策について、専門家のCrowLab(クロウラボ)・塚原直樹さんに伺いました。
例えばカラスが嫌な臭いをつけるという対策も考えられますが、カラスは嗅覚が鈍いため、あまりよくないということです。
さらに光などの視覚的な刺激で追い払う場合も、最初はもちろん嫌がりますが、慣れてしまうということです。
塚原さんによると、「玄関前の箱を突いて食べ物があった」という経験をしたカラスは、どんな箱でも突いて、中に何が入っているか探るようになるそうです。
そのため、置き配ボックスなどで物理的に突かせないことが、最も効果的ということで、ダンボールだけではなかなかカラスの対策は難しいようです。
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