毎日の買い物などで見かけるお値段から、世の中の動きを読み解く「きょうのお値段」。きょうは「2247円」。暑さ対策にかける金額が、去年よりも2247円上がる傾向のようです。
【写真を見る】気象庁 7~9月は「平年より暑い 」気温35℃以上で売れなくなってしまうもの
暑さ対策 2247円増額
出水麻衣キャスター:
全国の15~79歳男女、約5000人を対象にした調査によると、「夏の暑さ対策費用(平均)」は、ひと家庭あたり2万8497円で2024年と比べると2247円の増加しています。
数年にわたる猛暑を経験したことによる「備え」の意識の高まりなどが増加の一因とみられています。
(インテージ調べ 全国15~79歳 男女4878人対象)
冷たい飲み物・アイスは暑いほど売れる
マーケティングの世界でも「暑ければ暑いほど消費が増える」といいます。
第一生命経済研究所の星野卓也 主席エコノミストによると、気温31℃程度を境に消費支出が上がるといい、実際に冷たい飲料やアイスクリーム、日傘などの売り上げが伸びるというデータもあるということです。
肉乃小路ニクヨさん:
今まで持つことがなかったハンディ扇風機などを最近購入しました。
暑いと化粧崩れが気になるんです。たくさん(顔に)塗っているので、たくさん落ちるんですよ。崩れ方も“雪崩”のように。“風”が一番ありがたいので、“風”を感じたいの。
吉村恵里子キャスター:
私は、少し(価格は)高いのですが、さらっとした触り心地のいいトップスを買いました。
エアコンに、タクシーも…暑さでプラスに
出水キャスター:
内閣府の調査によると、暑さによって、▼猛暑に備えてエアコンの増設工事が増えた(東北・リフォーム業)、▼近距離の客が増えており、タクシー待ちの列もある(南関東・タクシー運転手)ということです。
(内閣府 2024年6・8月 景気ウォッチャー調査より)
一方、「35℃のボーダーライン」にも注目で、暑すぎると消費に変化が生じるようです。
第一生命経済研究所の星野卓也 主席エコノミストによると、気温35℃を過ぎると消費支出は下がっていくといいます。
7~9月「平年より高い見通し」気象庁が発表
気象庁は24日、7~9月の3か月予報を発表しました。平均気温は全国的に平年より高い見通しだということです。
河津真人 気象予報士は、「すでに早くから暑いのに、加えて7月は特に東・北日本で35℃以上の猛暑日が多くなる予想。9月は残暑が厳しい」としています。
暑すぎて売れない…UVケア用品・スポーツドリンク なぜ?
True Data 流通気象コンサルタントの常盤勝美さんによると、35℃以上の猛暑日が続くと売れなくなる商品があるそうです。
【暑すぎて…売れなくなったモノ】
▼UVケア用品:日中の外出を避ける人が増える
▼スポーツドリンク:部活動や屋外作業が中止に
▼蚊取り線香:虫の活動が鈍化
肉乃小路ニクヨさん:
私も暑い日の外出は避けたいという気持ちはわかります。
その代わりに、涼しい夜や朝の時間帯に消費活動を促せるようになったらいいですね。
出水キャスター:
実際、飲食店では昼間の客数は減少する一方、夜から深夜にかけて増えるという声もあるそうです。
肉乃小路ニクヨさん:
日本の夏は夜型になるのでしょうか。
井上貴博キャスター:
日本もサマータイムの導入などを考えていかないといけませんね。
肉乃小路ニクヨさん:
経済的にうまく回らなくなるおそれもありますから、夜や朝の涼しい時間帯を活用する方向に動いてほしいですね。
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<プロフィール>
肉乃小路ニクヨさん
ニューレディー
銀行・保険会社など金融業界でキャリアを積む
独自の視点で経済・お金・人生観を語る
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