日本航空の国際線の当時の機長らからアルコールが検出され、出発が3時間以上遅れた問題で、客室乗務員が会社側に運航を考え直すように提言していたことが新たに分かりました。
この問題は先月1日、オーストラリア・メルボルン発-成田空港行の便に搭乗予定だった当時の機長ら2人が出発前に自主検査を行ったところ、アルコールが検出され出発が3時間以上遅れたものです。
日本航空によりますと、当時の副機長は出発前の自主検査でアルコールが検知された為、酒を消すために大量の水を飲み、その後、機内での乗務員との打ち合わせ中に嘔吐しました。さらに、副機長と共に過度な飲酒をした機長も「体調不良」を訴え、出勤を遅らせていました。
これらの行動を不審に思った客室乗務員は、現地の空港所長や運航を管理する日本航空の部署に状況を報告し、「運航を行うこと」を考え直すよう提言していたということです。
機長らはその後、産業医とオンラインで面談し、▼アルコールが検知されなくなったこと、▼受け答えなどが正常だったことなどにより、「業務に問題がない」と判断され、運航が行われました。
国土交通省は、機長らが口裏をあわせて飲酒の事実を隠蔽していたことなどをうけ、日本航空へ対し業務改善勧告を行っていて、今月24日までに再発防止策を提出するように求めています。
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