「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の男性を殺害した罪に問われている元妻の裁判。覚醒剤をめぐる元妻の供述の変遷を検察側が追及しました。
須藤早貴被告(28)は2018年、夫で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家・野崎幸助さん(当時77)に致死量の覚醒剤を摂取させ殺害した罪に問われていて、裁判では無罪を主張しています。
被告人質問2日目。弁護人から犯罪に関する検索履歴が確認されている点を問われると…
弁護人
「平成30年(2018年)2月28日に『完全犯罪』と検索していますが、それについては?」
須藤被告
「不気味な事件とか、切り裂きジャックとか、未解決事件とか、猟奇殺人とか、サイコパスとか、そういうのが好きで調べていました」
検索と野崎さんの死亡とは関連がないという姿勢を崩しませんでした。
一方、先週の被告人質問で野崎さんが亡くなる1か月半前に覚醒剤の密売人と接触したことは認めて、「野崎さんから覚醒剤の購入を頼まれた」という主張をした須藤被告。
きょうの検察側の尋問では、起訴される前に「野崎さんから覚醒剤の話が出たことはない」などと供述していた点が追及されました。
検察官
「(捜査段階で)野崎さんから購入を頼まれたと言わなかったのはなぜ?」
須藤被告
「言ったらどうなるか分からないから」
検察官
「というのは?」
須藤被告
「現にいまこうして、(本物ではなく)氷砂糖を買っても逮捕・起訴されているわけですから。当初から殺人者扱いでしたし、怖くて言えませんでした。検事の中でストーリーがあるから、何を言ってもダメだなって」
被告人質問は今週金曜日にも行われます。
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