オランダを訪問中の天皇陛下がオランダのアレキサンダー国王とともに、「水」に関する研究機関を視察されました。天皇陛下がライフワークとされる「水の問題」がつなぐ絆とは。
「水」がつなぐ天皇陛下とオランダ国王
オランダ・ハーグの現地時間18日午前、天皇陛下は、ハーグにあるマウリッツハイス美術館に到着し、イェッテン首相の出迎えを受けられました。
館内では、首相が主催する昼食会が行われ、アレキサンダー国王も出席。
この前日、陛下と国王が足を運ばれたのが、水資源管理の研究施設「デルタレス」。実は2人にとって「水の問題」は、共通のテーマなのです。
「水が上流から下流に向かって滝のように流れ落ちている様子が…」
1987年、水資源に関するシンポジウムで、陛下が講演された時の映像です。
学生時代に水運史の研究をした陛下は、この年にネパールで女性や子どもが水くみをする姿を目にされます。
「『水汲みをするのに、一体どのくらいの時間がかかるのだろうか』『女性や子どもが多いな』『本当に大変だな』と、素朴な疑問を、素朴な感想を抱いたことを記憶しております」
(2007年 アジア・太平洋水サミット)
陛下は、幅広い「水の問題」に関心を持つようになり、ライフワークとされるようになりました。
陛下と国王「じゃあ一緒に歩きましょう」 お二人めぐる“秘話”も
その陛下とアレキサンダー国王は、国連の「水と衛生に関する諮問委員会」で、一緒に活動していた縁があるのです。
2人と親しい関係にあり、水の問題を専門にしている広木謙三さん。陛下の研究姿勢についてこう話します。
政策研究大学院大学 広木謙三 名誉教授
「陛下は水を通じて、水をレンズにして、世界の色々な課題や物事を見ていられるように思います」
「例えば水を汲みに一日何時間もかけて歩いていかなきゃいけない子どもたちが、小学校に行けないといった問題」
ある日の国連の会議で、陛下と国王が一緒になった際、広木さんはこんな場面を目にしたといいます。
政策研究大学院大学 広木謙三 名誉教授
「お二人で移動されるときに、当然車列が用意されて待っていたんですけれども、オランダの国王が『あ、近いから国連本部まで歩いていこう』とおっしゃって、陛下も『じゃあ一緒に歩きましょう』と」
「その時の後ろから見たおふたりの姿が颯爽としていて、『まさにこれから新しい風が吹いていくんだな』と」
「水の問題」がつなぐ陛下と国王の関係は、これからも続きます。
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