教員が残業代のかわりに支給される「教職調整額」が来年度から段階的に引き上げられ、2030年度までに10%になることが決まったことを受け、阿部俊子文部科学大臣は「及第点ギリギリ61点」と自己評価しました。
来年度の予算編成をめぐり、文科省は教職調整額を一気に13%まで引き上げるよう求めていましたが、大臣折衝の結果、来年度は5%まで、その後は、2030年度までに10%へ引き上げることで合意しました。
また、小学校の教科担任制の拡大などに必要な教職員定数5827人の改善も決まりました。
今回の合意を受け、阿部俊子文部科学大臣は「50年ぶりとなる処遇改善、直近20年間で最大となる定数改善を盛り込むことができたことを鑑みると、80点ぐらいかなとは思っています。一方、厳しい勤務実態を学校の先生方がしている学校現場の状況を見て、考えてみれば、及第点ギリギリ61点ぐらいではないか」とコメントしました。
文科省は次の通常国会で法の改正案を提出し、教師を取り巻く環境整備の充実に向けた取り組みをさらに加速させていく方針です。
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