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ノーベル平和賞ナビ・ピレイ氏 古巣のICC訪問 アメリカ制裁対象の赤根所長らを激励【news23】

海外
2026-10-14 13:52

今年のノーベル平和賞に選ばれたナビ・ピレイ氏がかつて判事を務めたICC=国際刑事裁判所を訪れました。発表直後に、トランプ政権が制裁対象に指定したことについて、「偶然とは思えない」と話しました。


【写真で見る】ノーベル平和賞に選ばれたナビ・ピレイ氏


ノーベル平和賞 ピレイ氏、ICC赤根氏ら激励

ノーベル平和賞に選ばれたナビ・ピレイ氏。古巣、ICC=国際刑事裁判所を訪れ、拍手で出迎えられました。


赤根智子所長と固い握手を交わし、花束が手渡されました。そしてピレイ氏は、集まった職員らにこう激励の言葉を送ったそうです。


ノーベル平和賞 ナビ・ピレイ氏
「あなたたちの思いやりと勇気があるからこそ、“罪が裁かれない”という事態の横行を防げている」


ICC創設期の2003年から2008年まで判事を務めるなど、法の下の正義と人権を守り抜く姿勢を貫いてきたピレイ氏。


ノーベル平和賞 ナビ・ピレイ氏
「この受賞によって、『法の支配を守るには団結しなければならない』という私の信念は強まりました」


ノーベル委員会は、「平和と国際法の推進に貢献した」と評価しました。しかし…


ICC「解体」公言するトランプ政権 脅かされる「国際法に基づく秩序」

アメリカ トランプ大統領
「ノーベル賞が贈られたのは、国連のリベラル派で聞いたこともない奴だ。私は戦争を8つ終わらせたんだ。ノーベル賞を8つ授与されて良いはずだ」


ピレイ氏の選出に異を唱えるアメリカのトランプ大統領によって、「国際法に基づく秩序」がいま、脅かされています。


アメリカ トランプ大統領
「ICCの全加盟国に対し、この“ならず者機関”からの正式な脱退を呼びかける。奴らは悪の集団だ」


ICCの「解体」を公言するトランプ政権。ノーベル平和賞の発表直後、「資金を断ち、活動を麻痺させる」とICC本体に対する制裁を発表しました。


この圧力に赤根所長は…


ICC 赤根智子所長
「国際法秩序に対する攻撃であり、法の裁きを待ち続けてきた残虐行為の被害者たちへの攻撃でもあります。制裁は断固として認めません」


ノーベル平和賞発表後の制裁指定「偶然とは思えない」

ロイター通信の取材で、ノーベル平和賞の発表のあとにトランプ政権がICCを制裁対象に指定したことについて「偶然とは思えない」との認識を示したピレイ氏。ICC訪問の理由をこう説明しました。


ノーベル平和賞 ナビ・ピレイ氏
「(ドイツ)ニュルンベルクからハーグに戻って最初にしたのは、ICC職員のもとに向かうことでした。国際刑事司法の推進にむけた取り組みに連帯を示すとともに、すでに制裁を受けている人たちを守るためです」


ピレイ氏の訪問を受け、赤根所長は、「国際司法が果たす永続的な平和の礎としての役割が認められたことを示す重要な出来事だ」と祝意を示したということです。


南アフリカ、現地滞在で垣間見た排他主義の流れの拡大

藤森祥平キャスター:
斎藤さん、ピレイ氏の出身地・南アフリカに行かれたそうですが?


斎藤幸平 東京大学准教授:
ちょうど先週行きましたが、行って驚いたのが、南アフリカはアパルトヘイトの歴史があって、差別がない社会を作ろうと言ってきたのが、いま失業なども増えて、不満が排外主義に繋がっている。


アフリカの他の国からの移民に対する排外運動や、(南アフリカには)中国人のお金持ちが多いので、そういう人たちを狙った誘拐事件も起きていて、中国大使館が注意喚起を出している。


トランプ大統領もそうですが、こういうところにまで排外主義の流れが本当に広がってしまっているのだなということを強く感じた滞在だった。


そうした暗い中で、光がピレイ氏であったり、赤根さんなのだなということを強く感じている。


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<プロフィール>
斎藤幸平 東京大学准教授
専門は経済・社会思想
先週、講演のため南アフリカを訪問


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