花粉 なぜ今年は早くて多い?
東京都は、1月8日にスギ花粉の飛散を確認しており、1985年の統計開始以来最も早くなっています。
さらに、今年は「多い」という予想も。
ウェザーニュースが発表する「2025年花粉飛散傾向」では、西日本は平年の2倍となっている地域もあり、過去10年で最も多いか、それに匹敵する飛散量になる可能性があるという予想が出ています。
全国平均でも平年比1.65倍で、東日本・東北太平洋側は平年を上回る地域が多い見込みとなっています。
【写真を見る】「花粉」今年は“早い”“多い”!?東京で統計史上“最早”「スギ花粉」飛散開始【ひるおび】
ーーどうして今年は早くて多いんでしょうか?
気象予報士 森朗氏:
夏に、特に西日本が暑かったんですよね。
それでスギの木が太陽光をいっぱい浴びて非常に元気になる。これで花粉の飛ぶ数が多い。
実際に環境省が目視で数を測っているんですよ。間違いないと思います。
恵俊彰:
毎年猛暑じゃないですか。毎年早いんですか?
気象予報士 森朗氏:
早くなってきてますよね、年々。しかも毎年暑くなってきているので、年々多くなる。
すでに症状が出ている人も・・・
1月20日午前9時時点のウェザーニュースの『みんなの症状(1341人が回答)』では
とてもつらい・・・19.1%
つらい・・・13.9%
ややつらい・・・23.6%
大丈夫・・・43.4%
“つらい”が6割近くなっています。
東京・代々木公園周辺で聞いてみるとー
60代女性(花粉症歴20年)
「花粉症じゃないかなと思うくしゃみが出始めました。いつもは2月の末から5月の連休まで続くんですけど、今年は早いんじゃないかなって。」
50代女性(花粉症歴30年)
「12月の終わりぐらいから(症状が)ちょっと出始めてて、まだ医者には行ってないんですけど、ちょっと目が痒くなってきている。2月ぐらいからいつも感じるんですけど今年は早いですね。」
クリニックでも「異例の早さ」 対策は?
花粉症の状況について、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長は
「すでに1日5人~6人ぐらいの花粉症患者を診ている。この時期としては異例の早さで、約3週間ほど早まっている傾向。初めて花粉症になる人も増える可能性があり、流行しているインフルとの併発が懸念される」
としています。
≪花粉症の対策(政府広報オンラインを基に作成)≫
▼マスク・・・通常のマスクでも約70%花粉をカット
▼眼鏡・・・通常の眼鏡でも目に入る花粉は減少
▼ウールより綿やポリエステルのほうが花粉は付着しにくい
▼頭・顔は花粉が付着しやすいので帽子も効果的
▼うがい、洗顔などで目や鼻の周囲についた花粉が体内に入らないように注意
コメンテーター 土屋礼央:
僕は比較的大丈夫ですけど妻が敏感なので、家に帰ったら即お風呂に入るというのを家族でやっています。家には持ち込まない。
江藤愛アナウンサー:
私はちょっと花粉症で、もう目の周りがかゆいんです。肌荒れが来てるのでもしかしたら本当に飛んでいるのかなというのは感じましたね。
コメンテーター 土屋礼央:
早いということは、その分長くなるんですか?
気象予報士 森朗氏:
桜が咲く頃にスギ花粉は大体終わるんです。
今年は春が早くて一時期すごく寒かったじゃないですか。だから桜の開花は早いと思う。それだけスギが終わるのも早い。ただヒノキはその後やってきます。
(ひるおび 2025年1月20日放送より)
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