2月10日、広島県が全国で初めてとなる「家庭内で男性の家事・育児への参加を促す条例」を制定する方針を明らかにしました。みなさんは家事や育児の分担をどうしていますか?
男性の「家事」「育児」参加 全国初の条例制定へ
小林由未子キャスター:
広島県は全国で初となる「男性の家庭生活における活躍の推進に関する条例」を策定する方針を明らかにしました。企業などと連携し、男性の家事・育児への参加を促す環境整備を整えるのが狙いで、2025年度中に条例案を策定するということです。
広島県では家事・育児についての意識調査を実施。『家事・育児の分担に満足しているか』という質問に男性の約9割が「満足」と回答した一方、女性は約6割にとどまったということです。(ひろしま共育て大調査 / 回答者:2950人)
山内あゆキャスター:
我が家は(家事分担が)上手くいくまでに10年くらいかかりました。
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
『家事・育児の分担に満足しているか』というアンケートで、男性は約9割が満足しているとの回答でしたが、男性の“のんき”な部分が出ていますね。
日比麻音子キャスター:
(男性側に)察してほしいということは?
山内キャスター:
(結婚前)家族で暮らしていたときは、長く一緒に暮らせば、今何が必要とされているのかな、自分がどういうことならできるかなというのを上手くやってきたので、(結婚しても)そうやってできるのかなと思っていましたが、すぐにはできませんね。
家事の分担満足度に男女の差 その家事誰がやる?
小林キャスター:
広島県の調査によりますと、食後の片づけには色々とあるようです。
【「家事」って何がある? ~食後の片づけ~】
(1)食器を洗い場に持って行く
(2)食器を洗う
(3)食器を乾かす
(4)食器をしまう
(5)食器用洗剤やスポンジを買う
(6)シンクの生ごみを捨てる
(7)コンロの掃除
(8)レンジフードや換気扇の掃除
(ひろしま共育て大調査より)
南波雅俊キャスター:
私は一人暮らしなので全部やっていますが、結婚するとどうなってしまうのでしょうか。
私の実家では、母が料理をつくり、定年退職した父が(1)~(4)までをやっています。父は働いていたころは全くやらなかったのですが、(定年退職後は)むしろいい感じに、言い合いながらも楽しくやっている感じは受けました。
山内キャスター:
仕事が忙しすぎてなかなか手伝えない男性もいると思います。広島県ではこういったことを条例化することにより、企業が早く旦那さんを家に帰してくれるということなのでしょうか。
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
(男性を)早く家に帰したら、あるいは何日間早く帰しましたよということで補助金が出るならば、企業は頑張るのではないでしょうか。協力して(家事・育児を)行うので、少子化対策にも繋がるかもしれません。
小林キャスター:
さらに広島県では家事分担についても調査を行いました。(1)料理、(2)食後の片づけ、(3)洗濯、(4)掃除、(5)ごみ捨てと5つの分野に分け、全45項目でどのくらい分担できているか質問しました。
その結果、▼分担できているのは16項目 ▼女性が主に行っているのが27項目 ▼男性が主に行っているのは2項目だけでした。
男性が主に行っている2つは『エアコンの掃除』と『回収場所にごみを出す』でした。(ひろしま共育て大調査より)
山内キャスター:
この項目は、中学校の授業などで男女ともに早めに教えるといいなと思いました。「家事ってこんなにあるんだよ」とチェックリストにしてほしいです。
日比キャスター:
「こんなことでも家事なんだよ」と認めればやっている感も出ますからね。
あなたの“名もなき家事”は? 都が発表「入選作品」
小林キャスター:
さまざまな家事があるなか、具体的な名前はないけれど生活する上で欠かせない、“名もなき家事”という作業があります。
町の声は…
──家事 旦那さんはやってくれますか?
60代(結婚38年目)
「いや~本人はやってるとは言うけど全然ですよね。やっぱり私中心にやってます」
──名前のついてない家事は?
「ありますよね。洋服の整理整頓とか、いらないものを捨てたりとか、ちゃんと定位置に置いたりとか、主人は気がつかないけど何気に私がやってる」
──その家事に名前を付けるなら?
「整理整頓おばさん?」
さらにこんな声も…
50代
「床掃除したんだけど、ごみがまた落ちたらちょっと拾うとか」
──その家事に名前を付けるなら?
「人間ルンバ。(家族は)気にならないのかな?」
結婚2年目の夫婦は…
夫「水筒の茶渋とかそういうのを取ってくれるよね」
妻「仕事に持っていっている水筒に茶渋がついちゃって、取ったりとか」
夫「僕が帰ってきて水筒洗うんですけど(茶渋を)『あっ』って見ても、見ないふりしちゃうので」
──その家事に名前を付けるなら?
妻「しぶしぶ…茶渋取り?」
夫「いつもありがとうございます」
小林キャスター:
東京都は2024年、“名もなき家事”のネーミングを募集しました。
【どんな“名もなき家事”のこと?(東京都HPより)】
<入選作品>
「ぬめりひょん」
→お風呂でひょんなことからボトル裏などの ぬるっとしたところに気づき裸で掃除する切ない家事
「キャッチャー交代」
→排水溝でごみくずをキャッチするネットを交換する家事
入選作品以外にもいろいろとありました。
「取捨洗濯」
→普通洗いかオシャレ着洗いかを選別
「あまり物グルメ」
→賞味期限が近いものや、あまり物で料理をする
「ごちそうじ」
→テーブルやイスの食べカスを掃除
“名もない家事”、できているでしょうか。
・スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】
・「パクされて自撮りを…」少年が初めて明かした「子どもキャンプの性被害」 審議進む日本版DBS “性暴力は許さない”姿勢や対策“見える化”し共有を【news23】
・【検証】「布団の上に毛布」が暖かい説 毛布は布団の「上」か「下」か 毛布の正しい使い方【Nスタ解説】