空気が乾燥した状態が続いている時に悩まされる“静電気”。実は私たちが普段使っているスマホにも影響を与えていました。
【写真を見る】スマホが静電気で誤作動…専門家にきいた「対処法」
「自動ドアが開かない…」冬の静電気が引き起こす意外なトラブル
日比麻音子キャスター:
人と人の静電気だけではなく、いろいろなものから静電気を感じるシーンが増えていきそうです。
静電気対策コンサルタントの鈴木政典さんによると、静電気が原因で起こり得るトラブルとして次のようなものが挙げられます。
▼自動ドア
静電気によってセンサー周辺に埃が集まり、感知不良で開閉しづらくなる。
▼カードリーダー
カードを挿入する時に摩擦によって静電気が発生。挿入口に埃が溜まりやすくなり、読み取りエラーが発生。
▼コピー機
コピー機は静電気の仕組みを利用して文字を写しているため、冬場は帯びた静電気を逃がしにくくなり、ローラーに巻き付くことで紙詰まりが起こる。
さらに、▼ガソリンスタンドでの給油にも注意が必要です。
2014年に韓国のガソリンスタンドで発生した火災は、静電気の火花が原因とみられています。
ガソリンスタンドには、給油時の火花による引火を防ぐため「静電気除去シート」が用意されています。
給油口を開け忘れて、一度運転席に戻ってから給油するような場合もあるかと思いますが、専門家によれば、数歩であっても衣服がこすれ、体に静電気が溜まってしまうそうです。そのため、給油の前にもう一度「静電気除去シート」に必ず触れるようにしてください。
「乾燥肌の人」は静電気が溜まりやすい?
日比キャスター:
どのような人が静電気が溜まりやすいのか、静電気対策コンサルタントの鈴木政典さんに聞きました。
▼乾燥肌の人
空気の乾燥と同じで、肌が乾燥していると静電気が溜まりやすくなる
▼よく動く人
動けば動くほど、衣服の摩擦などによって静電気が発生しやすくなる
▼長時間スニーカーなどを履く人
ゴム底の靴を履いていると、日常生活で体に溜まった静電気を足元から地面に逃がしにくい
服の組み合わせにも注意
日比キャスター:
そして、「静電気が起こりやすい素材」というものもあるそうです。例えばアクリルやナイロンは帯電しやすく、綿は帯電しにくいという特徴があります。
素材の違う衣服の組み合わせにも注意が必要です。素材にはそれぞれマイナスに帯電しやすいもの、プラスに帯電しやすいものがあります。
【静電気が起こりやすい素材】
<←マイナスに帯電しやすい>
アクリル ポリエステル アセテート
<帯電しにくい>
綿
<プラスに帯電しやすい→>
レーヨン ウール ナイロン
ライオン株式会社・お洗濯マイスターの大貫和泉さんによれば、組み合わせる素材のプラス・マイナスの差が大きいほど静電気が起こりやすくなるということです。
そのためマイナスに帯電しやすい「アクリル」と組み合わせる場合、「レーヨン」に比べてよりプラスに帯電しやすい「ナイロン」と組み合わせた方が、静電気が起きやすくなってしまうということです。
コーディネートの参考にしてみてはいかがでしょうか。
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